目次
1.ノコリーユECO(洗濯用お湯取りシステム)TOTOサザナ
昨日お約束した通り、リノベーション時に導入した住宅設備のうち、最大の評価をしている住宅設備についてお話しします。
それは『ノコリーユECO』です。これはTOTOのユニットバスお風呂サザナに採用されている洗濯用お湯取りシステムのことです。
東京ガスリモデリングへリノベーションを発注後、2-3週間毎に重ねた打ち合わせ中でユニットバスの話題となりました。東京ガスリモデリング担当者より「お湯取りシステム」をつけられませんか?と提案されたのが始まりです。
お湯取りシステムとは、「お風呂のお湯を汲み上げる機能のついた洗濯機(バスポンプ or 風呂水ポンプ付き洗濯機)」に対応する「お風呂」ということです。
多くのご家庭では生活動線を考慮し水回りを1か所に集約されており、お風呂・洗面所・洗濯機はほぼ同じゾーンに設置されていると思います。当家の水回りも1階の同じ場所にあります。
私の実家もそうでしたが、お風呂の残り湯を、洗濯の一次洗いに使われるご家庭も多いと思います。昔はバケツで直接、お風呂から洗濯機にお湯を汲んでいたと思います。便利好きの日本人は直ぐに小型ポンプを開発して、所謂「バスポンプ」が各メーカーから販売されています。最近はお風呂のお湯を吸い上げるバスポンプ機能が搭載されている洗濯機も多くあります。
ただ、ここまでだと、洗濯機からわざわざホースをお風呂まで引っ張って、使い終わった後に、またホースを片付ける煩わしさが伴いますので結構ストレスになります。
2.お湯取りシステムは「お風呂側の対応」のことです!(のこりーゆエコ)
上述の悩みを解決するのが、『洗濯用お湯取りシステム (ノコリーユECO(TOTO製ユニットバス浴槽サザナシリーズ)』です。なんと、お風呂側のお湯が出てくる穴のところに、もう一つ吸水口を上手に取り付けて、洗濯機とお風呂をホースで直接繋いでしまうという、コロンブスの卵的な発想なのです。
簡単にお湯取りシステムの構造説明をします。
何が「ノコリーユECO」なのかと突き詰めると、上述写真(絵)にあります「お湯取りカバー」こそが「ノコリーユECO」の心臓部となります。普通のユニットバスの場合は、給湯したり追い炊きしたりした場合は、丸い円筒形のような筒からお湯が出てきます。
のこりーゆエコでは、追い焚きのお湯が出てくるカバーに『長方形のような機構』が一体化されており、お風呂の浴槽のかなり低い位置にあるお湯までを「洗濯機に内蔵されたお湯取りポンプ」の力を使ってお風呂のお湯を直接洗濯機に吸い上げることが可能となっています。
3.ノコリーユECO施工前のホースの状況写真
ノコリーユECO導入の施工工事は、リノベーション(リフォーム)を行っている時に事前に用意したたった一本のホースを使って、お湯取りポンプ内臓洗濯機とTOTOサザナを接続するだけです。上述写真の中の、黄色のホースがそれです。
4.お湯取り用ホースを準備する費用(値段)
冒頭で述べました通り、東京ガスリモデリング担当者よりこの『洗濯用お湯取りシステム (ノコリーユECO(TOTO製)』を導入しますか?と聞かれ、まず質問したのが気になる費用(お値段)。
そんな便利なもの(仕組み)があろうとは思いませんでしたので、さぞかし高いだろうと想像したころ、回答はなんと「1.5万円です」とのこと(安い)。
洗濯用お湯取りシステム(ポンプ)が付いた洗濯機は自分で購入する必要がありますし、TOTOサザナを買えば、写真の通りお湯取り機構がある分だけ吸水箇所が大きくなるものの、サザナの標準品(お湯取り口)で対応できるものです。
リフォーム会社として購入準備する必要がある部品はホースだけとなります。
よってリフォーム会社からすると導入費用は1.5万円となります。
当然、迷わず「導入します」と即答しました。
5.コノリーユECOのホースの清掃方法
実は2020年8月に5年間使用したパナソニックの斜めドラム式洗濯機がついに故障しました(3回目)。過去2回の故障はベルトとドアのゴムパッキンだったのですが、今回はドラムのベアリングが悪くなっているとのこと。
修理代金が5万円位と言われましたので、斜めドラムは二度と使わん!と決めて、東芝の縦型全自動洗濯機(AW-7G8)を購入しました。
のこりーゆECOのホースの付け替えは難なく終了しましたが、洗濯機からホースを外した直後に、ホース内の水が抜けた際、湯舟に大量のゴミが出てきました!
5年間、ホース内の洗浄をやっていませんでしたので、一念発起、ホース内の清掃をしましたので簡単に説明します。
①まず始めに市販のパイプ洗浄剤(当家はジェル状)を流し込む。説明書に30分放置とありますが10分程度 放置(手がつかれる)
②次にペットボトルに水を入れてホースに注ぎ込む。ホースは可能な限り高くするとある程度、水が入っていく(ペットボトル2-3本分)
③水がホースに入らなくなったら、コネクタ部分に口を付けて思い切り息を吹き込む。
④感動する位、湯舟に汚れが出てくる。
この②と③を浴槽に汚れが出てこなくなるまで繰り返します(5~7回程度)。
これでホース内の汚れが取れます。簡単。
6.「のこりーゆ」を使ってみての感想
使ってみると、これまで如何にホースの出し入れに手間が掛かっていたかが良く分かりました。つまり「快適」です。
多くのご家庭では、残り湯を使うのは家族全員がお風呂に入った後だと思います。なぜなら、入浴途中で風呂場のドアを開けてホースを湯船に突っ込んだりしたら、次の人は嫌ですし風呂場の湯気も脱衣所に出ていきます。
しかし、今、当家では次の流れで利用されています。
1)子供と妻がお風呂に入って上がる
2)洗濯開始!(お風呂のドアを開ける必要もホースも引っ張る必要なし)
3)私が帰宅。お風呂に入って栓を抜いて裸で掃除する。その後、洗濯済の洗濯物を干す!
つまり何のためらいもなく、家族全員がお風呂に入り終わっていないタイミングでも洗濯を開始することが出来ます。勿論、少しだけお湯は減りますが、お父さんはその程度は気にしません。共働き家庭なので、如何に家事を効率良くするかが最大の関心事なので、この程度は全く問題ありません。
金額的には大したことないのですが、この洗濯機とお風呂をホースで直接繋いでしまうという工事はそうそう簡単にはできません。よって「リノベーション」や「リフォーム」を行う時が最大のチャンスだと思います。『洗濯用お湯取りシステム (ノコリーユECO(TOTO製)』は私としてはリノベーション時に導入して一番良かったと感じている住宅設備です。お風呂のリフォームを検討される際は、合わせてご検討されてみてはいかがでしょうか。
7.ノコリーユECO対応洗濯機
ノコリーユ対応洗濯機の見極め方のポイントは、洗濯機にバスポンプが内蔵されているか?ということです。
下表にまとめていますが、各メーカー共に比較的大型の洗濯機は「バスポンプ」が内蔵されておりノコリーユECOに対応できます。
また、ホースについてはメーカー毎に対応した風呂水ホースが販売されていますが、対応可否がありますのでご注意下さい。
当方所有の説明書では三菱・パナソニック・日立・東芝・サンヨー製の洗濯機に対応したホースが販売されています。シャープ製洗濯機には対応していません。
必ず事前にご確認をお願いします。
洗濯機メーカーと対応洗濯機型式記事
⇒【パナソニック】 ノコリーユecoに対応しているパナソニック洗濯機記事へ
⇒【日立】 ノコリーユecoに対応している日立洗濯機記事へ
⇒【東芝】 ノコリーユecoに対応している東芝洗濯機記事へ
8.浴室・風呂のリフォーム価格帯
さてノコリーユECOの素晴らしさについてお伝えましたが、浴室・お風呂の一般的なリフォームお値段はというと、全国対応可能なNTTグループ系のリフォーム会社ホームプロが調べたところ中心価格帯は100~120万円、目安価格帯は80~140万円となっています。
この会社のホームページはリフォーム事例と価格や統計的な情報が多く掲載されていて便利ですのでお風呂リフォームに興味が出て来た方は参考にされてみて下さい。結構、おすすめですよ。
9.ノコリーユECOの施工事例(工事会社の探し方)
さて肝心のノコリーユECOの取り付け工事ですが、基本的にはユニットバスのリフォームが行える会社であれば行えるはずです。TOTOのサザナを扱ったことがあれば間違いありません。私も利用させて頂いたことがあるNTT東日本・西日本・リクルート・大阪ガスが出資しているリフォーム紹介会社『ホームプロ』から、簡単にネットで取り付け工事会社を紹介して貰えます。TOTOサザナを既に利用されている方、これから利用しようと考えている方は是非、具体的に『ノコリーユECO』を利用したいと一言添えて工事会社を探されて下さい(完全匿名なのでご安心下さい。)
NTT東日本、NTT西日本、リクルート、大阪ガスの4社が出資するリフォーム会社の紹介サイト『ホームプロ』のホームページでノコリーユECOの施工事例検索が簡単に行えます。
①リフォーム事例を選択
②詳細条件にある『キーワード』に「ノコリーユ」もしくは「お湯取り」と入力するとノコリーユECOのリフォーム事例(施工条件、金額、口コミ)が閲覧できます(→私のブログより価値があります 笑)。
お湯取りシステムを導入された方は「ホースを出したり仕舞ったりしなくて済みます!」「洗面所がスッキリしました!」と喜ばれていることが分かります。
私、RC4taniが自信を持っておススメ出来る「お湯取りシステム」のリフォーム事例の探し方です。是非、お試しください。
ちょっとマニアックな検索ですが(笑い)、「ノコリーユECO」のリフォーム事例検索探しはたった1分で出来ます。
残り湯での洗濯時にホースを出したり、片づけたりすることから解放されてみませんか?
⇒「ホームプロ」公式ホームページ
10.TOTOサザナのブログ記事
このリノベーションブログ内のTOTOサザナの記事を集めてみました。
写真をクリックすると各記事を読めます^^
11.おわりに
本日は『(73)TOTOサザナ 洗濯用お湯取りシステム/ノコリーユECO(残り湯エコ)』という話をさせて頂きました。
(続く。次ページ『(74)インプラスの断熱、防音効果が凄い、窓のリフォーム・リノベーション。二重内窓断熱サッシ導入!』へ)
リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます