中古事務所ビルを住宅へリノベーションして住んでいるRC4taniです。
リノベーションブログを書いています。本日はリノベーション工事の中盤で発生したカウンターキッチンの幅が意図したものと違うことが工事中に判明したトラブルについて書きます。
都心で4LDKを探したところ新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつけた地下室付4階建中古ビルをリノベーションして住むことを決断。リフォーム会社7社へコンタクトの結果、「東京ガスリノベーション」を発注先に決定。中古住宅ローン(リノベーション費用含む)を締結し中古ビルを購入しました。(82)よりリノベーション工事が開始され、1ヵ月と20日が経過したところです。 ブログ概要⇒リノベーションブログのあらすじ
目次
1.大トラブル発生/キッチンカウンターの幅が意図したものと異なる予感
大げさなタイトルだと思われるかもしれません。しかし個人的には余りピンとこなかった「雨漏り問題」よりも、本日お話するこの「キッチンカウンター問題」の方が私にとってはリノベーションにおいて「痛恨のミス」とも言える大問題でした。
2.キッチンのリノベーション工事で「失敗」
事件は5月22日は木曜日におきました。4月1日に着工したリノベーション工事がおおむね順調と感じていた頃です。
この日もいつも通り、帰宅途中に、同居させて頂いていた妻の実家へ帰る道沿いにある我が家になるリノベーション中の中古事務所ビルに立ち寄り、2階でカウンターキッチンの写真を「ふん、ふん」と鼻歌を歌いながら撮影していました。
これまでも何枚も写真に撮影して、このリノベーションブログでも何度も掲載している場所です。『(103)キッチン 木工工事(2階)/リノベーション工事32日目』で紹介した1枚を再掲載します。
皆さんは上の写真の中で何が問題か分かりますでしょうか? 実はこの写真を撮影した5月2日時点ではまだ問題は顕在化していません(笑)。
では日付を進めてみます。次の写真ではどうでしょうか?
おや?
改めてみると、5月18日時点で既にちょっと怪しい気配がありますね。
ではもったいぶらずに早速、更に4日経過した5月22日の問題写真をご紹介します。じゃーん。
血の気が引いてくる程の驚きがあった写真です。
何がかというと、カウンターの幅が私が思い描いていたものよりも圧倒的に小さいのです!これは直ぐに東京ガスリノベーションの担当者へ伝えねばと思い更にもう1枚写真撮影しました。
うーん。どうみてもカウンターの幅が狭い(300mmしかありません)。
昔ながらの横一列のカウンター席のある飲み屋で、煮物やお惣菜が大きめの器に入れられて並べるのがやっとのような幅です(笑)。
しかも、現場で良く見るとこのカウンター、角が丸めてあったりする特注の造作品です。はぁー、どうしよう。
ただこの時点ではまだ当方に落ち度があるなど気付いていませんでした。
リノベーションを担当した東京ガスリノベーションの担当者に「申し訳ないですけど施工ミスですね」と伝えようかな、などと考えていました(←施主にありがちなパターンです)。
3.カウンターの図面を見てびっくり。
私はその晩、早速、“証拠”写真と共に東京ガスリノベーションのO担当へメールして、翌日に電話で事情を伝えました。
<RC4tani> 「カウンターの幅が狭いんですけど」。(こういう話をメールだけで済ませるのは適切ではありません。話がこじれるだけです、面倒でも会話することが大切です)
担当者から返ってきた言葉は意外なものでした。
<東京ガスリノベーション担当者>「図面通りの制作ですが、意にそぐわなかったのであれば、しっかり修正しましょう。」
えっ、図面通り???
上の図面は、施主(私)・施工会社(東京ガスリノベーション)が「合意」済の図面です。確かに図面ではカウンター幅は300mmと記載されています。
以前、私が『(109)住宅リノベーション実施の重要なポイント2点(現地チェック、適切な幅感覚)』で“適切な幅感覚の重要性”については訴えたのは、実はこういうことがあるためです。
300mm幅は食事をしたりPCを置いてキーを叩くには狭すぎるんです。簡単な食事をしたり勉強したりするには450mm幅が必要となります。
新築でも、中古のリフォーム・リノベーションでも同じですが、施主はタオル掛けの幅であったり、ドアノブの大きさ、コンセントの設置高さ(通常、床から250mm)まで、全てにおいて長さ、大きさ、幅を確認する必要があります。
しかし、住宅は決めることが多過ぎて、次第に打合せの最後まで頭を使い続けることが難しくなってきます。結果、どんなに受注者側が発注者の意図を確認しても、発注者が見逃してしまうことが出てくるのです。
4.東京ガスリノベーション担当者の真摯で誠実な対応に救われました
既に図面で合意している通り施工されているだけなので、これはどうみても当方の確認ミスです。施工側を責める内容ではありません。
しかし、O担当は特に不機嫌になられることもなく、はっきりと「このまま進めると後悔されますので、一旦、この場所の工事は中止して御希望の幅のカウンターへ交換出来ないか、大工さんと直ぐに相談致します。」と言って頂けました。
お金の話は一切なくまずは改善策の検討です。良く覚えていますが施主として非常にありがたかった対応です。
この後、以下のような点がポイントになりますが、見事にリカバリーして頂けました(明日少し説明します)。
【幅が狭かったカウンターを正しい幅に戻すために検討した内容】
- 天板を再制作する(費用と時間の問題)
- カウンターを大きくすると、支える台の幅が狭いのでカウンターが傾くので構造上の対応(施工問題)
- 工程調整(時間の問題)
5.設計時からの人間関係って本当に重要です。
東京ガスリノベーションの担当者2名(男女ペア。共に2級建築士。女性は水谷 様)とは、初めてホームページから見積相談を行った10月末からこの5月時点までの間、約半年のお付き合いを積み重ねています。
営業と現場施工管理を別々の担当者が対応されるリフォーム・リノベーション会社も多い中、東京ガスリノベーションは、本当に始めのコンタクトから工事監督、完工後のフォローまで常に同じ担当者が対応されます。
もしこれが、4月以降、現場監督を「ぽん」と任された人が対応していた場合、その方とは時間を掛けた信頼関係がありませんので、下手すると一気に険悪な雰囲気となることも多いと思います。受注者側でどんなに引継書を書いても、営業から現場監督へ口頭説明をしても、「共有した時間」は引き継げません。
しかし、現場実踏の打合せから設計提案、詳細の詰め、発注、その後、パナソニックやLixil(リクシル)、TOTOといったモデルルームを一緒に回って頂いての設備や部材決め等、これまで約半年を掛けて多くの意見を交わしたお二人だからこそ、揉めそうな状況でも私も冷静に対応出来たのだと思います。こういう状況になって、東京ガスリノベーションという会社の方針が大変素晴らしいものであることを実感出来ました。
6.おわりに
- 図面記載の幅をしっかり理解することがトラブル回避の第一歩
- 設計から施工管理まで同じ担当者が対応する東京ガスリノベーションは素晴らしい
いつも最後までお付き合いありがとうございます。
本日は『(118)大トラブル発生/キッチンカウンターの幅/東京ガスリノベーション』という話でした。
明日はキッチンカウンター幅トラブルのその後の対応について説明します。
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