新築マンションは高過ぎて買えず諦め、中古事務所ビルを購入して住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます。
リノベーションしたRC造の建物に入居した初めての冬。
家の中がかなり寒かったので、デロンギのオイルヒーターを2台購入して夜通しつけて生活したところ、一ヵ月の電気代が3.5万円になり驚きました。
電気代を払い続けるよりはと考え、思い切って窓を二重サッシにリフォームしました(内窓を付けました)。
上の写真は本日、我が家に二重内窓断熱防音サッシガラスのインプラス(リクシルLixilが販売)がリフォームで後付け導入施工された時に撮影したものです。
既存のサッシにインナーサッシを追加設置し二重窓化(ガラスは合計3枚になる)したことによるインプラスの断熱効果と遮音・防音効果に驚いています。
冬のこの時期の結露に起因するカビの悩みも一発で解決出来そうなので期待しています。
目次
1.二重窓にする前のアルミサッシの状態
本日午前中に当家のアルミ枠製の板ガラス1枚窓に内窓(インプラス。リクシル)がリフォームで取付けられました。
私が中古で購入して住宅として住んでいるのは築15年の狭小ビルですが、外壁は総タイル貼りになっているRC造です。
窓は全てアルミ防火戸ですが、1枚板の窓なので遮熱効果は非常に低く、アルミサッシなので冬の寒さがサッシを通して部屋に伝わってきます。
2.二重窓(インプラス)導入で結露問題が解決!
高品質な住宅に住んだことがなかったので「冬に窓が結露するのは当然」と信じていましたが、住宅について学習するとサッシの断熱効果が十分でないために発生していると理解しました。
インプラスの内窓を設置するとこれまで冬季間、朝になると窓一面についていた結露は、全く発生しなくなりました。
本日のインプラス施工工事は朝9時からでしたが、8時時点の窓ガラスはお約束通り結露で曇っていました。アルミサッシ部分も水滴で一杯で一部はカビのようなものも発生しています。
3.インプラスの断熱効果/窓際の寒さの違い
当家は3階で家族5人が布団で寝ているのですが、インプラスの導入前は窓側から寒さが伝わってきていました。
3階の窓は全て「腰掛窓」ですが、カーテンはお金を節約して寝室にも関わらず窓の下端+5cmまでしかありませんでした(表向きの理由は「短いカーテンの方が部屋がすっきり見えるから(笑)」。
現在の家に住み始めた初めての冬は、余りに寒いので部屋が乾燥しないようデロンギのオイルヒーターを購入して夜通し利用していましたが、1ヵ月の電気代が1万円から3.5万円に跳ね上がり、デロンギの継続利用は非現実的だねということになってしまいました。
寒い家だった理由は、狭小事務所ビルのため部屋の4面に窓があり外気と接する開口部(窓)面積が大きいためです。いくらRC造で気密性が高い住宅と言えども、開口部が多い上に単板ガラスでは熱の出入りが多過ぎて、夏は暑く冬は寒いという状況だったのです。
キッチン横に窓があるご家庭は多いと思います。
私は妻も窓があるキッチンは嬉しいだろうと信じていました。
しかし実は冬場は窓から寒さが伝わってきて料理する手が悴む(かじかむ)というのが実態でした。
インプラスを導入して妻が「窓際に立った際の寒さが無くなった!」と喜んでくれたのが嬉しかったです。
このブログを書いているのは、内窓を取り付けてから12時間も経過していませんが、内窓の断熱効果を実感できていますので大満足です。
インプラス(二重内窓、樹脂製インナーサッシ)を導入して1週間が経過しました。インプラスを導入しての初めての夜は寒さがなく非常に快適に過ごせました。これまでは、「寒いなー」とか「風邪ひくなー」と思いながら窓際で寝ていましたが、今は全く思わなくなりました!。
寝る前に30分程度、エアコンで部屋を暖めたら朝までぐっすりです。昼間も朝に30分程度、エアコンで部屋を暖めますと、その後はエアコンを止めています。室内の気温は16度程度を容易に保つことが出来るようになりました。インプラスのお蔭で、暑くもなく、寒くもなく快適に過ごせるようになりました。良いお金の使い方をしたと実感しています。
4.インプラス内窓の遮熱効果が凄い!(遮熱高断熱複層ガラス Low-E複層ガラス)
今回私がリフォームで内窓として購入したのは『インプラス 遮熱高断熱複層ガラス Low‐E複層ガラス 』です。
断熱効果・防音効果を説明しましたが、実は夏に外の熱を室内に通しにくくする『遮熱』機能がインプラスには追加されています。日射熱の60%をカットするというのがセールストークです。
内窓リフォーム工事は冬の1月に行いましたが、工事業者さんが日差しがある南面で遮熱の効果を、内窓設置後に窓を開け閉めして実演して下さいました。
冬ですが施工日は日差しが良い日でしたので、内窓(インプラス)を開け閉めすると顔が感じる熱量が全く異なることに気づきました!
インプラスの遮熱効果に感動!
上の写真を見てい頂ければ分かりますがインプラスのガラス色は薄い緑色です。外側の既存ガラスと比較すると比較し易いと思います。
5.二重窓の防音効果(インプラス)
断熱効果に期待して導入したインナーサッシ(内窓)ですが、二重サッシ化(二重窓化)により空気層が出来て防音面でも効果が絶賛に値することが分かりました。
リビングが面する前面道路は6.2m幅あります。抜け道的な道路になっていることもあり、頻繁に車やタクシーも通過します(タクシーは呼ばずに家の前で立っていれば空車を捕まえられます)。
インプラス導入前は窓を閉めていても、トラックが家前を通過する際はTVの音が聞こえませんでした。
しかしインプラス導入後は、全くと言って良い程、外の音が気にならなくなりました(というか、聞えません)。
インプラスそのものが二重ガラス(ペアガラス)を採用しており、既存の板ガラス1枚のインプラスを合わせると三重ガラスになったことで、もの凄い防音効果が発揮されています。
当家は白色枠が内装と合いましたが、ウォールナットのような色が入った部屋では白色の窓枠は合わないことがあります。しかし心配はご無用です。和風のお家にも合わせやすい「インプラス・ウッド」という製品があります。
6.インプラスの電気代金節約(節電)効果
【2016年9月追記】
インプラスを導入して約8ヵ月が経過しました。前年と比較した電気代について表とグラフにまとめてみました。
詳細数値は表に記載したのですが、結論から述べればインプラス導入による電気代金削減効果は素人分析ですが約20%の従量料金部分の電気代金が安くなります。
計算の根拠を述べます。
・当家の電気料金プランは半日お得プランです。
昼間(9時~21時)電気単価 28.47円/kWh
夜間(21時~9時)電気単価 12.68円/kWh
・計算では「インプラス導入前後の電力量(kWh)の差x電気単価」を掛け算して各月の前年との従量料金部分の削減金額を計算しています。契約電力(30~60A等)毎に発生する基本料金(固定料金)分については、インプラスを導入する・しないで変化していないという前提です。
・電気代の比較はデータが取得出来ている2月~8月の7ヵ月間で行いました(∵1月に通常の電力料金プランから半日プランへプラン変更したため、それ以前のデータを参照出来なくなったためです)。
確認出来た事実としては以下の通り。
1)昼間時間は特に土日に自宅に滞在しているか外出しているかで差が大きいため、もしくは天気によって夜間よりも気温に差が発生するため、インプラス導入後の方が電気料金が高い月が発生している。
2)昼間と比較すると夜間の気温は安定しており、全月に渡り電力料金の削減効果が確認された。
3)2月~8月の平均を計算すると全日の電力料金削減額は合計で約5,000円。つまり1年間を通じたインプラスの年間削減電気料金は約1万円程度が期待できる(予想)。(随時データは更新していきます)
7.二重内窓サッシ(インプラス)の施工。素人だと失敗する
さて、インプラスの導入工事は施工工事と呼ぶよりは実質「取り付け作業」と表現した方が良いと思われる内容でした。
この作業、既存の窓をインプラスに置き換えするのであれば素人がDIY対応しても大丈夫だと思われます。
但し、当家のように内窓を新たに設置する場合は、失敗する確率が高いと思います。少なくとも今回の作業を見て素人の私は無理(失敗する)と感じました。
1)素人がインプラスを内窓として施工して失敗する可能性大/採寸間違い
施工業者の方が事前に見積するために窓枠を測定されました。
その際、レーザー測量されていました。この採寸結果に基づき、内窓用の窓枠と窓が製造されるわけです。
内窓が1枚数万円もするわけです。1枚だけ内窓を取り付けるのであれば採寸ミスで影響があるのは1枚のみ。しかし当家のように11枚も同時に内窓を導入する場合は、採寸ミスが40万円超の製品に影響します。
住宅の断熱性能を高めるために施工する内窓工事です。
施工業者の方がペラペラの内窓用の窓枠を設置している作業をみて、私は自分で寸法の正確さについてとても「責任」を負えないと感じました。
2)インプラスの窓枠・窓の取付は特殊な場所となるケースがある
インプラスは熱を伝えないように窓枠は金属は使われておらずペラペラの樹脂製です。それを既存窓枠の4辺にドライバーで固定しその後、インプラス(内窓)をはめます。
11枚の内窓を2名の作業員が僅か3時間で作業を終えました。
2階リビングや3階の寝室は取付は問題なかったのですが、この写真にあるキッチン横の窓は、カウンターが邪魔して実は相当取付に苦労されていました。一度、業者の方が諦めたほどです。
業者の方が、非常に重いサッシをアクロバティックな態勢で取付されているのを見ると「素人には無理」と強く感じた次第です。
3)インプラス。窓枠設置のためのスペース
内窓を取り付けるのは窓枠箇所です。
作業者の方は「最近のALC構造の家は窓枠の余りスペースが2cm程度しかなかったりして、枠をふかしての設置となりますが、この家は十分過ぎるゆとりがありますね」とのことでした。
8.インプラスふかし枠について(ご参考迄)
当物件は事務所ビルのRC造躯体でしたので元から壁厚がかなりありました。
よって上述写真の通り、既存窓端と室内側窓枠まで15cmも空きスペースがあり、問題なく内窓を施工出来ました。
ところが一般の木造家屋の場合は、RC造ビルのように壁が分厚くないケースが多く、インプラスをそのまま取り付けることが出来ないケースがあります。
このインプラス、相当な重量がありますので、設置には窓そのものがしっかりと重量を受け止められる土台が必要となります。(当家は幅が1.2mを超える窓サイズだったため大人一人で抱えるのはちょっと厳しい重さでした)。
しかし、心配は無用です。リクシルから「ふかし枠」が販売されていますのでこれを利用するか、大工さんに下図③か④のような造作材での工夫を行ってもらえば大丈夫です。(→これがインプラスを取り付ける場所の事前確認が必要という意味です)
9.インプラスのメリット
インプラス導入の金銭的なメリットは、投資金額の何割かを「光熱費の節約」として確実に回収できることです。
しかしインプラスを導入して、内窓を増設し二重窓化することで光熱費を節約することが出来ることは間違いありませんが、初期投資額の回収には10~20年程度の時間は必要となります。
お金は大切ですが、実はそれ以上に大きなメリットとして是非お伝えしておきたいことは、『内窓導入後は非常に快適な生活が出来る』ので投資に対する効果の実感が大きく、窓を見るたびに二重窓にして良かったと満足感が継続することです。
この体感的、且つ、精神的な満足感が永く続く、これが最大のメリットです!
10.インプラスの窓リフォームの値段。内窓断熱防音リフォーム価格
さて、気になる内窓インプラスを導入したリフォーム費用ですが、当家は事務所仕様の窓のため窓1枚が大きく、横幅が1mを超えており高い価格レンジの製品になりました。ずばり内窓取り付け11枚で44万円(工事費込み・税込)でした。
公表されているインプラスの価格は次の通りです。
【引違い窓】
複層ガラス(3mm-A12-3mm・型4mm-A11-3mm) 2枚建
H(縦軸)/W(横軸) | 1,000mm | 1,500mm | 2,000mm | 3,000mm |
600mm | ¥47,000 | ¥51,000 | ¥58,000 |
¥74,000 |
1,000mm | ¥52,000 | ¥57,000 | ¥65,000 | ¥83,000 |
1,400mm | ¥58,000 | ¥67,000 | ¥75,000 | ¥96,000 |
1,900mm | ¥103,000 | ¥119,000 | ¥137,000 | ¥175,000 |
2,450mm | – | ¥140,000 | ¥162,000 | ¥204,000 |
Low-E複層ガラス グリーン(高遮熱型)(Low-E3mm-A12-3mm)Low-E複層ガラス クリア(3mm-A12-E3mm) 2枚建
H(縦軸)/W(横軸) | 1,000mm | 1,500mm | 2,000mm | 3,000mm |
600mm | ¥49,000 | ¥54,000 | ¥64,000 |
¥83,000 |
1,000mm | ¥55,000 | ¥64,000 | ¥75,000 | ¥97,000 |
1,400mm | ¥64,000 | ¥77,000 | ¥90,000 | ¥118,000 |
1,900mm | ¥111,000 | ¥134,000 | ¥158,000 | ¥205,000 |
2,450mm | – | ¥159,000 | ¥190,000 | ¥245,000 |
朱文字の製品サイズは、製作制限上、製作できない場合がありますので、寸法特注範囲で製作できることを確認の上、見積もり・発注するよう注意書きがされています。
11.インプラス導入までの経緯
住宅全体のリノベーション準備中、リクシルのショールームで「内窓体験ゾーン」で複層ガラスの断熱性能を学びました。
その時の窓が「インプラス」でしたのでリノベーション計画中から「インプラス」について非常に興味がありました。
しかし、リノベーション工事と同時に採用しなかったのは、表向きは「後から簡単に付けられる製品なのでまずは夏と冬を越えて考えよう」というものでした。
しかし本当の理由は皆さまご推察の通り、単純に(本当に)お金がなかったので導入は見送りせざるを得なかったというものでした。
結果、住宅のリノベーション後、コツコツと貯金を再開しリノベーション終了から1年半を経過して、リノベーションを行って頂いた東京ガスリモデリングに2015年12月にインプラスを使った二重窓リフォームを発注しました。
リノベーション住宅に住み始めた後で、追加で内窓リフォームをしたことで良いことが一つありました。
それは、住宅リノベーション完了後、入居して1年半の間、既存窓での暑さ・寒さの状態を経験出来た後に内窓サッシの導入前後を相対比較(体験)出来たことです。
逆を言いますと、新築の住宅でいきなり二重もしくは三重窓にした場合、インプラスの断熱・防音効果がどれ程出たのか評価が難しいと思います。
ここで一言お伝えしておきますと、当方自身は、実は結露によるカビはそれ程気になりません。なぜなら、いつもレースのカーテンを閉じていますのでカビが見えなかったためです(笑)。よって内窓を導入したいと思った主な理由は、夏の暑さと冬の寒さです。
12.インプラスの施工事例
折角なのでリフォームする時に私が調べて参考にした事例を共有しておきます。
1) 戸建住宅、価格3万円、築年数1~5年、工期1日
場所は東京都立川市でのインプラスの施工事例です。施主の要望は「断熱性」と「防音性」を向上させたいというもの。施工会社は株式会社OKUTAです。
2)戸建住宅、価格6万円、築年数30年以上、工期1時間
場所は東京都青梅市の築30年の戸建て住宅のお風呂場でのインプラス施工事例です。施主の要望は「寒い浴室を少しでも暖かくしたい」というもの。施工会社は株式会社八幡(リクシルリフォームショップ八幡)です。
3)戸建住宅、価格18万円、築年数30年以上、工期1日
滋賀県野洲市の築30年の戸建て住宅のインプラス施工事例です。施主の要望は「毎日雑巾で拭いて、何度も絞れるほどの結露をどうにかしたい」というもの。施工会社は株式会社フジ・ホームです。
13.インプラスを設置できるリフォーム会社(施工会社)の探し方
当家と3件のインプラス導入事例を簡単に説明させて頂きました。
内窓は寒さ対策や結露だけでなく、防音を期待して導入される方も結構いらっしゃいます。
さて、インプラスはやろうと思えば実はDIYでも導入出来ます。しかし私が当家のインプラスの施工工事を見ていた限り自分では出来なかったと思います(笑)。理由は「窓枠が重すぎ」。大人が二人いないととても対応できません。窓枠の長さの測定も業者の方の方が正確です(採寸を間違えると窓枠と内窓の間に隙間が出来て二重窓の効果が大きく低減します)。
当家はリノベーションをお願いした東京ガスリモデリング(東京ガス100%子会社)に住んだ後のリフォームとしてインプラスの施工をお願いしましたが、地方を含め全国で対応会社を探すのはNTT・リクルート・大阪ガスという信頼できる上場企業が展開しているリフォーム会社紹介サービス「ホームプロ」が匿名で内窓の施工会社を紹介してもらえるのでおススメです。前項で掲載した通り、リフォーム会社の評価や施工例が多い価格帯などの情報も事前の業者絞り込みに役立ちます。
私がリフォームの見積もりを依頼した7社のうち、複数社が「ホームプロ」からの見積依頼の専任担当者を配置しているほどですから安心だと思います。顧客の90%が満足していて、リフォームサイトで8年連続利用者数No1.なので、戸建て・マンション共に成約実績も非常に多いです。
NTT東日本、NTT西日本、リクルート、大阪ガスの4社が出資するリフォーム会社の紹介サイト「ホームプロ」のホームページでインプラス(内窓)のリフォーム事例検索が簡単に行えます。
①リフォーム事例を選択
②詳細条件「インプラス」と入力すると約50件(50万円以下に限定)のインプラスのリフォーム事例(施工条件、金額、口コミ)が閲覧できます(→私のブログより価値があります 笑)
私、RC4taniが自信を持っておススメ出来るインプラス(内窓)リフォーム事例の探し方です。是非、お試しください。
二重窓の効果を実感しているリフォーム事例50件以上は1分で簡単に検索できます。
「冬、窓のそばが寒すぎる」「結露がひどい」「車・トラックの音が気になる」という不満はすべてインプラス(二重窓)で確実に解決出来ます。妻も「インプラス」に大満足しています!
⇒「ホームプロ」公式ホームページ
14.終わりに
いつも最後までお付き合い頂きありがとうございました。
本日は『(74)インプラスの断熱、防音効果が凄い、窓のリフォーム・リノベーション。二重内窓断熱サッシ導入!』という話でした。
(続く。次のページ『(75)大型オリジナル表札(検討中) 』へ)