東京は物価が高過ぎて新築マンションを諦め、「中古事務所ビル」を2割引きで購入して、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいるRC4taniです。
「RC4tani流」ではありますが、中古物件を購入しリノベーションを成功させてマイホームを手に入れるための「リノベーション成功術」について書いてみたいと思います。
目次
1.リノベーションのデザインは無限。リノベーションで何を実現したいかを整理するのが成功するリノベーションの第一歩
都心の住宅が局地バブルになってから4年が経過しました(局地バブル発生:東京オリンピック開催が決定した2013年)。
東京23区の新築マンション坪単価は山手線外側でも普通に坪300万円を超える高値になっています。
一方、都内の空き家率は意外に高いため、新築マンションを変えない若年層を中心に最近は目に見えて「中古を買ってリノベーション」に挑戦する人が増えてきました。
少し前までは「中古物件を購入してリノベーションする」のはマニアな分野の方の住宅購入手段だったのですが、最近は私のように初めてのマイホームがリノベーションというサラリーマンの方も増えてきました。
規格化された標準的なデザインが用意されている大手ハウスメーカーの新築戸建や大手デベロッパーの新築マンションと違い、リノベーションでの家作りは「新築と比較して安く広いマイホームを購入出来るメリット」に目が向きがちです。
しかしリノベーション住宅の最大のメリットは、実はデザイン的に何でもできることだと私は考えています。
住宅は外観も重要ですが内装はもっと重要です。内装デザインが素晴らしい家は来訪客の方も幸せになれます。是非、想像されてみて下さい。
例えば「LDKだけでも梁を見せて古民家風にした家」であったり、RC造物件を購入して「コンクリート剥き出しの男前LDKにする」でも良いです。はたまた、「無垢のフローリングを活かした自然風の家」や、「棚を上手く使ったカフェ風LDKのある家」であれば、招かれた側もハッピーになれます。
このブログで書いている通り、当家の初マイホームは「中古事務所ビルをリノベーション」した家です(現在も住んでいます)。
しかし私は「リノベーション」という単語すら知らないくせにビルを購入して家に改造しましたので、ビルを住宅にすることで精一杯となってしまいました。
結果、冒頭で述べた「デザイン的には何でもできるというリノベーションの最大のメリット」を意識できず、デザインに対する自己主張をそれほど強く打ち出すことが出来ませんでした。
もちろん、当家には広い玄関やダブルボウルの洗面所など、個別にこだわった場所は数多くありますが、もっと超個性的な家に出来たのでは?と後悔している面も正直あります。
皆さんもマイホームで実現してみたいことを事前に十分整理すれば、リノベーションの満足度は確実に高まって素敵な家が持てて、いつまでも満足感に包まれながら生活出来るはずです。(私がもう一度リノベーションするなら、次は徹底的にCafe風の家作りにしたいと思っています・・・・)
2.マイホームの内装デザインのアイデアは無限に膨らみます
さて夢と希望に満ち溢れたマイホームですが、居住タイプ(戸建て・マンション)、立地、間取り、予算など検討事項は数多くあります。
実は、それらを決める作業とは別に、予算が無くとも住みたい街が決まっていなくとも、内装デザインに関するアイデアは事前に多くのネタを持っていた方が良いです。
前項で述べたように全体的な内装テーマは「和風」「カフェ風」「インダストリアル」「モダン」など様々存在します。
ただ私の経験から言えば、リノベーションに挑戦しようという方は、はじめから「これっ!」と決め打ちしない方が良いです。
なぜなら、リノベーションはデザインに対する自由度が非常に高いので何でも出来るからです。世間一般にあるような新築マンションや大手ハウスメーカー(HM)の意匠(デザイン)は、万人受けする無難なものです。
そのような万人受けするデザインのマンションや戸建て住宅の広告が、新聞の折り込みやネットで広告として溢れています。
不思議なもので、いつもそのような画一的なデザインに触れていると、(私もそうでしたが)自分のマイホームのデザインも「面白味のない」ありふれた住宅を目指してしまうようになってしまいます。
個性的な内装デザインのマイホームを手に入れたい!と思っている方は、これから説明するような手法で様々なリノベーション会社や、住設メーカーのモデルルーム・ショールームを訪問する努力をされてみて下さい。
足を使って自分の目で見て多くのデザインや工夫のやり方を勉強すればするほど、色使いやスタイルだけでなく、素材に対する知識も増えてきて、やりたいことがドンドンと増えてくるはずです。(自分への反省の弁も兼ねた感想です)
3.モチベーションの維持こそがリノベーション成功の第一歩
さて「内装デザインのアイデア」は事前に多くのネタを持っていた方が良いとお伝えしました。実は「マイホーム」を手に入れるために勉強すればするほど、自分の収入で購入出来る物件レベルや立地条件が見えてきます。
結果、何が起きるかというと、意外と思われるかもしれませんがマイホーム購入に対するモチベーションを維持できないという状態に陥ることがあります。
理由は、マイホーム探しにおいて私のようなサラリーマンにとっては「十分な予算があって、希望するエリアに無数に新築・中古物件が溢れている」という状態は起こりえないからです。
夫婦共に通勤に便利で実家にも近く、且つ、周辺に保育園もあって、広さは100m2以上、それでいて5,000万円以下!のように最高の条件を考えても絶対に物件は見つかりません。
ましてや局地バブルと言われる東京23区での住宅探しであれば、多くのサラリーマンの方が「住宅が高過ぎて買えない」と落胆し家探しを止めてしまうのです。
マイホーム購入に「資金力」は大切ですが、重要なのは「中古を買ってリノベーション」をするためには「資金力」以上に「行動力」が鍵となることです。
そして、行動力につながるキッカケは「オシャレな個性のあるマイホームを手に入れたいというモチベーション」なのですが、「よし!マイホームを手に入れるぞ!」という思いを長時間維持し続けるのはかなり大変です。
話をまとめると、「買える・買えない」ということと「内装デザインのアイデアを広げる努力」は全くリンクしないということです。
デザインのアイデア集めに必要なのは「時間」と「行動力」のみ。
お金は必要ありません。この「内装デザインのアイデア集め」こそが、その後の「中古を買ってリノベーションしよう」というモチベーション維持につながってきます。
では私流のモチベーション維持の方法を説明したいと思います。
4.マイホームを手に入れようというモチベーションを維持する方法
マイホームを手に入れようというモチベーションを維持する方法は、ずばり多くの資料を集めて、個性的な物件を見て、個性的なモデルルームを訪問しつつ、さらに個性的なショールームを見ることです。
コツはネットだけで悶々と夫婦で当たり障りのない情報収集をしないことです。ネットだけに頼った情報収集ではモチベーションを長期間、維持できなくなります。
このブログを読まれている方は「新築戸建てや新築マンションは高くて買えない」と思われている方が多いと思います。残念ながら「高くて買えない」は事実なのです。それなのにネットで物件探しを続けても1ミリも前には進みません。
まずは家の外に出て良い刺激を得ることがモチベーション維持には大切です。
なので、これから様々な切り口で「マイホームを手に入れるモチベーションの維持方法」を説明します。
5.時間の使い方。平日の夜を徹底的に活用して内装デザインのアイデアを膨らませよう。
私もそうでしたが、子供がいるサラリーマンの場合「家探し=週末」と決めつけていませんか?
モチベーション維持と内装デザインのアイデアを膨らませるための時間は、週末だけとは限りません。
新築マンション・中古マンション、新築建売戸建て、土地購入&注文住宅、中古&リノベーションに関係なく、不動産購入は全ては「早い者勝ち」です。良い物件、良いチャンスがあったらすぐに手付金を支払って購入の意思を示すことがルールです。
「お家が欲しい」と思っている人は大勢います、同じ属性で同じような予算、同じような考えで動いている人が世の中にあふれています。
そこで競争に勝つためには、人より多く行動して情報を得て、知識を習得して物件を見る視野を広げることが大切です。
その時にサラリーマンだからといって週末だけ内装デザインの勉強をしていてはいつまで経ってもライバル達に対して優位には立てません。
答えは、徹底的に平日の夜を有効活用することです。
私自身、中古物件候補を見つけてリノベーション費用の見立てを立てる際、リノベーション会社7社にコンタクトしました。初回打ち合わせは全て平日20時から、リノベーション会社の事務所か自宅近くのファミレスで行っていました。
リノベーション会社から見積取得をするという行動だけ切り取ってみても、週末だけに頼っていたら良い中古物件なんてすぐに他の誰かに買いを入れられてしまい、いつまでも購買機会を逃し続けます。繰り返しますが不動産は「早い者勝ち」です。
これだ!と思った物件があったら即、前金を支払って物件を押さえる必要があります。そのために知識習得と多くの物件を見て歩くことは平日夜さえも有効活用すべきなのです。
1)住宅そばの中古マンションを内覧する
新築マンションや新築建売戸建ての内覧は一般には17時頃までなので平日は難しいです。しかし内装デザインや自分が希望する物件の広さを体感的に把握するためにおいて、見学する物件は新築である必要は全くありません。
実は空き家となっている中古物件であれば不動産会社と個別に相談すれば会社帰りとなる19時からでも内覧させて頂ける物件は幾らでもあります。
必要なのは、まず行動することです。
60m2の2LDKを探している方でも、75m2の3LDKを見てみたり、90m2の4LDKを見てみることで「やっぱり60m2は狭いな」と再認識できることがあります。
逆に90m2必要と考えている方が80m2あれば十分と思うこともあります。これはこれで、自分が希望する物件の仕様が明確になりますので大きな成果なのです。
絶対に買えないと思いつつも中古の億ションの内装を見てみる、1,000万円台の格安・築古マンションを見てみる、築40年の中古戸建を見て外壁を痛み具体や水回りの劣化具合をみてみる、古民家を見て自分のセンスに合っているか考えてみる・・など、とにかく、固定概念に囚われず、多くの物件を見てみることです。
毎晩、飲み屋で会社の同僚や上司と愚痴をこぼしていてもお金と時間の無駄です。仕事をサクっと切り上げて、自宅へ帰る途中に中古物件の内覧を重ねてみましょう。毎回必ず新しい発見があるはずです。
2)リノベーション会社のセミナーに参加してみましょう
中古物件の内覧はハードルが高いという方には、リノベーション会社のセミナーに参加することをおススメします。
物件探しを週末中心にしている人が殆どですが、逆にリノベーション会社としても週末にだけ見込み客が大勢押し寄せるのは困ったもの。
最近では平日の夜、毎日、セミナーを開催しているリノベーション会社が多くあります。そんな中でも私のおすすめは「リノベる。」。
全国規模で殆どの都市にモデルルームを兼ねた事務所があり、平日夜にセミナーが開催されているので、是非、次の広告から各種テーマを調べてみて下さい。
お気に入りのセミナー(無料)があれば、ネットから簡単にセミナーの予約が出来ます。
最近(2020年9月)ですと東京都では30代向けのマイホーム講座であったり、子育て・ファミリー向けのセミナーがあります。もっと面白いのはリノベーション見学会ですね。実際にリノベーションした現場で基礎講座を受講できます。
以前、色々なテーマについても、このブログで紹介していますので過去記事を読んで頂ければ幸いです。
6.おわりに
リノベーションした家に住んで3年。リノベーションの検討をしている時に、もっと内装デザインに関して高いアンテナがあったら・・と残念に思っています。
本日は『(230)自分にあったデザイン、譲れない条件の整理がリノベーション成功への第一歩』というお話しをさせて頂きました。
次の記事は「(第2回)夜の時間を活用して『デザイン帳』を作りはじめよう!」になります。
リノベーション成功術
- (第1回)自分にあったデザイン、譲れない条件の整理が第一歩(今いるページです)
- (第2回)夜時間を活用して『デザイン帳』を作りはじめよう!
- (第3回)住宅購入のモチベーションを毎日、高めに維持するコツ