「中古ビル」を購入しリノベーションして住んで居るRC4taniです。
ロンドンに住んでいた頃の写真を偶然見つけましたので、懐かしくてアイキャッチに使ってみました(笑)。ちょっとセンチな気分になりましたが・・・。
さて、欧州と言えば石の文化。日本とは違った大人の雰囲気があります。
実は今回のブログを書きながら気づいたのですが、このリノベーション、私は住宅を購入する直前に住んで居たイギリスの家の影響を結構受けていることが分かりました。
今回は「石」絡みということで、リノベーションで採用した当家の様々なタイルについて、ロンドンで住んで居た家と比較しながら説明してみたいと思います。
目次
1.外壁タイルのメリット、デメリット、感想
改めての話ですが、私の家は私が建てた家ではありません。
外装センスの良い前オーナー様が建築されたビルを中古で購入した
全4面、総タイル貼りのRC造住宅(中古ビル)です。(タイルメーカー名は不明です)
1)総タイル貼り外壁のRC造住宅に住んでいる感想
さて、なんといってもオンリーワンという意味においては、個性抜群の外装が気に入っています。大手HMの住宅とは違った完全に差別化され個性ある外装は、何ものにも代えがたいものがあります。
この中古ビル、床面積52坪(170m2)あります。新築時(約17年前)は7,000万円かけて建築されていますので、建築坪単価は130万円/坪!。
私の財力では絶対に建設できません(笑)。前オーナー様のご厚意により大幅値引きして頂いてビルをお譲り頂きました。いつも感謝しております。
普通ではない全4面、総タイル外装に非常に満足しているという感想です(外装は補修以外にはリフォーム、リノベーションは行っていません)
2)総タイル貼り外壁住宅のメリット
タイルは耐久性とメンテナンス性に優れている点が売りです。
後述するデメリット(修繕費)以外は「モルタル吹き付け」や「サイディング」と違い、経年劣化が小さく安心感があります。
3)総タイル貼り外壁の住宅のデメリット
A)重量があるため建物に負担が掛かる(RC造の建物であれば問題ない)
B)マンション同様、目安としては10年で「タイルの浮き」を調査・補修する必要あり
当家ではリノベーション時に打音検査(費用19万円)を投じ「浮きタイル」を調べて、外壁エポキシ樹脂剤注入工法にて外壁修繕(費用129万円)を行いました。
但し、この当家は4階建てということから外壁補修時に足場費用が高額になるという特殊要因がありますので、RC造2階程度の住宅であれば足場代で悩むことはないと思います(普通の日本建築の家と同じ足場費用ですので。)
2.玄関三和土(たたき)のタイル
玄関内側は外見からは想像できませんが和風にして頂きました。
採用したのはダントー社のマチスMTO-3/300角。
大理石貼りの真っ白な玄関にされている新築マンション物件があったりしますが、三和土(たたき)が、雨の日の玄関は雨滴が落ちて滑りやすくなります。小さな子供やお年寄りがいる家庭では表面がツルツルのタイルの採用は避けた方が無難だと思います。
ダントー社の「マチス」はタイルは適度にザラザラしていて雨の日でも滑りませんが、汚れが付きやすいということもなく気に入っています。
さてここでイギリスで住んでいた家の庭から見たダイニング写真を披露させて頂きます。このお家のオーナーはイギリス人の中でも明らかに建築に対してお洒落な感性をお持ちの方でした。
5軒長屋の真ん中の家だったのですが、この家だけトップライトのあるキッチンに、写真のようにキッチンから庭へは、素敵な天然石のタイルのスペースを通過して出ていけました。
この家のイメージがあり、トップライトとお庭は真似できませんでしたが、300mm角のタイルを玄関に貼ってちょっとばかり広い空間を確保できたことに満足しています。
イギリスは冬ともなれば、毎日が曇りでしたので少しでも日差しを取り入れるため多くの家にトップライト(天窓)がありました。上の写真でもわかりますが、当家のキッチンにもトップライトがありました。キッチンにソファを持ち込み、いつもキッチンで生活していました。良い思い出です。 RC4tani(プロフィール)
3.玄関壁面タイルとトイレ壁
玄関から入って正面の壁面とトイレの壁は、匂い対策をかなり意識してエコカラットを採用しました(ベージュ)。
エコカラットの高い調湿能力と、匂い成分を吸着する能力には満足しています。
4.1階洗面所のガラスモザイクタイル
1階の洗面所は、東京ガスリモデリングご担当者から提案頂いた名古屋モザイク工業の「パーティーカラー」というガラスモザイクタイルを採用しています。
間接照明の明かりでガラスが透けるところが大変気に入っています。
5.リビング・ダイニング・キッチンのブリックタイル
白の壁紙のLKDですが、東京ガスリモデリングご担当者より提案頂き、部屋の四隅にあるラーメン構造の柱にブリックタイルを貼りつけてアクセントとしています。
部屋に入るなりブリックタイルが目に飛び込んできます。お蔭様で単調な部屋にならず大変気に入っています。メーカーはリビエラ社です。
ブリックタイルは軽いタイルなので、思い切ってDIYで壁に貼りつけるのも面白いと思います。Amazonにブリックタイルの貼り方の分かり易い映像解説がありますのでリンクを貼っておきます。
→【DIYはじめて講座】ブリックタイルの貼り方(2分50秒)
6.3階洗面所のモザイクタイル
さてはじめに見て頂きたいのが上述写真。
こちらはイギリスのお家の階段下のスペースにあった小さなトイレの手洗い場です(1階)。
この家、実は築100年経った家だったのですが、本場英国のリフォームが徹底的に施されており、階段下の洗面所でもこのように水が跳ねるところに、おしゃれなタイルが貼られていました。
さて、当家の3階にトイレを作る段階で妻が書いたデッサンをご披露します。
イギリスのお家の印象が良くてトイレの洗面所も真似させて頂いたものです。
7.地下室のレンガ調壁紙(笑)
地下室は、実は上で出てきた住むことはありませんでしたが、イギリスでごく標準的な住宅で多用されているレンガ造りの家の印象が強かったので、壁紙をレンガにして頂きました。
本当はブリックタイルにすればもっとおしゃれになるのでしょうが、お金がありませんでしたのでせめて壁紙だけも「レンガ」にということです。
8.住宅購入前にイメージを膨らませることは大切
「イギリス」→「石の文化」→「タイル」という連想ゲームのような話をしてしまいました。。
無理やりまとめとして敢えて述べるとすると、マイホームは「あのデザインって良かったよね」という記憶が多いほど、素敵な家になると思います。
そういう意味では私はマイホームを手当てする直前にイギリスに約3年住めたことは、今回の記事のようにあちこちでイギリスの家の影響を受けており「恵まれたかな」と感じております。
9.終わりに
このブログのテーマは「中古購入&リノベーションで叶えるオンリーワンの個性あるマイホーム」です。
本日は「(182)リノベーションでタイルに囲まれたい/当家で採用した様々なタイル」という内容で説明させて頂きました。 (続く。次の記事『(183)中古を買ってリノベーションしよう と思うことが大切!!』へ)
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リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます