~これまで の あらすじ~
都心で4LDKを探したところ、新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつけた地下室付4階建中古事務所ビル(延べ床面積約170m2)の購入を決断。(今、振り返っても普通ではない判断です)。売主から頂いたローン締結までの猶予期間は10月末から12月までの6週間。自らリフォーム会社7社にコンタクトして、行動開始から約2週間弱の成果として5社よりリノベーション提案を受けられることになりました。
1.リノベーションの提案は相見積もりで集める!
今回は私自身がコンタクトしたリフォーム会社1社目の野村不動産パートナーズについてお話しします。
その前にお手数ですが、15回程前のブログ『(24)リノベーションの相見積もり依頼1社目(野村不動産リフォーム)』をご一読頂ければ、野村不動産パートナーズにコンタクトした当時の状況が理解して頂けると思います。
これまで野村不動産パートナーズから大和ハウスリフォームまで合計7社のリノベーション会社に提案・見積依頼をして来ました。
野村不動産パートナーズは私が初めてコンタクトしたリノベーション会社でした。
今でも良く覚えていますが、初回打ち合わせ時に一級建築士の方が簡単に手書きのレイアウトを提示して下さいましたが、私は「野村不動産パートナーズにコンタクトして良かった」と本気で感じました。
しかしそれからわずか3週間の間に、結果的に野村不動産パートナーズを含む5社のリノベーション会社と打ち合わせさせて頂くに至りました。
現時点での私がコンタクトしてきたリノベーション会社の評価というか印象をお伝えしたいと思います。
パナソニックリフォームからは建築事務所が作成した具体的な間取り図(図面)を見せて頂きながら、リノベーションの打ち合わせを2回終えていることから、我々家族はパナソニックリフォームを「圧倒的な1番評価」としています。
パナソニックリフォーム以外のリノベーション会社6社については、各担当者それぞれ違った印象はあるものの、それ程、差を感じていません。
しかし、実はこの時点において、私にはハッキリと野村不動産パートナーズの私に対する対応は明らかに手を抜いていると感じることが出来ていました。
2.リノベーション会社評価のコツは相対比較
ここで一点、参考まで申し上げておきたいことがあります。
私は住宅業界とは全く異なる分野で仕事をしていますが、仕事を通じて相見積の必要性を理解しているつもりです。
実はリノベーションの相見積も私の仕事と同じで、決して価格を下げるためだけに行うものではございません。
延べ床面積と仕様次第では、施工費用が1,000万円を超えるリノベーションにおいて、「値段」はもちろん重要なリノベーション会社の評価要素となります。
しかし、例えばLixilの製品型式を指定した単純なトイレのリフォームであれば、価格評価でも良いのですが、当家のように複雑な仕事(リノベーション)になればなるほど、価格は唯一の評価基準ではなくなってきます。
リノベーションの見積金額には表れない工夫、例えば、リノベーション後の維持費用の差であったり、顧客の要望以上の提案をどこまで出来るか、仕事への忠誠心・スピードの見極め、予算の応じたメリハリの効いた提案など、総合的な提案力を見極めるために、リノベーション会社から様々な提案を出してもらい値段以外の実力も含め比較評価する作業こそが相見積なのです。
相対比較すると色々なものが見えてきます。『そんなこと分かっている』と皆さん思われと思いますが、自分で相対比較を行おうとするとすぐに相見積での提案を受けることは容易ではないことが分かります。 これは手間の問題を言っているのではありません。
どういうことかというと、皆、仕事をするのは人間ですので、人と相対するとどうしても情が湧きます。経験を積んで慣れていない人の場合だと、複数回面談して相応に時間を投入して頂いたリノベーション会社に対して「お断りする」ことがストレスとなってきます。
結局は、そういったストレスが嫌になってきて、リノベーション会社複数社に相見積を依頼することを避けてしまうのです。
もちろん、相対比較以上に人との関係を大切にしたいと考える方も多いと思います。 私も同じ考えです。
私も人との関係を大切にしてますが少しやり方が異なります。
リノベーション会社の方と競合(相見積先)は存在していない雰囲気で会話していても、私は面談の途中で明確に「リノベション会社複数社による競争であること、期日は全社平等に設定し、必ずその期日の日に意中の1社を決定する」と明確に伝えるようにしていました、これが私なりの誠意の見せ方です。
3.リノベーションの提案書・見積書提出の期日を決めることが大切
さて、ここでは先ほどお伝えした「期日」についてお話しします。
リノベーション見積の提出期日を決める理由は、「後出しジャンケン」による不平等なリノベーション提案をさせないためです。仕事では良く経験するパターンなのですが、落選であることを見積依頼先に伝えた後に、見積依頼先が「先に提示した価格は参考価格であり、もっと値引き出来ます」と言い訳してくることがあります。
このような相手と会話を継続して見積の出し直しを認めていては真剣勝負になりませんし、価格だけで評価することにつながります。
その分野に詳しくない素人であっても、相対比較をすればよほど変な価値観がない限り「頑張ろうという意思のある担当者(会社)」「受注したいという頑張る気持ち」というものは正しく伝わってくるものです。
結果、素人でも見積を正しく評価できる、もしくは優劣をつけることができます。このような思いを抱きながら、いよいよ野村不動産パートナーズからのリノベーション提案を受ける日となりました。(続く。次ページ『(40)野村不動産パートナーズのリノベーション提案結果』へ)