地下室付き築15年RC造(鉄筋コンクリート造)事務所ビルをフルリノベーションして住んでいるRC4tani(@rc4tani)です。
リノベーション工事は15日目となりました。
当家のLDK(2階)と寝室(3階)は普通のフローリング材を使用していますが、4階にある子供部屋はふわふわ感を嫌う人もいる直貼りフローリング材(パナソニック)を採用することにしました。
本日は直貼りフローリングのメリット(下地がないためトータルの施工費用が安くなる、天井高さを確保できる)、デメリット(ふわふわ感)と使い心地などを説明します。
尚、デメリットである「ふわふわ感」は直ぐに慣れますのでご心配なく。
目次
都心で4LDKを探したところ新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつけた地下室付4階建中古ビルをリノベーションして住むことを決断。リフォーム会社7社へコンタクトの結果(見積比較表あり)、「東京ガスリモデリング」を発注先に決定。三井住友信託銀行と中古住宅ローン(リノベーション費用含む)を締結し中古ビルを購入しました。(82)よりリノベーション工事が開始され、、解体工事が階段室を除き終わり、内装工事が開始されたところです。 ブログ概要⇒リノベーションブログのあらすじ
1.直貼りフローリングのリフォーム
直貼りフローリングを施工した4階子供部屋の間取り図を掲載します。
この日の出来事は約2年弱前の話となりますが良く覚えております。
というのも4階ではパナソニック製直貼りフローリングの貼り方が開始されていたのです。リノベーション工事が始まって約2週間が経過しました。
事務所ビルという雰囲気がこの日を境に住宅らしい要素が出てきたため感動したことを覚えております。
上の写真は4階のふわふわ直貼りフローリングの状況です。直貼りなので施工が簡単なのか、この後、凄い勢いで敷き詰められていきました(笑)。
2.直貼りフローリング工事。事務所が住宅になることを実感
4月1日にリノベーション工事が着工されたものの、これまでの工事は天井や壁の内装を剥がす程度のものでした、今振り返ればスロースタートだったと思います。
ところがこの日は、4階でタイルカーペットが剥がされて、コンクリートの床が露出していました。そこにいきなり直貼りフローリングが貼りつけされたのです。
参考まで直貼りフローリング前の4階写真を掲載します。床はコンクリートスラブにタイルカーペットが直貼りされており壁紙は白色のビニールクロスでした。
関連記事 4階のリノベーション前後写真
3.パナソニック直貼りフローリング材『リアロオーク柄』
当家の1階から3階までの床は木の固さを感じられるフローリング(板)としましたが、4階だけはコンクリート直貼り方式のフローリング、すなわち「ふわふわするフローリング」を採用しました。
フワフワ感が分かるように「直貼りフローリング」を踏んでいる映像を用意してみました(笑)
上からみたものと低角度の2つの映像があります(2つ目の低角度からの映像では、少しフローリングが凹むのが分かります)。
【上からの映像】
【低角度からの映像】
製品名は『Panasonic製リアロオーク柄(シート)VKLH45EX 46,500円(税抜)/ケース(3.05m2)』ですが、既に廃番(2015年5月生産終了)となっています。現行の製品は次の製品です。
4.パナソニックのフローリング床材比較表
折角なのでパナソニックの床材(直貼りを含む)の製品ラインナップ表にしてみましたので、床材の選択にご活用下さい。
【パナソニック フローリング材】
5.直貼りフローリングのメリット3つ
本当は4階も1~3階同様に固いフローリング(パナソニック)にしたかったのですが、3つのメリットから直貼りフローリング(ふわふわフローリング)を採用しました。
【直貼りフローリングのメリット】
- フローリング施工費を安くできる
- 天井を高く出来る
- 廊下からの段差をなくせる
(0)前提条件/直貼りフローリングを採用した4階の広さと使途
直貼りフローリングを採用したのは、子供部屋として利用する4階です。広さは約12畳です。
(1)直貼りフローリングのメリット/施工費が安い
ふわふわするフローリング(直貼りフローリング)を採用した最大の理由は施工費が安いことです。
固いフローリングを貼る場合は、下地を組んで水平をきっちりと出す必要があります。
素人目には事務所の床はコンクリートでしっかりと平らになっているようですが、東京ガスリモデリングの方曰く「直接、板を貼ると凸凹になりますよ」とのことでした。つまり普通のフローリングにすると、お金が掛かるということです。
しかし「直貼りフローリング」は下地を組まずとも直接、コンクリート面にフローリングを貼ることが出来るのです。
直貼りフローリングの裏側は一定の厚みのあるやわらかい素材で出来ており、床面が“完全”な水平面でなくとも貼れる構造になっているためです。
結果、下地を組まなくて良い分、施工費用が格段に安くなります。
(2)直貼りフローリングのメリット/天井高さを確保できる
直貼りフローリングの価格以外のメリットとして天井高さを高く出来ることが挙げられます。
最上階となる4階は夏の暑さ対策として天井(屋上)と二重天井の間に、断熱材を出来る限り入れる計画です。
つまり何も対策をしないと、当家の最上階である4階は断熱材の厚み分だけ二重天井の高さが低くなってしまいます。
フローリングを直貼りにすることで床の厚みが70mm程薄くなりその分、天井高さを確保できます。
結果として、4階は普通のフローリングとした2階、3階の天井高さと同じ2,450mmの天井高さを確保することが出来ました。
(3)直貼りフローリングのメリット/廊下からの段差がなくなる
上の写真は廊下から段差が発生している3階寝室です。
一方、直貼りフローリングを採用した4階子供部屋は、階段室からの段差がないフラットで自然なつながりとなっています。
ビルをリノベーションした場合の最大の難点は、階段エリアと居室間の段差となります。
事務所仕様なので、階段ステップは土足使用に耐えられるように素材はビニール床ですし、各フロアはコンクリートに直接、タイルカーペットが貼られていました(ITフロアにもなっていません)。
要は全て「薄い」素材で床が作られていました。そこを住宅用にリノベーションするので、普通のフローリングすると、どうしても段差が出てきてしまうのです。この点は事務所リノベーションでは特に注意が必要と思われます。
6.直貼りフローリングのメリット(施工費用 詳細)
直貼りフローリングのメリットである施工費が安い点について、当家のリノベーション金額を用いて比較します。床材は全てパナソニック製です。
下表の通り、直貼りフローリングを採用すると当家の2階・3階で施工した通常のフローリングと比較して項目No.1「床下地用板張り 2,400円/m2」と項目No.2「超低床式フリーフロア 5,200円/m2」の費用が節約出来ます。
【直貼りフローリングと通常フローリングの施工費・材料費の違い(金額は定価)】
No | 項目 | 通常のフローリング (パナソニック製) |
直貼りフローリング (パナソニック製) |
1 | 床下地用合板張り(針葉樹合板) | 2,400円/m2 | 不要 |
2 | 超低床式フリーフロア | 5,200円/m2 | 不要 |
3 | 床材 | 28,000円/ケース (数量は省略) |
46,500円/ケースx7ケース |
4 | 接着剤 | 不要 | 20,300円/缶x2缶 |
5 | フローリング張り手間 | 3,300円/m2 | 4,500円/m2 |
8.直貼りフローリングは直ぐに慣れる!
施工前に東京ガスリモデリングの担当者の方が、4階のフローリングは「直ぐに慣れます」と言われていました。
一方、私自身は「ふわふわするフローリング」なんて絶対嫌だと考えていましたし、リノベーションが終わって初めて4階に足を踏み入れた時は、「あーあ、残念」と感じました。
ところが、人間って慣れるもんなんです! 現在では、全く気になりません(笑)。
天井高さも確保出来て、階段室から部屋に入る際の段差もない点が非常に気に入っています。子供が積み木を積み上げても、床が原因で崩れることも殆どありません。
一方、先の写真の通り、2階と3階は階段室から部屋に入る際に段差が7㎝発生します。しかしこの段差も慣れるもんなんです!(繰り返し)。
入居して約1年が経過していますが、現在では全く気になりません。まぁ、今でいうバリアフリーの住宅を高く評価される方にとっては「ありえない」家なのでしょうが、地下1階、地上4階建て(5層構造)にエレベーター無しで住んでいる時点で、バリアフリーとは全く無縁の住宅ですから、この程度の段差は気になりません(笑)。脚力が付いて、逆に永い間、健脚で過ごせると思います。
9.明日の予告
昨日予告した下記写真について説明仕切れませんでしたので(笑)、明日こそは、下記写真を使って「事務所のリノベーション」独特の事項について説明させて頂きます(4階の話となります)。(続く。次の記事『(90)RC造スケルトンリノベーション(リフォーム)/工事15日目』へ)
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