リノベーションという言葉すらりませんでしたが、「中古ビル」を購入してリノベーションして住んで居るRC4taniです。本日は事務所玄関ドアのリフォーム、及び外壁タイル割り付けについて説明したいと思います。
まずはリフォーム後の玄関ドア映像をご覧ください。
目次
1.事務所ビルの玄関ドアとドア周辺外観
先日、リノベーションをするために大切なことは「中古物件を購入する勇気」と説明させて頂きました。
英国駐在を終えて帰国後、妻の実家の居候を早く終えたい、その一心で「夢のマイホーム」のために妻の自宅から徒歩5分圏内興味が出た中古物件の外観がこちら。
玄関ドアが鏡面仕上げのアルミ製で、採光窓というよりはほぼ全面ガラス張りの玄関ドアです。改めて見ると「よくこの物件に住もうと思ったな」と笑ってしまいます。
一言で言えば「明らかに普通の中古住宅ではありません(笑)」。
2.事務所玄関周り詳細説明
玄関ドアの左側に電力メーターの収納ボックスがありこちらも鏡面仕上げ製の盤となっており、その横に非常用ドアがあります(参照:上述写真)
さらに玄関の上にはおしゃれな石が横たわっています。
実はこの石、長さが2.7mもあります(300mm角の外壁タイル9枚分)。
普通の住宅であればこんなにお金の掛かる外装にはしないと思います。
今となってみれば本当に良い中古物件を購入させて頂いたものだと思います。
ここで理解を深めて頂くため中古ビル外観全体の映像を共有します。
3.玄関ドア周辺のタイル割り付けが凄い
自宅のリノベーションブログを書き始めて1年が経過しました。
昨日は妻から「ネタ探し」に困らないかと言われましたが全く困りません。
なぜかというと日々、新しい発見があるからです。
今回、ブログを書きながらこの写真を眺めて思ったこと。
それは、非常ドア・玄関ドア・電力分電盤の幅を考慮した外壁タイルの割り付けが凄いということ。
当家では洗面所にモザイクタイルを多用していますが、職人さんがタイル幅と目地の幅を綿密に計算して、端のタイルを切ることなく納まるように計算されて施工されます(これをタイル割り付けといいます)。
(122)名古屋モザイクタイル施工事例(ガラスタイル)と費用/ダブルボウル洗面台
施主側では貼りあがったタイルを見て「ごく当たり前の仕上がり」と考えてしまいがちですが、施工側では細部の納まりに「プライド」を掛けて事前に十分検討した結果となります。
洗面所の場合は内装のタイル割り付けですが、構造材まで関係してくる外観のタイル割り付けって事前の調整や設計が非常に大変だと思います。
そういう意味でこの中古ビルって凄いなと感じた次第です。
それではタイルに補助線を引いて改めて外観写真でみてみたいと思います。
こうして補助線を引いてみますと非常ドアと分電盤、玄関ドア周りのタイル割り付けが設計段階からしっかりと考えられている建物であることが分かります。
この中古RC造事務所ビル、前オーナー様が建築された際には、建物だけで7,000万円もしたビルなんです。施工は誰でも知っている1流ゼネコン(ホームメーカーではありません)。
私はこの中古ビルを土地&建物で購入しましたが、建物部分の売買価格は築15年経過した段階で約1,000万円でした(RC造地下室付き地上4階建て)。
改めてお得感満載の中古物件の購入だったと思います。
4.カバー工法を採用したリクシルの玄関ドア(リノベーション後)
さてこのアルミドアはリノベーションをするとどうなるかと言いますと次のようになりました。
事務所ビルと同様にリクシルのリフォーム用の親子扉の玄関ドアです。
採光用に耐火ガラスが埋め込まれたタイプです。
実は妻と二人で選んだとはいえ、もうちょっと別のデザインのドアにしても良かったのでは?と今では思いますが、まぁ、良しとしています。
向かって左側にある非常ドアは色褪せていましたので、東京ガスリモデリングに塗装して頂きました。尚、表札はまだこの時点では未対応となっています。
それではリフォーム後の玄関ドア内側の映像を披露させて頂きます。
5.玄関ドアのリフォームについて考えたこと
当家の場合はスタートがお風呂も台所もないビルでしたので、住めるようにすること、これが当初の課題でした。そのため玄関ドアの検討は後回しとしました。
実は結構、最後までこの玄関ドアをリフォームするか悩みました。
理由は単純に資金的な理由です。
当家の予算は税込み1,250万円程度だったのですが、リフォーム会社5社からリノベーション見積もりを受領する過程で、少なくとも税込み1,500万円程度は用意しないと満足いく家にならないことが素人としても理解出来てきました。
そうすると予算もありませんし、30万円を超える玄関ドアのリフォームなんてやらなくても「ドア」なんだから機能的にも問題ないのでは?と考えた次第です。
しかしこの考えは間違っていることは直ぐに体感できました。
リノベーション着工前のある日、夜に中古ビルを見に行ってビル内側の電気を点灯させたところ、家の外からガラス越しに建物内部が丸見えになっていたのです(当然ですが)。
事務所であれば、業務時間終了後に玄関ドアにブラインドやカーテンを引くのもありだとは思います。実際、このビルの玄関ドアにはブラインドカーテンが設置されていました。
しかし個人の住宅玄関にブラインドやカーテンがあっては使い勝手と見た目が悪くなり非現実的です。
夜遅くに私が仕事から帰ってきて玄関ドアを引いて開けると、カーテンかブラインドが閉まっているという状態となってしまいます。
最終的にはどうにか資金を捻出して、カバー工法を採用した玄関ドアの交換を行いました。
6.事務所玄関ドアのカバー工法リフォーム価格(リクシル)
参考まで費用を掲載しておきます(価格はメーカー価格を表示しております)。
名称 | 仕様寸法 | 数量・単位 | 金額 | ブログリンク |
---|---|---|---|---|
<玄関ドアカバー工法交換工事> | ||||
玄関ドア:リシェント:リクシル | ランマ無し/親子/500型/特寸 | 1台 | 342,000 | (128)中古ビル玄関ドア(扉)のリノベーション工事/カバー工法/リクシル リシェント |
解体・取付費 | 1式 | 105,000 |
7.終わりに
このブログのテーマは「中古購入&リノベーションで叶えるオンリーワンの個性あるマイホーム」です。本日は「事務所玄関ドアのリノベーションとタイル割り付け」 について説明させて頂きました。(続く。次の記事『(177)地下室「物置」。収納と物置の違い。レンタルスペースの活用も綺麗に住むために検討されては如何?』へ)
リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます