都心にあった狭小中古事務所ビルを住宅用にリノベーションして住んでいるRC4taniです。初のマイホームは都心に地下室付きの中古住宅となりました。
このページでは地下室の概要について説明します。
住み始めた当初は自然防音の音楽ルームでしたが、現在は筋トレルーム(トレーニングルーム)になっています。
最近、私が地下室に籠っているので、妻も子供も地下室で筋トレしたりゲームをしたりするようになってきて、第二のリビングのような感じになってきました(笑)。
引越し当初はカビ臭かった地下室がトレーニングルーム&第二リビングにリノベーションされて、子供達との楽しい遊び場になって大変幸せです。人生、何があるか分かりませんね(笑)。
地下室について興味のある方に可能な限り防音性能や湿気との付き合い方などを説明致します。
まずは映像をご覧ください。
目次
1.地下室のある家(一戸建て)全地下タイプ
私は、築15年地下室付き地上4階建てRC造中古事務所ビルを偶然、安く購入することが出来ました。上の写真の建物が売りに出ているのを見た時、外壁がタイル張りなので普通の一戸建てだと思い不動産屋にコンタクトしました(笑)。
結果は事務所ビルなのでお風呂もありませんでした。それ以上に驚いたことは、この中古ビルには地下室があったのです。地下部分が完全に地下室に埋まった『全地下』と呼ばれる構造です。
2.地下室のある一戸建ての構造(地下室の間取り)
地下室は「全地下タイプ」なので窓は一切ありません。建物は外から見ると地上4階建てにしか見えず、地下室のある家だと想像される方はおられないかと思います。右上がリノベーションする前の図面ですが、地面に埋まった部分の外壁の内側に更に壁がある構造になっていることが分かります。
中古の戸建て一軒家となった当家建物は元が狭小事務所ビルなのでの1フロアは狭く10.5坪です(35m2)、これがほぼ建坪。階段室7m2を除けば約28m2(17畳)が各フロアの居室スペースとなり1階から4階までは各階28m2が確保されています。
地下だけは防水壁(耐力壁)の内側に更に湿気対策としてもう一つ内壁(コンクリートブロックを積み上げ多々もの)がありますので、広さは約16m2(約10畳)となっています。
3.地下室のリフォーム前の写真(事務所ビル⇒一軒家)
リフォーム前の地下室への階段です。ビニール床です、完全に「事務所」仕様となっております(笑)。この写真は不動産屋と一緒に内覧した時に撮影したものです。この時、私は事務所ビルを住宅にリノベーション出来るということを知りませんでしたので、内覧後にはこの物件についてはお断りして他の中古物件を探すつもりでした。。
上の写真1が階段を下りた先にあった事務所ビル地下1階の内装です。床には500mm角のタイルカーペットが敷いてありました。事務所内の全館放送用としてBoseのスピーカーが設置されていました(笑)。
この時、小学校や中学校の図書室にある古い本から匂っていたのと同じカビ臭がしました。不動産屋曰く、この地下室は事務所の倉庫として使われていたとのことです。
写真奥に機械室(ポンプ)のドアが見えます。
最終的にこの物件を購入して、私の初マイホームとなるのですが、この地下室を音楽ルームとして使うという発想は、この内覧時には全くありませんでした。(このブログに辿りついた方は『地下室』『一戸建て』『リフォーム』『音楽ルーム』『トレーニングルーム』『スタジオ』『防音室』で来られたのだと思いますが)
写真2は別の角度からみた地下室です。地下室の広さは約10帖ほどです。
基本的にこの建物は、階段室を除くと各フロアの広さは17畳程あります。
地下は機械室で2畳程度消費されており、且つ、耐力壁の内側に更に湿気対策として2つ目の壁が作られており、内寸が小さくなっています。天井カセットエアコンが設置してあり天井高さは2,350mmです。
4.地下室のリフォーム途中の写真
写真3は、リノベーション中に壁紙を剥がしたところです。
壁には貼る予定のビニールクロスのサンプルが貼ってあります。これだけで完成時をイメージするのはちょっと無理がありました(笑)。
写真4は、側面のレンガ風ビニールクロスが貼られたところで、床はむき出しのコンクリート状態です。
毎日、仕事帰りとなる夜中に、ひとりでリノベーション現場に来て写真を撮っていたのですが、自分でブレーカーを上げてビルの地下1階に入り込むのは、かなり怖かったです(笑)。「もし、誰かが自分が毎日ビルに入るのを監視していて、後ろから襲われたらどうしよう」などと想像してしまいました(小心者です)。リノベーション中にカーペットタイルを剥いだコンクリート面は、驚くほどきれいで平坦だったことが印象的でした。コンクリートスラブ状態に樽でも置けば、ワインセラーと言っても良い雰囲気になりそうです。室温は年間を通じて12度~24度程度と安定して過ごし易い空間です。RC4tani(プロフィール)
5.地下室のリフォーム完成!
じゃーん、これが完成した写真です。
実はリノベーションの打ち合わせでは、事務所ビルを人が住めるようにするために考えることが多過ぎて、1階から4階までの打ち合わせで頭もお金も一杯一杯になってしまいました。
よってリノベーション途中では地下室は最後の最後まで手付かずで、やはりリフォーム費用総額を意識して、「地下室のリフォームは将来にしようか?」と妻と話をしていました。
最終的には家全体のリノベーション工事が大変過ぎて、『後日、地下室だけリフォームするのは大変』ということになり、必要最低限の予算で見栄えだけを良くすることにしました。
地下室の内装打ち合わせ当日、東京ガスリモデリング担当者が見積に織り込んでいた金額の範囲内で選べる床材や壁紙(ビニールクロス)の中から、面白そうなものを即断即決で選択して出来たのでこの地下室です。
リノベーション完了後、出来上がった部屋に初めて入った時、我ながら「面白い部屋になった」と感動したことを覚えています。新築マンションの購入を断念して、地下室のある中古物件を購入してリノベーションしたことで、このような個性ある住まいを手に入れることが出来て、大変満足しています。仕事で疲れた時には、地下室で30分程度、ぼーと音楽を聴いて気持ちを切り換えています。(RC4tani プロフィール)
部屋の隅にgardenチェア・テーブルを置いてみました。結構、いい味を出してくれています。
窓のない「全地下」となっていますので、基本的には防音室と同じです。真夜中に大音量で音楽を聞いていますが、家の外に音は漏れません。
6.地下室の使途(トレーニングルーム、音楽ルーム)
家に小さな子供が居ますので重量のあるダンベルやバーベルは危険なので置いておりません。現在は、この部屋を柔軟体操と加圧トレーニングのために使用しています。将来的にはローラーを持ち込み自転車トレーニング部屋にしたいと考えています。現在は長男(4歳)が雨の日にサッカーをしたりしています(笑)。
地下室のドアはお金がなかったので防音ドアにはしていません。
爆音で音楽を聴くと建物内に少々音漏れしますが、それも1階までしか聞こえません。2階以上の部屋の中に居てドアを閉めていれば、私が地下室で真夜中に音楽を聞いても問題ありません。全地下なので音は外にも漏れません。地下の遮音性能を実感できます。
子供達はまだ小さいので夜間にピアノを弾くことはありませんが、中学生くらいになって楽器に興味を持ってくれると嬉しいと思います。理想は中学校、高校でのバンド活動ですかね。友達などを誘って、毎日練習して舞台で発表する。そんな青春を謳歌してもらいたいと思っています。
2019年10月に山形での単身赴任が終了し東京に戻ってきました。これを機会に地下室は思い切って「トレーニング室」へと改造しました。現在の私の夢は長男が高校生か大学生になった頃、この部屋で一緒に筋トレすることです(笑)
7.地下室の図面
地下室図面です。二重壁方式の防水・湿気対策が施されています。漏水が発生した場合は、機械室内にあるピットに排水されていきます(なったことはありませんが)。
図面で家がやや「ひし形」に見えると思います。
現場打ちのコンクリートで作るRC造建物造では、建物の形が長方形になる必要はありません。当家のように敷地を有効に使うために「ひし形」の形をした住宅も建築出来てしまいます。
地下(ホームジム) → 1階 → 2階(LDK) → 3階(寝室) → 4階(子供部屋) → 階段
リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます