RC中古ビルのリノベーションブログです。コンセント一つでも、最近のIT環境下では、住宅も事務所同様にITコンセント、所謂、「マルチメディアコンセント」を至るところに設置して損はありません。マルチメディアコンセントを地下から4階まで設置した体験を述べます。
リノベーション工事15日目(4月15日)その3
【4月15日進展事項】
・3階のトイレ・事務所用キッチンの解体
・4階のフローリング貼り開始
都心で4LDKを探したところ、新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつけた地下室付4階建中古事務所ビルを購入することを決断。リフォーム会社7社へコンタクトの結果、「東京ガスリモデリング」を発注先に決定。三井住友信託銀行と住宅ローン契約(リノベーション費用含む)を締結し中古ビルを購入しました。(82)よりリノベーション工事が開始され、解体工事が階段室を除き終わり、内装工事が開始されたところです。
1.コンセント一つでも、考えることがあります。
当物件は、地下室付き築15年RC(鉄筋コンクリート造)事務所ビルです。
15年前と現在ではIT技術の進歩は凄まじいものがあります。現在ではネット社会となり、各家庭に光ケーブルを前提としたインターネットが普及しています。ただそのITを利用するにも、光回線からのLANケーブルを取り出して、Wifiルーターの利用が出来なければパソコンや携帯でネットを利用できません。
家の外では携帯電話を通じてのネット利用となりますが、自宅内では有線LAN接続か無線LANでインターネットを利用しますが、最近はPCやプリンターも無線LAN(Wifi)で利用することが多くなっていると思います(当家でもNotePCもWifiですし、この文章もDellのDeskTop PCで書いていますが無線Wifiを利用しています)。
持ち運び重視でNote PCをしたいという思いもありますが、やっぱり圧倒的な性能とコストパフォーマンスを求めるのであれば、Desk Top PCです。最近のDell PCは無線内臓ですが、無線機器を非内臓のPCもUSBに無線USBを差し込むだけでWifi利用が可能となりますので覚えておいて損はないでしょう。
さて、自分はリノベーション前に電気店でWifiルーターについて調査しました。電波を飛ばす力と採用技術に応じて、「木造2階建て」や「70m2程度のマンション」というように、利用できる建物の種類と大きさの目安が製品の箱に記載されていました。
当物件は、地下1階地上4階の狭小RC(鉄筋コンクリート造)の事務所ビルなので、フロアを跨いでの電波の通りは悪いことが容易に予想できました(実際、そうでした)。
リノベーション時というものは、壁も撤去したり、ふかしたり(厚くしたり)と、ケーブルを新たに通したりするのに絶好のチャンスとなります。よって思い切ってリノベーション時に全階に「Wifiルーターを接続するための、LANケーブル取り出し口 (for Wifiルーター)」を取り付けることとしました。
また、各階でTVを見るかは分からないものの将来を見越してこのタイミングで「TVアンテナ」の取り出し口も全階(地下~4階)に新設することにしました。
2.最近のITコンセント
私は知りませんでしたが、東京ガスリモデリングの方から、最近はパナソニックから「マルチメディアコンセント(メディアポート)」という製品が出ており、電源とTVアンテナのみならずLAN端子までが一緒になったコンセントプレートが普及していると説明がありました。
私はこのLAN付きのマルチメディアポート(コンセントプレート)をメインTVの裏に取り付けなかったことを後悔しています。なぜなら、最近のTVはネットの融合が進んでおり、LANケーブル端子は実質上、必須だからです。
つまり、電源コンセント・TVアンテナ端子・LANケーブルが一体セットとなったコンセントプレートの方が絶対に便利ということです。
また、使用する電化製品もTV周りでは、TV、DVD、ブルーレイ、HDD、オーディオ等、多くの製品を利用するようになったので、TVを設置すると想定される場所には、「6個口」のコンセントを取り付けた方が、後々、延長コードや分岐タップを使用しなくて良いのでスッキリすると助言がありました。
3.2階を拠点にマルチメディアコンセントを至るところに設置
生活のパターンは変化しますし、将来、3階と4階は部屋を分割する必要があります(現在は、実は4LDKではなく、2LDK+納戸 という間取りになっています)。よって、説明した通り、私は各階、部屋中の至るところにコンセントプレートを配置しました。
4.2階LDKに追加したコンセントプレートの場所
2階(LDK)は以下の写真の通り、至るところにコンセントプレートを追加しました。特にTVは生活スタイルが変化すると置き場所を変更する可能性もありますので、コーナー毎にTVアンテナ端子を設定しています。使わないコンセントが発生していますが、それ程コンセントには投資*しましたので、不便と感じたことは1度もありません(笑)。(* 後日、明細と一緒に説明させて頂きます)。
5.住んでみての感想
この判断は大正解でした。特に、Wifiは当初親機を2階だけに設置して、2階のWifi親機から3階や1階をカバーしていました。しかし予想された通り、時々電波の受信状態が悪くなり無線でのネット利用はストレスが溜まりました。
結果、3階→地下→4階と徐々に無線Wifiルーターを増設して、現在ではどの階でも快適なネット環境となっています。ケーブルの配管・配線というものはそう難しい話ではないので、リフォームやリノベーションを行う際に、是非とも実施されることを強くお勧めします。強力なWifi親機1台より、少し性能が劣っても壁や障害物を減らすため、多くのLANケーブルでつながったWifiルーターを多く設置した方が安定して利用出来ます。
これが理想のTVの配線です。
6.明日の予告
明日は、給排水工事について説明を開始したいと考えています。(続く。次の記事『(92)給排水(お風呂TOTOサザナ、トイレ、洗面所)のリノベーション/工事19日目』へ)
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リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます