ビルをリノベーションして住んでいるRC4taniです。
本日は住宅のリフォーム・リノベーションにおいて目玉の一つである『玄関巾木』いわゆる『上がり框(あがりかまち)』について施工実例・寸法図面・価格を含め紹介します。
当家では、もともと直線の玄関あがり框を考えていましたが、ネットで框を見ていたところ、玄関位置やレイアウトの関係から3mを超える長さの長尺框を採用できる玄関ということに気付きました。
さらに家の顔である玄関なので、訪れた方が羨ましく思ってもらえるような個性のある玄関にしたいと考えた時、偶然、ネットで曲がった框を見つけました!
当家の玄関框(アール框)を真上からみたところ。当家は事務所1階をリノベーションというより、リフォームでアール框(R框)を取り付けました。次の写真がリフォームする前の玄関の写真です。
この写真内で行っているのは、リフォーム前の中古事務所ビル1階に、スリッパを並べて玄関上がり框(アール框)の位置を確認しているところです。今回のブログの主役は玄関にとりつけたアールの上がり框です。
目次
都心で4LDKを探したところ新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつけた地下室付4階建中古ビルをリノベーションして住むことを決断。リフォーム会社7社へコンタクトの結果(見積比較表あり)、「東京ガスリモデリング」を発注先に決定。中古住宅ローン(リノベーション費用含む)を締結し中古ビルを購入しました。(82)よりリノベーション工事が開始され、3ヵ月目に突入しました。 ブログ概要⇒リノベーションブログのあらすじ
1.玄関 上がり框 アール
【框(かまち)】
床の間や玄関の部分の上がり部分に、横に入れる化粧材のこと。
当家の上がり框は全長3mあります。この上がり框のサイズや施工方法、満足度などは後段で書きます。まずは当家のアール型の玄関上がり框映像をご紹介します。
2. リフォームで採用した上がり框(アール框)
リノベーション工事は64日目に突入しました。
実は5月26日の時点で上がり框(かまち)が現場に届いておりました。
当家の框はアール部分と直線部分の2つに分かれていますが、アール部分は現場で切り落として施工する前提なので結構な長さがあります。
そのため1階には保管出来ず、地下室につながる階段に置かれていました(笑)。このアール框を見た時の感想は「長さにビックリ」。なんだか像の牙のようにも見えます。
3.玄関上がり框の寸法。アール框
写真の通り当家の上がり框は直線部と曲線部の2つの框で構成されています。
厚みや長さ、曲げ角度が分かる図面を参考まで掲載します。
当家の上がり框の寸法ですが、太さは約10㎝角。
納品時の直線部分の長さは1.65m。曲線部分(アール部分)は弓でいうところの弦の部分で約2.4mです。
無垢材ではなく表面に化粧板(メイプル突板ウレタン塗装)を貼ったものです。
パナソニック製の1階玄関床材「リアロメープル(GS12JX)」と色合わせをして作成されます。
玄関ホールの板が無垢材ではないので、このような化粧板を貼る玄関框でも十分だったと思います。
4. 上がり框の施工方法
それでは玄関上がり框の施工方法について説明します。
1)コンクリートスラブ面への直置き
まずは上がり框をコンクリートスラブ面に直置きします。
まずはじめに、上がり框(R框)をコンクリートスラブの上に「いきなり」直置きします。この現場状況を見ていた時、私は「上がり框を現場合わせするために、仮置きしているのだろう」と考えていました。しかし・・・
仮置きされたはずの上がり框はそのままに、玄関入って正面にあるウォークインシューズクローゼットがどんどんと造作されていきます。
写真内の赤線は、将来、上がり框に接する形で取り付けられる、玄関収納と下駄箱の位置を示しております。
この時点が6月3日時点での上がり框の全貌です。
下駄箱が未設置なので、長尺の曲線框の長さが際立ちます。
2)框の本設置
さて、ここで驚きの事実を披露いたします。
なんと「框を床スラブに直接、据え付けることなどない」という素人考えがあったのですが、結果として、上述写真の状態が「本設置」でした。
今では何の違和感もないのですが、当時は「違和感ありあり」でした(笑)。
全体像が分かり辛いので改めて上がり框を設置した玄関の間取り図を添付します。
玄関間取り図にある通り、当初は玄関から入って左手(階段側)は一部、直線の玄関框となる予定でした。
しかし現場判断(東京ガスリモデリングと私が相談)で直線部分は止めていきなりR框部分からスタートすることになりました。
3)框の設置施工後半
折角なので、先取りとなりますが同じ場所の施工が進んだ写真を掲載致します。
玄関の上がり框は養生されただけで、6月22日の時点で、1階の床板が貼られべニア板で養生されていました。
この時に「6月3日に見た上がり框が施工完了」状態であったことが分かりちょっとしたショックを受けたのでした(笑)。
4)直置き上がり框で靴を脱がれる懸念、水が掛かる懸念
何が嫌だったのかと言うと、玄関框が三和土(たたき)と同じ高さにあると、玄関を水洗いする際に上がり框も当然濡れると考えていたためです。
また、靴を脱ぐ際、大人ならまだしも子供が「靴のかかと部分を上がり框にあてながら靴を脱ぐ」ことを容易に想像できます。
当家の上がり框は大理石ではなく、木製上がり框に「突板塗装」したものですが、基本的には木製框と思って頂いて結構です。
普通に上がり框に靴のかかとをいつもあてられたら直ぐに框が傷ついてしまいます(現にそのようになっています・・・)。
5.造作上がり框の価格
当家の玄関框は、東京ガスリモデリング(リフォーム・リノベーション会社)曰く「非常に安価に長さ3.3mもあるR框(アール框)を造作製造してもらいました」とのこと。
【完全オーダー上がりR框の価格】 151,500円/本
実はこのアール框を製造している会社は私がネットで調べて東京ガスリモデリングへお伝えしたのです。蓋を開けてみるとリフォーム会社の方も驚く価格と品質になったので、私も嬉しかったです。
框を製造したのは岐阜県に本社のある集成材メーカーであるセブン工業です。
ちなみに玄関のタイルは株式会社Danto Tile(ダントータイル)のMTO-3(ブラウン)300角を使用しています。
タイル記事 (146)株式会社ダントータイル マチスMTO-3の三和土のタイル
6.玄関・玄関ドアリフォーム事例の価格分布
さて個性的な玄関を作る鍵となるアール框の施工・価格について説明しました。一方、玄関框だけでなく玄関や玄関ドアまで含めたリフォームのお値段はというと、全国対応可能なNTTグループ系のリフォーム会社ホームプロが調べたところ玄関・玄関ドアリフォーム価格は中心価格帯30~40万円、目安価格帯20~50万円となっています。
この会社のホームページはリフォーム事例と価格や統計的な情報が多く掲載されていて便利ですので玄関・玄関ドアのリフォームに興味のある方は参考にされてみて下さい。結構、おすすめですよ。
7.上がり框と玄関収納と靴箱
さて、6月22日の写真を掲載したついでに下駄箱が設置された写真も掲載します。
上がり框と玄関ホールの一角にパナソニック製の玄関収納が設置されました。
リノベーション工事が進み、下駄箱一式が設置されると次の通りとなります。
8.玄関あがり框の納まり拡大写真(リノベーション完成後)
先ほど、現在の玄関あがり框部分の納まりが分かる拡大写真を撮影しましたので掲載します。
この床板と上がりR框の接面を隙間なく仕上げるところこそ、大工さんの腕の見せ所だと思います。
どうやって曲線の框に合わせてフローリング材をカットしたのか知りたくなりますね。さて、改めてリノベーション前後の写真です。
狭小中古事務所のビルの玄関が、少し和風の雰囲気のある立派な5.3帖の玄関になりました。
★リノベーションで設置した玄関框の映像★
住宅事情の悪い東京ではあります。
私も長年、アパートに住んでいましたので「玄関は通過するもの」と考えており、当初はここまで広い玄関を作る予定はありませんでした。
しかし、間取りの制約があることから消去法に近い形で、事務所ビルの1階を広い玄関と水回りフロアにリノベーションしました。
結果として、広い玄関は、毎日、出入りするたびに私を幸せな気分にさせてくれます。RC4tani (プロフィール)
9.おわりに
このブログのテーマは「中古購入&リノベーションで叶えるオンリーワンの個性あるマイホーム」です。本日は『(130)玄関上がり框、R(アール)框の納まり、リフォーム・リノベーション施工方法』という内容で、玄関上がりR框について説明させて頂きました。
明日も引き続き宜しくお願いします。(続く。次のページ『(131)ウォークインシューズクローゼット収納(WISC)の稼働棚、床材、壁紙、パイプについて』へ)
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NTT東日本、NTT西日本、リクルート、大阪ガスの4社が出資するリフォーム会社の紹介サイト「ホームプロ」は、利用者数60万人以上で利用満足度90%を誇る優良リフォーム会社紹介サイトです。こちらで「玄関リフォーム・框のリフォーム」の事例検索(施工写真、施主コメント、施工金額)が簡単に行えます。
リフォーム場所として玄関を選択したあと、詳細条件を絞り込む項目は「ビフォー・アフターあり」を選択します。キーワードは「框」とします。このように細かく条件設定できるため、知りたいリフォーム事例を簡単に探すことができます。
検索結果例も表示しておきます。なんとビフォー・アフターの表示がある玄関框の事例が44件も表示されました。なお、★印はお客様の評価・口コミがあるリフォーム事例となっています、なんだか気になりますね!
ボタン一つで検索条件を設定できますので、玄関に限らず様々なリフォーム事例を簡単に検索を出来ます。「ホームプロ」のホームページを活用すると、お金も時間も掛けずに良い情報が得られるのでおススメです。