本日は予告通り「ウォークインシューズクローゼット(WISC)」についてです。
玄関そばの収納としてのウォークインシューズクローゼットの役割、内装壁紙の仕様、水濡れ対策としての床材選定、ハンバーパイプの構造上の注意点、稼働棚の設置に必要なダボレールのこと、1.7帖の大きさとWISCの形状について説明します。
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目次
都心で4LDKを探したところ新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつけた地下室付4階建中古ビルをリノベーションして住むことを決断。リフォーム会社7社へコンタクトの結果(見積比較表あり)、「東京ガスリモデリング」を発注先に決定。中古住宅ローン(リノベーション費用含む)を締結し中古ビルを購入しました。(82)よりリノベーション工事が開始され、3ヵ月目に突入しました。 ブログ概要⇒リノベーションブログのあらすじ
1. ウォークインシューズクローゼット(WISC)を設置した玄関
週1回程度の更新となりましたが、引き続き毎日100名程度*は新規来訪者の方がいらっしゃいますのでリノベーションを行っている「地下室付き4階建てRC中古ビル」の1階の間取りを再掲示します(2017年2月時点では500名)。
間取り図の通り5層構造(地下+4階)なので建坪は10.5坪(35m2)しかありませんが、延床面積は52坪(170m2強)もあります。
この中古ビルリノベーション物件が初めて購入した自宅になります。
住み始めるまで玄関収納のある家に住んだことはありませんでした。
実家は玄関に下駄箱があるだけのごく普通の木造2階建てであり、勝手口を出たところに波板で囲って作った物置がありましたが、敢えて言えばこれが収納でした。
今回初めて玄関収納がある家に住みましたが、玄関収納の良さが実感出来ました。
私が将来、平屋の家を建てるようなことがある場合、恐らくその他の部屋の大きさを削ってでも玄関収納を作ると思います。そう思うほど玄関収納は便利です。
玄関間取り
1階には頑張れば窓無の小部屋(今風に言えばDENですね)を作ることも出来ましたが、その代わりに玄関5.4帖、ウォークインクローゼット1.7帖、洗面所・脱衣所4.1帖、トイレ1.1帖、お風呂2.3帖(1620サイズ)を確保しています。
WIC造作工程
事務所ビルにウォークインクローゼットを造作する工程を説明します。
上の写真の通り、リノベーション前の事務所1階にウォークインシューズクローゼット(WISC)を作ります。
まずは床のタイルカーペットを剥がして、墨出ししたのち、木工作業としてまずは柱を立てていきます。
約2ヵ月経過後の同じ場所の写真です。まだこの時点では床もコンクリートスラブのまま、内装もボードを貼っただけです。
引き戸用のドア枠が取り付けてあります。
内装壁紙
80日目になるとクローゼット内側にビニールクロスが貼られました。
RCビルのリノベーションは考えることが多過ぎて、玄関収納の内装は最後の最後にリフォーム・リノベーションをお願いした東京ガスリモデリングの担当者の方からせっつかれるまで何も考えていませんでした(笑)。
結局、面積も小さいのでこの場所のためだけに壁紙を購入するのは費用が掛かるので、コスト削減を意識して、玄関収納の壁紙は『地下室の天井クロスと同じ』としました。
人に見せる場所ではありませんから後悔しない程度に「遊び心」を発揮してみた次第です。(今だから思えますが、家中の壁紙を無難にまとめ過ぎると個性のない家になってしまって、築年数が経過するとみすぼらしくなると思います)。
床材
玄関収納は場所柄、土や水で汚れたものを収納する可能性があります。
よって床材に自然素材を利用するのは避けて表面がビニール材質となっている床材を選択しました。
ただしシンプルにしても味気ないので、こちらも少し遊び心を出して『石模様の床材』としました。
これであれば汚れても濡れた雑巾で拭けば綺麗になります。
上着用パイプ
玄関収納(ウォークインシューズクローゼット:WISC)内に片付けるものとして想定していたのは「上着」と「靴」です。
大人用の洋服は3階と4階のクローゼットにしまうことが確定していました。
しかし1階にウォークインクローゼット(WIC)を設置しない場合は、外出の都度、3階か4階まで上着を取りに行く必要がある上、帰宅の都度、上着を3階か4階まで片付けに行くことが必要となります。
そのような動線は非現実的であり、自然と2階LDKのソファや椅子に上着を置くようになることが目に見えていましたので、ある程度の上着を1階に保管できるよう、WISC内にパイプを長めに設置しました。
また家族5人なので相応に靴が増えます。特に3人目の子供が成長するまでは、1番目の子の靴をお下がりで使い続けるため、未利用の靴も将来のために一時的に保管しておく必要があります。よってクローゼット内に靴置きという意味で稼働棚式のスペースも確保しました。
コンセント設置
ついでに説明すると、玄関収納に保管するものは決まっていませんでしたが、将来何かのためと思い取りあえず『コンセントを2か所』設置しておきました。
結果は大正解。
住み始めた後で電動自転車を購入したのですが、玄関ホールで充電していたところ、常時、充電器が出っぱなしであることが気になり始めました。
そこで充電器機ごとウォークインシューズクローゼット(WISC:玄関収納)で保管して、電動自転車のバッテリーはWISC内で充電するようにしました。
稼働棚用のダボレール(棚受けレール)
ウォークインシューズクローゼット(WISC:玄関収納)には靴を保管しますが、靴は高さが異なるものが多いので稼働棚を採用しています。
この稼働棚を作る際に重宝するのが「ダボレール 」ですが、皆さんご存知でしょうか?
「ダボレール」とは稼働棚用の「棚柱」のことで「棚受けレール」とも呼ばれています。
世の中、便利な製品が出ているものですね。
ダボレール(棚柱)を設置する壁面は、RC事務所の四隅の柱だったのでコンクリート面となります。
壁面に直接、ビスでダボレール(棚柱)用のステンレス製品を直接取り付け、棚板を受ける金具を引っ掛けることで簡単に稼働棚を造作出来ます。
このダボレールの「棚受け取り付け穴」は15mmピッチなので非常に使い勝手が良いです。
上述写真の製品は700円程度で販売されているのでDIY好きの方には良いかもしれません。
2.1.7帖(約2帖)のWICの収納力
1.7帖の玄関収納(WIC)の収納力を説明するため、汚くて恥ずかしいのですが本日時点の写真をそのまま掲載します。
右側写真の左隅に、子供用のScoot1台、キックボード3台が収納されています。
その他にはスーツが常時5-6着、妻のコートや子供のヘルメット、新聞、空気入れ、生協の発泡スチロール、Amazonで利用した空段ボール等々、かなりの収納力があります。
玄関収納がなければ玄関に物が溢れかえっていたと思いぞっとします(笑)。
尚、この玄関収納は引き戸となっており無駄なくスペースを使えます。
引き戸の魅力については、『(69)引き戸と開き戸の違い(メリット・デメリット、リフォーム施工例)』で説明しておりますのでご興味にある方は参照されてみて下さい。
見苦しい写真で終わるのは申し訳ないので、本日のブログはお口直しではないですが、G-Manの玄関写真を再掲示して終わらせて頂きます(左奥の扉がウォークインクローゼットです)。
3.収納リフォーム事例の価格帯
さて本日は玄関収納とダボレールについてお伝えしました。
子供3人がいる家庭に限った話ではありませんが、実際に住んでみて、玄関に面した形で大型収納があって本当に良かったと実感しています。
当家はリノベーションの一部としてウォークイン・シューズ・クローゼット(WISC)を造作しましたが、気になる一般的な収納リフォームのお値段はというと、全国対応可能なNTTグループ系のリフォーム会社ホームプロが調べたところ中心価格帯は30~40万円、目安価格帯は10~50万円となっています。
この会社のホームページはリフォーム事例と価格や統計的な情報が多く掲載されていて具体的なイメージを持つことが出来るので、収納リフォームをすべきか悩んでいる方はぜひ参考にされてみて下さい。結構、おすすめですよ。
4.次回の予告
次回は工事進捗に合わせて「地下室のリフォーム・リノベーション」について説明したいと思います。(続く。次のページ『(132)地下室のリフォーム、リノベーション進捗説明(リノベーション工事75日目)』へ)
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