新築マンションは高過ぎて購入を諦め、中古事務所ビルを2割引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいるRC4taniです。
会社からの帰宅帰りに夜のリノベーション現場を訪問したらL字(エル字)型の大きなシステムキッチンが取り付けられていました。色はオレンジ。妻が「元気になれるキッチンがいい」と明るい色を選んだものです。
本日は中古事務所ビル2階にリノベーションで据え付けたパナソニック製のL字型システムキッチンの使い勝手や魅力、メリット、デメリットなど、使用した感想をお伝えします。
目次
都心で4LDKを探したところ新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつけた地下室付4階建中古ビルをリノベーションして住むことを決断。リフォーム会社7社へコンタクトの結果(見積比較表あり)、「東京ガスリモデリング」を発注先に決定。中古住宅ローン(リノベーション費用含む)を締結し中古ビルを購入しました。(82)よりリノベーション工事が開始され、3ヵ月目に突入しました。 ブログ概要⇒リノベーションブログのあらすじ
1. ロンドンで使用していたI字型アイランドキッチンは対面式で使いやすかった
実は当家、ロンドンに住んでいたことがあります。その時の借家のキッチンはアイランドタイプのI字型のキッチンでした。アイランドの上はコンロ4口のみ。背面(炊飯器や洗濯機がある側)に流しがありました。アイランドは4人掛けで写真の通り足がテーブルの下に入りましたので、家族が横一列で食事をするのが普通でした。今、思えば変な話です。
何が言いたいかと言えば、理想としてはこのようなアイランド型のキッチンで食事出来て幸せだったということです。
ただ当家の2階LDKの間取りではこのような贅沢な配置は、スペース的にやや無理があったので、リノベーションではアイランド型のキッチンは潔く諦めました。
2.採用したのは『エル字型システムキッチン』
パナソニック/リビングステーションNEW Sクラス
正面に見えるのがリノベーションで取り付け途中のキッチン棚です。製品はパナソニックのリビングステーション New Sクラス 扉:SU30 ホワイト(UF)取っ手:LCAという製品。
キッチンメーカーに対する拘りはなく、リノベーションを担当された東京ガスリモデリングが見積に採用していた製品をパナソニックの新宿ショールームで実物を見ながら、見積前提の仕様レベルから逸脱しない程度に色と扉柄を選びました。
まぁ、殆どこだわりの感じられない選択の仕方でした(笑)。
仕様レベル
さて、東京ガスリモデリングのご担当者が見積の前提とされていた仕様は、「中」程度の仕様です。
普通に「お洒落だな」と思う新築マンションに良く採用されているような木目調の扉柄はHigh グレードな仕様(「高」仕様)だと思った方がいいですね。
逆に単色柄は「安価」な製品となります。当家の場合は、写真では「白の単色」に見えますが、横線が入っている少しだけお洒落度があるものです。
施主がモデルルームで舞い上がって(笑)、“お高い仕様”の扉柄を選ぶと、追加費用が発生します。ここで「予算と現実」の葛藤、「リフォーム・リノベーション会社に対する見栄」等、が発生しますので、計画中の段階で精神的・時間的な余裕のある方はしっかりと各社の製品名・価格帯・確認されて、「買いたいもの」「買えるもの」の整理を事前に終えておいた方が良いです。
勿論、扉柄の選択に留まらず、システムキッチンそのものにも「シリーズ」に応じてグレードがあります。ショールームで「素敵だな」と思う製品は間違いなく高くなります。当家では予算の都合上、キッチンは無理をせず、東京ガスリモデリング担当者が設定されていたグレードの商品で無難に収めました。
ロンドンで使用していたアイランド型のキッチンは、日本のシステムキッチンからすると全く考えられない低機能なもの。収納は普通の観音開きで、中は棚など全く無し。それでも広い空間にアイランドでキッチンがあると絵になるもの。結局、狭い空間にどんなに高額なシステムキッチンを入れても広い空間が作りだす魅力には敵わないので仕様レベルを上げることには固執しませんでした。 RC4tani(プロフィール)
L字型キッチンの寸法・施工図面
キッチンは写真の通り「L字型」で寸法は1,800mmx2,100mmサイズ。
この寸法サイズの意味はL字型の外側が1.8mx2.1mという意味です。
コンロとシンクの間にこれだけスペースがあると、食事を作る途中だけでなく、常時、色々なものを置くことが出来ます。
また寸法図面の通り通路幅は1,150㎜となります。
L字型キッチン採用理由はスペースの制約
L字型キッチンは建物の大きさの制約からキッチンへの通路を含んで幅約3.2mのスペースに設置するとなっていました。そこでI型やアイランド型等、様々なパターンを検討した結果、ダイニング側から手元が見えないようにということで、L字側のキッチンを採用しました。
ポイントはシンクと後ろの食器棚の間(通路幅)を1,150mm(115cm)確保したことです。これにより、大人二人で同時にキッチンに立っても、簡単に後ろを通過できて便利です。また、観音開きの食器棚を開けて食器を取り出す動作も、ゆとりを持って行えます。
日々のことなのでこのスペースを確保出来て本当に良かったです。
L字型キッチンリノベーション費用・価格
L字型キッチン・リビングステーション関連の費用概算は次の通り。
詳細は【価格開示】 当家のリノベーション見積書をご参照お願いします。
水栓金具(止水栓) | 9,200円 |
---|---|
フロアタイル張り(キッチン) | 13,200円 |
キッチンカウンター | 38,900円 |
設備機器接続工事 | 10,000円 |
食洗器用給湯・排水管工事 | 20,000円 |
換気扇用ダクト工事 | 20,000円 |
専用コンセント配線(食洗器用100Vアース付) | 8,500円 |
専用コンセント配線(レンジカップボード用) | 17,000円 |
コンセント(2口) | 2,800円 |
システムキッチン組立取付費 | 140,000円 |
システムキッチン リビングステーションS パナソニック (メーカー希望価格) |
1,619,000円 |
*システムキッチンはメーカー希望価格の表示とさせて頂きます。実際にはメーカー価格から値引きが入ります。
3.キッチン・台所リフォーム事例の価格分布
さて当家で採用したパナソニックのリビングステーションについて説明しました。一方、キッチン・台所の一般的なリフォームのお値段はというと、全国対応可能なNTTグループ系のリフォーム会社ホームプロが調べたところ中心価格帯60~90万円、目安価格帯30~120万円となっています。
この価格分布は浴室・お風呂や玄関のリフォームと比較すると、明らかに価格帯の幅が広いです。システムキッチンは天板や化粧扉のグレードでかなり価格に差がつくためだと思います。
この会社のホームページはリフォーム事例と価格や統計的な情報が多く掲載されていて便利ですのでキッチン・台所のリフォームに興味のある方は参考にされてみて下さい。結構、おすすめですよ。
4.リフォーム、リノベーションでシステムキッチンを取り付けるメリット
ここでリフォームやリノベーションでシステムキッチンを取り付けるメリットを説明したいと思います。
リフォーム・リノベーションではミリ単位のフルオーダー可能
何と言ってもリフォーム・リノベーションでキッチンを取り付ける最大のメリットはmm単位で細かく既存建物のサイズに合わせたフルオーダーに近い設計が可能な点です。写真と文章で4点ほどミリ単位のメリット実例を説明します。
【リフォーム・リノベーションでミリ単位のキッチン施工が出来るメリット実例】
- 上側にある食器棚は、階高に合わせてmm単位で調整して頂けます。結果、床から天井まで隙間なく収納が収まります。
- 電子レンジ用の空間の上部に少しスペースがありましたので、東京ガスリモデリングより棚板の取り付け提案がありました。これがあるだけで、空間が有効に活用できます(当家では紅茶をここに収納しています)。
- 賃貸物件や建売住宅では無駄に空いていることがある冷蔵庫上の空間も、有効活用するため、冷蔵庫の大きさに合わせて棚板を取り付けて頂けることになりました。
- 特筆すべき点として、レンジフード横の空間にも、造作で吊戸棚を追加提案がありました。扉はパナソニックから購入しますので、正面に見えている製品と全く同じ仕上がりの吊戸棚が出来ました。
5.システムキッチンで気に入っている場所
便利!ゴミ箱(くずかご)収納
折角なので、当家で採用したキッチンの幾つかの工夫について説明したいと思います。
どのメーカーの収納製品も同じだと思いますが、食器棚は「引き出し収納」であったり「観音扉」の収納であったり、電子レンジや炊飯ジャーを置く場所であったりと、様々なパーツから構成されています。その中でもリビングステーションで非常に気に入っているが、くずかご収納のユニットがあったことです。
当方の実家では、くずかごはキッチンであったり居間に見える場所に置かれていましたので、個人的には「くずかご」が見える場所に置かれていることに対して何の違和感もありませんでした。
しかし、ロンドンで数年生活した際に分かったことですが、英国では「くずかご」を人が見える場所に置く家庭は殆どありませんでした(私の体験です)。
キッチンもくずかごをシンク下に収納されている家庭が殆どです。
これは住宅事情に恵まれた英国でこそ出来ることだと考えていましたの、日本でシステム収納の中に「くずかご」を収納できることが分かった時は嬉しくなり、採用を即決しました。
キッチン回りの増設コンセント
リノベーションなので、余程の制約がない限り好きなところにコンセントを取り付けることができます。あったら便利だなと思うところにお願いしてコンセントを設置しました。
電気ポット用電源コンセント
入居した後に魔法瓶併用型の電気ポットを購入して常時電気Onでつなげる予定でしたので、カウンターのキッチン側にコンセントを2口取り付けておきました。これは大正解。大変便利です。
また同時に大正解だったのは、対面カウンター天板に穴をくり抜いて下側から携帯充電用のコードを通せるようにしたことです。
6.キッチンのリノベーション施工写真
事務所2階だった場所に設置したキッチンのリノベーション工事写真を連続でご紹介します。
まずは私が初めて中古ビルを内覧した時に撮影した事務所2階の写真です。
続いて一旦スケルトン状態にした写真です。クロスを剥がずと意外に汚く見えて、本当に綺麗なお家になるのかな?と不安になってしまいました。
導入するのはパナソニックのリビングステーションというシステムキッチンなのですが、システムキッチンを取り付けるためにある程度、木工工事を行う必要があることが初めて理解出来ました。リノベーションといってもこういうところは、大工仕事なんだなーと思いました。
じゃーん!出来上がりました。オープンタイプのLDKです。妻も「こんな風にリビングが見えるキッチンが夢だった」と大喜びしていました。
照明はダウンライトとLEDスポットライトだけにしましたので天井面がスッキリしたLDKとキッチンになったと思います。
7.キッチンのリフォーム事例10,000件!!
さて如何でしたか?リビングのリノベーション。リフォーム・リノベーションの場所第一位はキッチンなんですよね。やっぱり家の中でどこかをリフォームしたいと思った時、大切なのは妻の気持ちであり、女性の声ですよね(汗)。
ただ気になるキッチンのリフォームのお値段やリフォーム体験者の声ですが、ななんと一気に10,000件も簡単に検索することが出来るHPがありました。
NTT東日本・西日本・リクルート・大阪ガスが出資しているリフォーム紹介会社のホームページでキッチンの施工事例が簡単に検索できます、是非トライされてみて下さい(リフォームしたくなりますよ~ 笑))
NTT東日本、NTT西日本、リクルート、大阪ガスの4社が出資するリフォーム会社の紹介サイト「ホームプロ」のホームページでキッチンの施工事例検索が簡単に行えます。
①リフォーム事例を選択
②基本条件にある『キッチン』を選択
これだけでキッチンのリフォーム事例(施工条件、金額、口コミ)が何と10,000件以上も閲覧できます(→私のブログより価値があります 笑)。
金額など様々な条件指定が出来て、『施主評価・クチコミあり・50万円以下』の検索でも142件が紹介されており、何をするとキッチンリフォームで満足できるのかが良く分かります(タイルをキッチンパネルに変更した方の満足度が高いのが意外でした)。
私、RC4taniが自信を持っておススメ出来る「キッチン」のリフォーム事例の探し方です。是非、お試しください。
⇒「ホームプロ」公式ホームページ
8.次回の予告
キッチンの写真をきっかけにキッチン回りのみ書いてしまいました。次回は引き続き6月18日時点で撮影したリノベーション状況について説明する予定です。(続く。次ページ『(135)造作押入れの進捗状況/リノベーションでは壁を立てることは簡単です (他)』へ)
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リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます