中古ビルをリノベーションして住んでいるRC4taniです。
本日は「開き戸」と「引き戸」の違いに始まり、メリット・デメリット、「開き戸」「引き戸(引戸)」の最新の設備動向からドアのリフォームまで説明します。
本文に入る前に、トイレのリノベーションで採用したソフトクローザー付きの「引き戸」映像を是非ご覧下さい。どんなに力いっぱい閉めても音もなく閉まる性能は感動します!!!
引き戸のストッパーは如何でしたか?住設設備の進化を感じますね。
さて、今回の投稿では『引き戸』の方が『開き戸』より人気があることをお伝えしたいと思います。まずは40秒でこのページの趣旨をまとめてみましたので、ご覧下さい。
~ 40秒で 早わかり 『引き戸』と『開き戸』~
如何でしたか?上述で取り上げたドアのリフォーム事例は、ネットで偶然見つけたものですが、6箇所あった「開き戸」がゼロになっているほど、丁寧に家作りをすると、実は「引き戸」を使いたくなるものなのです。
もちろん、「開き戸」にも魅力はありますが、風を通すために開放した場合、ドアそのものが邪魔になります。逆に「引き戸」は「引きスペース(戸袋)」が必要なのですが、任意の場所で止めることが出来ます。
まぁ、「引き戸」を採用するには「開き戸」よりもスペースが必要となり一長一短は当然あります。
しかし総じて言えば「引き戸」用の「ストッパー(ソフトクローザー)本ページ内リンク」「上吊り 本ページ内リンク」「アウトセット 本ページ内リンク」といった建材の工夫・改良進化は目覚ましく、「引き戸」のメリットを目いっぱい活かしたリフォーム・リノベーションをすると「開き戸」以上に快適・おしゃれな生活が可能となります。これが今回の投稿の趣旨です。 引き戸のリフォーム事例はこちら本ページ内リンク
目次
1.引き戸とは
引き戸のメリット
【引き戸のメリット】
- 扉を開けた時に開き戸(ドア)のように可動域で場所を取らないので邪魔にならない(特に洗い場を考慮すると風呂場こそ引き戸!)
- 扉を開けた時に扉が壁の中で納まるので、解放感 を出しやすい
- 開閉する際、開き戸より身体の動きが小さくて済むので、高齢者や身体の不自由な方にも使い易い。
- 風でバタンと締まることがないので通風しやすい
- 開きかけの状態で少し開けておくことが可能
- 最近の引き戸は「ストッパー(ソフトクローザー)」が取り付けてあり、音もなくゆっくり閉まる(子供が閉めても音がしない)
引き戸のデメリット
【引き戸のデメリット】
- 気密性が取りにくい。気密性が低いということは、隙間風が入りやすく、音がもれやすいということ。
- 引き戸の床のレールにゴミが溜まりやすい(→最近の引き戸は吊り下げ式が多いのでこの問題は該当しないことが多い)
- 子供が指を挟みやすい(→これもストッパー(ソフトクローザー)でほぼ解決されている)
- 引き戸は開き戸に比べると、扉枠の量(引きスペース)が倍になりスペースが必要(→スペースの制約が大きいマンションで「開き戸」が多用される一番の理由)
- 引き戸の引きスペースがあると、付けたい場所にスイッチやコンセントが付かない場合がある。
2.開き戸とは
開き戸のメリット
【開き戸のメリット】
- 気密性が良い。リビングに近いトイレなど、音が気になる場合は開き戸が良い。
- 引き戸のようにレールが無いので掃除が楽。
- 引き戸に比べると、開き戸の扉枠の量が半分で済む。
- スイッチやコンセントの壁が確保出来る(引き戸のように取付不可とならない)
- 筋違い(壁の中にある建物を地震等から守る斜めの木材)が入れやすい。
開き戸のデメリット
【開き戸のデメリット】
- 扉を開くとき空間が必要(スペースをとる)。
- 身体の動きを大きくしないと開閉しにくく、高齢者や身体の不自由な方には使いにくい(介護施設のドアは殆ど引き戸です)
3.引き戸の扉枠
「引き戸」の設計においては“扉枠”のスペース(引きスペース)が多く必要となります。
よって、ある程度、ゆとりのある間取りでないと採用できないのが難点です(当家でも階段と居室間の扉はスペース的に「引き戸」は無理なので「開き戸」を採用しています)。
私は過去2回、賃貸マンションに住んだことがありますが、思い返せば、扉(ドア)は全て「開き戸」でした。理由はドアを設置する際に必要な面積が少なくて済むためです。
しかし実はこれ、洗面所やトイレが「開き戸」だったことでデットスペースが結構、出来ていたんです。(その当時はこのようなことを考えた事すらありませんでした。「扉=開き戸=おしゃれ」と信じていましたので・・・。)
参考まで東京・月島地区で販売されている典型的な3LDKマンションの間取りで説明させて頂きます。ドアにご注目下さい。
リビングダイニングに面した「洋室3」のみ引き戸で残りは全て「開き戸(ドア)」になっていることが分かります。
開き戸のデメリットはドアの開け閉めの空間に物を置けないこと、及び壁面も実質的に利用できません。意外な盲点なのですが「開き戸」を多用すると家中にデットスペースが出来てしまいます。
あとお風呂ですが、子供と一緒に入ると分かるのですが、複数名で入ると人の出入りがあるたび、洗い場の人はドアを避ける必要があります。なぜならお風呂の開き戸は通常、内開き(浴室側に開く)のためです。本間取りでも内開き開き戸となっていることが分かります。
リフォーム会社の方の助言に対してはじめは半信半疑なところはありました。
しかし、実際に「引き戸」を採用した住宅に住み始めると、上で述べた「引き戸」のメリットが際立ってきました。
今では心底「引き戸にして良かった」と大満足しています。
4.引き戸の良さ
「引き戸の良さ」を当家で採用した引き戸実例に沿って3点説明します。
1)洗面所のドアが引き戸(上吊り引き戸)
お風呂に入る時と来客対応時以外は基本的に開けていますが、引き戸はデットスペースがなく快適です。
お風呂側で換気扇を回すので、この扉は玄関側の空気を吸い込みます。よって気密性が不要の点もマッチしています。ちなみに、洗面所に入る「引き戸」は上から吊り下げられており、下側にはレールはありません(!)。引き戸には「錠」がついており、娘が大人になった場合は内側から鍵を掛けることが可能です。
(186)玄関すぐに洗面所・トイレ・お風呂があるメリット・デメリット
2)トイレのドアが引き戸
はじめは「狭い飲み屋の扉」かと思いました(極小飲み屋ではトイレの開き戸(ドア)を内側にも外側に開けることが出来ず、引き戸を採用しているトイレが稀にあります)。
子供が小さい頃は、親も体の一部をトイレの中に入れて世話する必要が多々あります。よってドアを開けっぱなしに出来て且つ、デットスペースもない引き戸は凄く便利です。掃除する際も楽です。
(189)トイレのリノベーション。引き戸が便利(映像あり)
3)お風呂のドアが引き戸(絶対にお薦め)
上で述べた通り、普通、お風呂のドアは内側(風呂側)に開く「開き戸」だと思います。これだと子供達と一緒に複数人でお風呂に出たり入ったりする場合、お風呂の中にいる人はドアが邪魔です。
「引き戸」だとデットスペースがなく、ドアのすぐそばで体を洗っていても次の人が入ることが出来ます。
写真をみて頂きたいのですが、当家の風呂場は入口の幅を十分に確保できなかったのですが、狭い入口幅でも3枚板で引違いの引き戸を構成することが出来る点は特記させて頂きます。(折れ戸を採用する必要はありません)
(107)TOTO サザナお風呂の2枚引き戸(スッキリドア)にして良かった!
5.最新の『引き戸』の設備・機能
住宅設備の進歩は凄いもので「引き戸=ふすま」のような感覚でいますと住宅購入やリフォーム、リノベーション時に間違った判断をしてしまう可能性があります。
そこで、上述で説明した「引き戸」の快適性能を高めている最新の仕様・機能について説明します。
ストッパー(ソフトクローザー)
皆さんは引き戸のストッパー(ソフトクローザー)をご存知ですか?
当方がリノベーション住宅で一番感動したのがストッパー(ソフトクローザー)です。
シンプルな構造のプラスティック製品ですが、これが付属されているだけで引き戸が音を立てずに閉まります。
どんなに思いっきり「引き戸」を閉めても、閉まる直前で「すー」と減速して、音もなく「引き戸」が閉まります。
子供がいる家庭では、引き戸を「バーン」と閉める音を懸念されるご家庭もあるかもしれませんが、現在はそのような心配は無用です。
言葉では伝わりませんので映像で説明致します(字幕説明がありますので、お手数ですが字幕をOnにされて下さい)
上吊引き戸
続いては、おしゃれな引き戸の代名詞『上吊引き戸』について説明します。
上吊引き戸のメリット
床面に鴨居(レール)を設置する必要がない点が最大のメリットです。
LDKに隣接する部屋のドアを引き戸にすれば、いつも開放的に開けておけます。お客様が来た場合だけ閉めることが想定される部屋では、鴨居のないスッキリしたフローリング床を実現できます。
上吊引き戸のデメリット
扉(ドア)重量を全て吊レールで受ける必要があるため、天井側にドア加重を全て受けるだけの頑丈な下地を作る手間が発生します。
上吊引き戸の動作映像を紹介します(吊部分をUPした映像です)。
アウトセット・インセット(引き戸の納まり)
扉(引き戸)には「アウトセット」と「インセット」があります。
「アウトセット」は引き戸が枠の中に納まらないもの、逆に「インセット」は引き戸が設けた枠の中に納まるものです。
『引き戸のアウトセット』は “上面だけに引き戸枠が見える納まりタイプ” となります。
ポイントは「アウトセット」だからと言って必ずしも「上吊り」になっているとは限らないことです。床面に鴨居がある「Y戸車式アウトセット引き戸」という種類の引き戸もありますので・・・。リノベーションやリフォームする場所や壁構造に応じて、最適な扉を選択する必要があります。
写真で掲載しますので、雰囲気の違いを比較して頂ければ幸いです。
押入れ用、クローゼット用の引き戸
「引き戸=襖・障子」は昔の話です。当家でもクローゼット、押入れに引き戸を採用していますが、非常に軽い木製ドアで、ストッパー(ソフトクローザー)もついていて、おしゃれなドアになっています。
「V型戸車」「Y型戸車」「T型戸車」
上吊引き戸がおしゃれ感を出して目立つ引き戸において、地味ですがて「戸車」の進歩も見逃せません。
最近良く耳にするY型戸車。実は戸車にはV型、Y型、T型があります。
これらは、昔のように床面にレールを取り付けて「引き戸」を滑らせるのではなく、昨今の技術の進歩で床に溝を簡単に掘れるようになったことから開発された「床に堀り込んで取付けるレールとそれに対応した戸車」のことを言っています。
その戸車の形からY型、V型、T型があるものです。
上の写真は、当家のWICで採用している戸車引き戸です。
このパナソニック製の引き戸が凄いのは、フローリングの「上」に薄い敷居を作って戸車を受けており、フローリング床を削ることなく引き戸を設置できる点です。
技術の進歩って凄いですね。
鍵付き引き戸
当家では1階にあるトイレや洗面所のドアも「引き戸」になっています。当然ながら、鍵がつけられております。施錠は鍵の部分を「上下」させるタイプとなっています。
引き戸に後付けで鍵をDIYで取り付けられたい方は次の方のホームページを参考にされて下さい(私にはちょっと出来そうにない作業です)
外部リンク DIYで室内の引き戸に鍵を取り付けました
6.最新の『開き戸』の設備・機能
開き戸のストッパー(マグネットキャッチャー)
「引き戸」にソフトクローザーがあれば、「開き戸」にも類似製品があります。その名は「開き戸」用のマグネットキャッチャーです。
「開き戸」のデメリットである「風があると勝手にドアが閉まる」という状態を磁石の力で防いでくれる優れもの。当家の3階トイレのドアに採用されている写真を紹介します。
工夫されている点は、未使用時は床に埋め込まれた方の部品はすっぽりとロック部分が納まっており、小さな子供がつまずく可能性がないことです(嬉しい)。
但し、注意点は固定状態を解除する方法が製品によって微妙に異なることです。
当家の製品は一旦、磁石がドアを固定すると解除するには足の指で軽く製品を踏まないと解除できないのでちょっと面倒です。
その他のメーカーには、ドアを磁力による固定力以上の力で閉める動作をすると自動でロックが外れる製品があります(こちらの方が良かった。。)
何れにせよ、この製品、風が通る玄関付近にあるドアなどに使用すると勝手に閉まることがなくなりますので、赤ちゃんがハイハイしているようなお家では重宝すると思います。実家などにお住まいで安全のために「開き戸」を固定されたい方には後付け製品が販売されています。
7. 「開き戸」と「引き戸」の価格差は約1.5倍
当家では「引き戸」を多用しましたが、「開き戸」を採用した場合の価格差についてリノベーション時に調べており、「引き戸」は「開き戸」の約1.5倍の金額となります。
リフォームやリノベーションにおいて、蝶番を付けるだけの「開き戸」と戸袋などの施工が必要な「引き戸」では工事費も当然、金額差が発生しますがここでは考慮していません。つまり、「開き戸」と「引き戸(Y戸車 or アウトセット)」の価格差1.5倍とは単純に「開き戸」と「引き戸」の扉価格(メーカー表示価格の差)のことです。私が調べたパナソニック製の「引き戸」と「開き戸」の価格差を下表にまとめます。
先に一点補足しておくと、同じ「引き戸」でも「Y戸車引き戸(枠納まり)」と「引き戸(アウトセット枠)」の価格差は5-10%程度であることが分かります。
開閉方式 | 開き戸(片開き) | 戸車引き戸 (枠納まり) |
上吊り引き戸 (アウトセット納まり) |
---|---|---|---|
固定枠(90cm幅) (パナソニックPA型) |
62,000円 | 90,000円 | 96,000円 |
採光タイプ (パナソニックMA型) |
68,000円 | 111,800円 | 124,000円 |
当家でリフォーム時に採用した引き戸のメーカー価格一覧を掲載します。
実際の購入価格はメーカー希望価格から30~50%程度の値引きをしてもらっています(メーカーは殆どパナソニックです)。思いの他、ドアの価格って高いことが分かります。
設置場所、型式 | 画像 | メーカー希望価格(税抜き) | 関連記事ページ |
---|---|---|---|
1階ウォークインシューズクローゼット(片引き戸)
パナソニックXMJRAP41RCX |
95,000円 | (113)メリット抜群の玄関収納としてのウォークインクローゼット(WIC) | |
1階トイレ(上吊り片引き戸)
パナソニックXMJRA6T41R |
106,000円 | ||
1階洗面所(上吊り片引き戸)
パナソニックXMJRA6VHLCX |
135,000円 | (122)ガラスタイル活用、モザイクタイル施工例と費用/ダブルボール洗面所(名古屋もざいく) | |
3階トイレ(片引き戸)
パナソニック |
106,700円 | (150)幅760mmの小さな造作洗面所 | |
3階押し入れ(引違い引き戸)
パナソニック |
118,800円 | (135)造作押入れの進捗状況/リノベーションでは壁を立てることは簡単です (他) | |
押入れ内部造作 (中棚、枕棚) |
60,000円 | ||
3階WIC(片引き戸)
パナソニック |
106,700円 | (160)失敗したコンセント1箇所がある3階寝室・WIC・洗面所の照明計画 | |
4階クローゼット(3枚引違い引き戸) | 210,700円 | (140)斜線規制壁への造作クローゼット他/フルリノベーション | |
木製建具調整費 | 12,000円/1箇所 | (145)フルリノベーション完了前の不具合指摘10項目 |
8.『引き戸』のリフォーム工事実例
当家で採用したリフォーム「引き戸」の施工工事例とネットで参考になった事例を紹介します。洋風の家にも引き戸が似合うことを感じて頂けると思います。
尚、お風呂の3枚引違い引き戸のみ鴨居のある普通の引き戸となっております(上吊り引き戸ではありません)。
1)WISCの上吊引き戸へのリフォーム(パナソニック)
当家の1階玄関に採用したウォークインシューズクローゼット(WISC)(本ブログ内別ページ)に採用した上吊り片引き引き戸ドア(リフォーム)です。
片開き戸ですが、開く時用、閉まる時用にそれぞれストッパー(ソフトクローザー)が両側に付いています。パナソニック製(XMJRAP41RCX)でメーカー希望価格は95,000円です(⇒パナソニック ベリティス内装ドア スタンダード仕様 HA型上吊り引戸 1.5間(2枚連動片引き/枠見込み155(192)mmタイプ)】)(ストッパーが片側にしかついていない製品があるのでご注意下さい)。
上の写真は玄関とWISCの見切り詳細です。
玄関側に「引きスペース(戸袋)」を作ると格好悪いので、WISC側に「引きスペース」を作っています。
WISC内は靴の匂いがこもらないよう、換気扇を常時Onとしていますので、ドアの密閉性は必要なく、WISC内の換気扇がドア下部から玄関側の空気を吸い込んで換気しています。 リフォームで採用したクローゼット扉の映像をどうぞ。
(71)ウォークインクローゼット(玄関収納)にドアは必要か?
2)洗面所ドアは引き戸が便利(上吊引き戸へリフォーム)
当家は洗面所入口ドアは上吊り引き戸(リフォーム)を採用しました、当然、ストッパー(ソフトクローザー)付です。引き戸にして大正解!
洗面所は脱衣所も兼ねているので、人が入っているのが分かるよう明かり採り用アクリル系パネル付きの引き戸を採用しました。パナソニック(XMJRA6VHLCX)製でメーカー希望価格は135,000円です(⇒パナソニック ベリティス内装ドア スタンダード仕様WB型 開き戸(片開きドア/枠見込み155mm・172mmタイプ))。
上の写真は洗面所内側からみた洗面所入口の「上吊引き戸」の納まりです。
上部から光が漏れており、引き戸の上にやや隙間があることが見て分かります。
WISC同様、浴室内で換気扇を回すと玄関側の空気が「玄関」→「脱衣所」→「浴室」と吸われることで浴室が換気できますので、ここも密閉性は低くてOKです。
昼間は換気のためにこの「引き戸」は常時開けていますので、そういう意味でもここも「引き戸」の方が便利です。
(186)玄関すぐに洗面所・トイレ・お風呂があるメリット・デメリット
3)トイレのドアの引き戸リフォーム(上吊引き戸)
当家1階トイレに採用した上吊り片引き引き戸ドアでストッパー付き。こちらもパナソニック(XMJRA6T41R)製でメーカー希望価格106,000円。
窓の無いトイレなので換気扇を常時回しています、よってこのドアも密閉性は必要なし。
引き戸ドアの細かな仕様としては、WISCはごく標準的なもの(トイレと勘違いされないよう明り採り窓は意図的につけていません(笑))。
洗面所引き戸は鍵付き。
トイレの「引き戸」は鍵と明かり確認用の小穴が右上についています。細かなことですがトイレ内部の照明が点いている、点いていないの確認用小穴は重要です。
取り付け忘れた場合は明り取りとして販売されていますのでご心配なく(1,500円程度です)。
(189)トイレのリノベーション。引き戸が便利(映像あり)
4)お風呂の引き戸ドア(リフォーム用サザナ/2枚引き戸)
当家1階のお風呂でリフォーム採用したTOTOサザナ1620(セイラン)用の3枚引違いドアです。
お風呂こそリフォームで引き戸にするのが便利です。TOTOのサザナを採用したお風呂も当然「引き戸」です。
(107)TOTO サザナお風呂の2枚引き戸(スッキリドア)にして良かった!
5)押入れのリフォーム引き戸ドア(引違い戸)
3階のフローリング(の寝室(洋間)にある引き違い戸の押入れです。
ドア面がホワイトの木製引き戸なので、中が押入れ仕様になっているようには見せません。押入れ=襖 とばかり考えていましたが木製の引き戸にするだけで、フローリングの部屋でも違和感なく押入れを設置できる好例だと思います。
畳と襖の部屋のリフォームを検討されている方も、パナソニック製の引き戸とフローリングにリフォームされるとお洒落な部屋に変身しますよ。
6)開き戸から引き戸(アウトセット)へのリフォーム事例
大阪府岸和田市にある築5年未満の戸建住宅のリフォーム事例です。施主の希望は「開きドアでは室内にいる家族にドアが当たり危ないので引き戸にしたい」というものです。新しい家ですが住んでみると不便や危ないと感じるケースがあるものですね。工期は1日、施工費用はドア代金込みの9万円。施工会社は株式会社阪堺アルミです。
7)両開き戸を片引き戸へリフォーム(壁面が大きくなる)
埼玉県飯能市にある築15年の戸建住宅のリフォーム事例です。施主の希望は「億の部屋とのプライバシーを守るために、片引き戸にしたい」というもの。引き違い引き戸から片引き戸へのリフォームであれば、開口部の面積は変わらず壁が増えることで、プライバシーを守りやすくなりますね(施主の方の発想が素晴らしい!)。施工費用は壁の造作、電気配線の変更も含め27万円です。施工はスタジオビー。
どうですか?引き戸の魅力って無限大だと思われませんか?。洋風のお家を建てて「開き戸」を多用して、いざ住んでみると不便だったということは良くあります。リフォーム事例でも築5年で早々に「開き戸」から「引き戸」にリフォームされている方もいらっしゃるほどです。また、「引き違い引き戸」を「片引き戸」にリフォームする発想も凄いですよね。壁面が大きくなり部屋の使い勝手が大きく改善されます、少し古いお家に適用出来るケースが多くありそうですね。当家以外のリフォーム事例はリフォーム会社紹介サイト『ホームプロ』から見つけてきました。上の例のように施工例と口コミが数多く掲載されています。全国対応なので、都心・地方を問わず、候補会社5~6社をリストアップする初期調査時点において、大変役に立ちます。詳細は次の項で説明しますね。ブログ著者 RC4tani
NTT東日本、NTT西日本、リクルート、大阪ガスの4社が出資する9年連続利用者数No.1のリフォーム会社の紹介サイト「ホームプロ」のホームページで引き戸のリフォーム施工事例検索が簡単に行えます。
①リフォーム事例を選択
②詳細条件にある『キーワード』に「引き戸」と入力すると「引き戸」を採用したリフォーム事例(施工条件、金額、口コミ)が閲覧できます(→私のブログより価値があります 笑)
私、RC4taniが自信を持っておススメ出来る引き戸リフォーム事例の探し方です。是非、お試しください。
9.引き戸のブログ記事
このブログ内の『引き戸』の記事を集めてみました。
10.「開き戸」を「引き戸」にしよう!「引き戸」を多用した住宅の感想
東京ガスリモデリングからの図面提案では1階ドアは「上吊り引き戸」を多用したプランでした。
私のイメージは「引き戸=古い」というものでしたのでリフォーム担当者から引き戸の提案があった際、正直な話、かなり違和感がありました。ところが引き戸・開き戸のメリット・デメリットの説明を受けてみると、「開き戸」のメリット以上に「引き戸」の良さ・魅力に驚きました。
引き戸は、開き戸から引き戸へのリフォームも十分意識した商品開発がされており、部屋の雰囲気を損ねることなく開き戸を引き戸にリフォーム出来る商品も多くあり、引き戸のセレクトでは目移りしてしまいました(笑)。
最新の住宅設備の進歩は素晴らしいですね。
現在の「引き戸」は昔のものと全く違いました。
引き戸についているストッパー(ソフトクローザー)は、力いっぱい締めても直前で「急減速」して音もなくピタッと閉まります。本当に凄いですよ。
当家では水回り(風呂、トイレ、洗面所)とウォークインシューズクローゼット(WISC)だけで構成される1階は全て「引き戸」とし、その他フロアにおいても「物理的な制約がない限り、原則、引き戸」としました。
11.おわりに
いつも最後までお付き合い頂きありがとうございます。本日は『(69)引き戸と開き戸の違い(メリット・デメリット)。リフォーム施工例、お風呂こそ引き戸が便利』という話でした。 (続く。次のページ記事『(70)玄関の色使いやデザインについて』へ)