地下室付きの中古事務所ビルをリノベーションして住んでいるRC4taniです。
本日のテーマは「屋上へ続く螺旋階段?! リノベーション、素人の希望と現実」です。
初めてのマイホームが中古ビル購入&リノベーションとなった当家。
中古ビル物件に出会った時はリノベーションという単語すら知りませんでした。
そんな私は当家の売りは「地下室」だけでなく、2024サイズのお風呂、螺旋階段でつながる屋上・・・・などと、アレコレと初めてのマイホームに対する過大な期待をしていました。
本日は当時の改造計画を記した打ち合わせ書(エクセル)に基づき、家づくりの理想と結果までを振り返りたいと思います。家づくりの参考になれば幸いです。
目次
1.リノベーション前に想像した洗面所レイアウト
事務所1階の水回り配置案です。
特別なお絵描きソフトは使用していませんので、基本的にはこれらは写真をエクセルに貼りつけて、その上からイメージを書き込んでいます。
リフォーム会社へもエクセルのままお渡しして具体的なイメージを伝えることで打ち合わせをスムースに出来ます。
それでは一つ一つ、理想と現実を見ていきたいと思います。
1)お風呂サイズ2024は断念。1620へ変更
当方、基本的には全て大きいサイズが好きです(笑)。
素人ながらお風呂場所を測って2024サイズのUB(ユニットバス)が設置できると考えていました。
しかし東京ガスリモデリングの担当者からは、2024だと脱衣所幅が狭くなり、着替える際に非常に窮屈になりますとの指摘がありました。
着替えたりする場合は900㎜程度の幅があるとまぁまぁの空間となります。
この当時は、例えば椅子の幅は一般には600㎜、ドアは800㎜、廊下は900㎜あれば・・というようなサイズの常識が、打ち合わせを通して少しずつ勉強出来ました。
2)洗濯機と脱衣所の位置
結果的にはこの間取り図の通り洗濯機の場所は想定通りとなりました。
浴室サイズを2024から1620へ変更したことで壁芯で980㎜の通路幅となり、広いとは言えませんが、洗濯機前で着替えることも出来ます。
無理して狭いところで着替える必要はないので、洗面所前で着替えていますが・・。
ガス乾燥機を置いてみたりサニタリーニッチを作ってみたりと工夫したゾーンです。関連記事もどうぞー。
3)ダブルボウル洗面所
ネットでの情報収集は非常に役立ちます。
当家のダブルボウル洗面所のデザインは上の写真のお宅の洗面所が原型となっています。大きな1枚鏡の周囲をモザイクタイルで囲むというコンセプトはこの写真から生まれています。
実際のリノベーションでは、東京ガスリモデリングより鏡裏に照明を入れて間接照明でガラスタイルを照らすアイデアを出して頂きました。
また造作洗面所として完全オーダーの扉割りが実現して、左右対称に見える収納となり、女性用に椅子が収納できる洗面所となりました。タオル掛けの位置もこの上の方のお宅の写真よりは目立たない場所となって満足しています。
ベースコンセプトは自分で作成し、そこに経験豊富なリフォーム・リノベーション会社の方のアイデアをミックスしてオンリーワンの個性あるマイホームを作り上げていく、やっぱりリフォーム・リノベーションでのマイホーム作りって面白いですね。
モザイクタイルと大きな鏡のある洗面所も関連記事で詳しく説明しておりますのでどうぞー。
4)お風呂への窓取り付け
この当時はやたらと洗面所の換気を意識して窓の設置を希望していましたが、実現せず。この建物は地下~4階まで5層もある建物なので構造はRC(鉄筋コンクリート造)住宅です。排気ダクト用として壁に小さな穴を開けることはしましたが、流石に窓は止めた方が良いと言われて断念しました。
常時換気扇をOnにしておけば窓などなくても全く気になりません。マンションに限らず戸建てでも脱衣所に窓がない家って普通にあると思います。
こちらも関連記事がありますのでお時間があればどうぞー。
2.外観。物干し用アーム
当家の立地は住宅街のような場所にあります。
事務所仕様のビルでしたので住宅として考慮されていませんから、掃き出し窓はなく当然ベランダもありません。
リノベーション前は不安がないと言えば嘘になりますが、洗濯物は除湿器を購入して家干しする前提で中古ビルを購入しました。
ただそれでもお布団やシーツなど全く外に干せないのも困りますので、写真のように通りに面していない私道側に物干し竿を通せるように物干し用アームを設置する計画を立てました。こちらは無事に実現しました!
3.2階LDKの窓
中古事務所の2階写真です。リノベーションという単語を知らなかった素人のくせに、良くこのような状態の建物を購入して初のマイホームにしようと考えたものだと自分でも感心します。何度みても感慨深いものがある写真です。
さて写真は、事務所時代の2階で窓は東向きとなっています。
東側は隣家が近接しているのですが事務所内覧時はそのような事実は全く無視して、スリガラス=嫌 程度の認識で、室内が明るくなるようにと思い窓ガラスを変更するつもりでした。
結果としては隣家が迫っているので透明ガラスにすると内側が丸見えになりますからスリガラスのままとしました。もちろん、資金的な問題もありました。事務所ビルから居宅への変更なので、しっかり機能している窓ガラスをわざわざ交換することにお金を費やすよりほかに、絶対にお金を掛けないと住めないという箇所は幾らでもありますので(例:給湯設備の新設、お風呂の新設等)。
4.3階の窓への転落防止用の手摺り取付
東京ガスリモデリング担当者と現地実踏時に直ぐに指摘があったのが、窓枠下端が床から80cmしかない点です。
理由を想像すると、恐らく前オーナー様が採光優先で窓を大きくされたのだと思います。窓が普通の家庭サイズより圧倒的に大きいため窓枠下端がどうしても低い位置にきてしまいます。
3階だけでなく2階も4階も同じ状態でした。安全最優先なので初期の希望通りリノベーション終了間際に手すりを取り付けました。
過去記事でもお伝えしていますがマンションなどの高層建物からの子供の転落事故がゼロになりません。
手すりは窓枠に簡単に取り付けられますので小さなお子様がいる家庭では「後悔先に立たず」と考え、後付けの手すりを取り付けを検討されては如何でしょうか。詳しくは過去記事をどうぞー。
5.屋上へ繋がる螺旋階段
相当アイデアを練ってリフォーム会社各社にも相談したのが4階の階段室に屋上へ出る螺旋階段を取り付けるアイデアです。
取付可能であれば100万円程度で出来るのですが、散々調べた挙句に陸屋根を改造するのは構造的に無理があることと、雨漏りの原因となるので止めた方が良いとなりました。
1歳未満の幼児もいましたので、安全面でも心配があったのですが、リビングインの階段も含めて安全面はネットなどで対応可能だとは思います。
初のマイホーム、やっぱりお客さんにも「おぉ」っという感じで感動して貰えた方が嬉しいなと考え、奇抜なアイデアではありますが最後の最後まで固執してしまいました。
相当な時間をロスしましたし、時間を掛ける程、後に引けなくなってきますので注意が必要です。
6. 斜線規制壁への天窓(トップライト)取付
実は私、London駐在をしたことがあります。ロンドンで住んでいた家には屋根裏を改造した3階があったのですが、天窓(トップライト)が取り付けてありました。
天窓があると、どんよりとしたロンドンでも家の中は日中は照明を点けなくても明るく快適でした。日本の家は天窓がある家は珍しい方だと思いますが、ロンドンの家は殆どといって良いほど天窓がありました。
この体験があったので4階の斜線規制壁には是非とも窓を付けたかったのですが、こちらも構造的にやめた方が良い という話となりリノベーション時には断念しました。
ただ雨漏りリスクはあるもののいつか挑戦してみたいとは考えています。
7.おわりに
いつも最後までお付き合い頂きありがとうございます。
本日は『(196)屋上へ続く螺旋階段?! リノベーション、素人の希望と現実』というテーマで書かせて頂きました。
想像力や行動力があればリフォーム、リノベーションは非常に楽しい住宅購入方法だと思います。本ブログが皆さまのお役に立てば幸いです。(続く。次の記事『(197) 3階建て住宅のトイレ設置階について』へ)
リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます