(165)寝室を間仕切り、子供部屋を増設するための事前対応

狭小中古ビルを購入後、リノベーションして住んでいます。

先日の『(164)子供部屋を2部屋に間仕切るための対応』に続き、今回は3階にある寝室を2部屋に分割して、子供部屋と寝室を1部屋ずつ作るため、リノベーション時に検討したことと実作業を説明します。
リンベーションビフォー・アフター間取り

尚、当家の各階の部屋割りは下表となっています(各階クリックでリノベーション前後写真ページに移動します)。

階数/
クリックで
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部屋割り
4階 子供部屋(12帖)
3階 寝室(12帖)、トイレ・洗面所、WIC
<今回はこの寝室を2部屋に分割する話です>
2階 LDK(17帖)
1階 玄関、トイレ・洗面所・風呂
地下室 音楽・トレーニングルーム (天然の防音室です)

1.3人の子供のために2LDKを4LDKに変更

昔、英国に住んでいたことがあります。このような素敵なお家が標準的な家でした。外観は古いのですが、内装はどの家庭も徹底的にリフォームされて資産価値が高められていました。
昔、英国に住んでいたことがあります。このような素敵なお家が標準的な家でした。外観は古いのですが、内装はどの家庭も徹底的にリフォームされて資産価値が高められていました。

狭小ビルを購入&リノベーションして住むことを決意した際、既に子供が3人いました。「子供3人+夫婦の寝室+LDK=4LDKの間取り」となります。

しかし私が購入した中古の狭小ビルは延床面積が170m2もありましたが、リノベーション直後の間取り(=現在の間取り)は “2LDK+納戸”です。

リノベーション後の間取り図

各階の広さ、地下室(10帖)2階LDK(17帖)3階寝室(12帖)4階子供部屋(12帖)と、各階とも10帖以上を確保した贅沢な広さになっています。
理由はリノベーションした際、まだ子供が小さかったから、子供部屋の必要性に迫られていませんでした。

現在は一番上の子でも、まだ小学校3年生なので、いわゆる勉強部屋はまだありません。前回のブログでお伝えした通り、1番目と2番目の子のために将来、4階を2分割して子供部屋を2部屋作る予定です。
しかし、これでは3番目の子の部屋がありません。
実は狭小ビルをリノベーションした際、3階の12帖の寝室も将来、子供部屋を増設できるよう検討を重ねて少し工夫を施しています。

2.フロア毎の子供部屋増設計画

フロア 現在 将来
4階 子供部屋 子供部屋1 子供部屋2
3階 寝室 寝室(夫婦) 子供部屋3
2階 LDK
1階 玄関風呂洗面所トイレWISC
地下室 音楽ルーム、トレーニングルーム (完全防音室)

前回のブログ『(164)子供部屋を2部屋に間仕切るための対応』は最近の戸建て住宅でよくあるパターンの、大きな子供部屋を2つの子供部屋に分割する話
今回は、現在家族5人が「川の字」で寝ている寝室12帖を寝室と子供部屋に分割する話です。

3階を2部屋に分割
3階を2部屋に分割

3.リノベーション前の事務所の状態

リノベーション前の3階の間取り図と写真。タイルカーペット、天井カセットエアコン、蛍光灯という事務所仕様の部屋でした。
リノベーション前の3階の間取り図と写真。タイルカーペット、天井カセットエアコン、蛍光灯という事務所仕様の部屋でした。

リノベーション前の3階の状態は、タイルカーペット貼りで天井カセットエアコンが供えられた二重仕様の天井、蛍光灯がある「ザ・事務所」でした。

4.リノベーション計画図

リノベーション計画図(間取り図)
リノベーション計画図(間取り図)

リノベーション計画時、この3階は家族全員の寝室として暫くのあいだ、使用することを考えました。
必要な設備はトイレと洗面所。あとは布団を入れる押入れです。
これらに加え、憧れであったウォークインクローゼット(WIC)を造作するプランを立てました。
トイレ、洗面所、押入れ、WIC。典型的なリフォームの範疇の対応です。

5.将来の子供部屋の位置を検討

おおよその子供部屋の位置を決めました。
おおよその子供部屋の位置を決めました。

まずは3階のどの位置に子供部屋を設置するかがポイントです。
どの親でも同じだと思いますが、私は「子供には日当たりの良い部屋を使わせてあげたい」と考えました。
そうなると当家建物は南西が道路に面していますので、上図で言えば左下の位置を将来の子供部屋と位置づけました。

3階を2部屋に分割
3階を2部屋に分割

6.狭小間取りの制限/将来のトイレ動線が難しい

上述の通り、部屋の「ゾーニング」は出来ましたが、問題はトイレへの動線をどのようにするかです。
将来、4階に子供2人、3階に子供1人がそれぞれ部屋を持つことになります

案1です。夫婦の寝室内にトイレ、洗面所を確保。WICへも夫婦の寝室から出入りします。水色⇔はドアを予定しています。
案1です。夫婦の寝室内にトイレ、洗面所を確保。WICへも夫婦の寝室から出入りします。水色⇔はドアを予定しています。

この場合、夫婦の寝室内にトイレと洗面所を確保すると、無駄な廊下がなくなって寝室が大きくなります(案1)。

しかしこの場合、子供達が夜にトイレのためにわざわざ1階まで降りることになります。さすがにそれは可哀そうかなと考えました。

そこで夫婦の寝室を小さくしたのが(案2)です。
これまで当家は廊下が一切なかったのですが、この(案2)を採用した場合、廊下による面積消費が発生してしまいます。しかし私としては、子供達のトイレ動線を考慮すると、廊下分の面積が勿体ないですが、この(案2)にした方が良いかなと考えています。
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7.将来の間取り自由度を持たせた天井下地

図面を良く見ると「点線範囲:天井下地補強位置」という文字があります。
実はこれ、(案1)と(案2)にどちらのプラントを採用しても、将来リフォーム工事で部屋に壁を立てる際、天井に補強材を入れたりする必要がないようにしたものです。

赤矢印は、将来の間仕切り用の 天井下地補強位置
赤矢印は、将来の間仕切り用の 天井下地補強位置です。

8.クローゼットではなくウォークインクローゼット(WIC)を採用するメリット

次に3階では壁側に普通のクローゼットではなくWICを設置しています。
実はこれ、スペースの活用という意味で非常に大きなメリットがあるのです。

WICは通常のクローゼットと比較しても居住スペースは損しない

0.5帖程度の収納であれば特に問題は発生しませんが、実はクローゼットが広くなる程、「ある視点」で考えた場合、無駄なスペースが増えます。
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どういうことかと言うと、通常のクローゼットは「収納面積=クローゼット面積」ですから無駄なスペースが少ないように思えますが、実はクローゼットのドア前は机を置いたりは出来ません

一方、上の図のように大型のウォークインクローゼット(WIC)を設けても、入口は幅60cmで十分です。WICの場合は壁を作ることになるので、壁側は机を置いたりベットを置いたりすることが出来るのです。

つまりWICを部屋に追加で設置した場合、意外にデットスペースは小さくてすみ、空間を有効に使うことが出来るのです。
改めて図でみると子供部屋(3)は窓が2面あって、WICによる壁もあり、空間を有効に使えることが分かります。

WICは入口場所だけが「利用不可」。 壁の場所は『利用可能』となり空間の有効活用につながる
WICは入口場所だけが「利用不可」。 壁の場所は『利用可能』となり空間の有効活用につながる

9.WICの壁の両面を使って将来の子供部屋用のエアコン設置準備

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WICの壁は有効に活用します。
現在は将来の夫婦の寝室側にエアコンが1つ設定されていますが、3階にも子供部屋を1つ増設する場合は、子供部屋用のエアコンはWICの壁に取り付ける予定です。
そのため高い位置に電源コンセントが一つ、予め取り付けてあり、WICの内側にはエアコンダクトが予めスタンバイしています(笑)。

10.終わりに

いつも最後までお付き合い頂きありがとうございます。(続く。次の記事『(166)外壁タイルの浮きタイル補修/アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法』へ)
ご興味ございましたら、下の連載投稿、関連記事もどうぞー。

 

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ブログ管理人プロフィール

リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます

中古ビルをリノベーション
こんにちは、RC4taniです。 福岡県出身。 都内在住サラリーマンです(40代)。夫婦+子供3人。 100m2超の新築マンションは高過ぎて購入を断念。視野を広げ狭小中古事務所ビルを購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して東京・山手線内側に170m2の戸建てマイホームを手に入れました。