目次
~これまで の あらすじ~
都心で4LDKを探したところ、新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつけた地下室付4階建中古事務所ビルに興味を持ち始めたところです。
1.重要事項説明書の内容
B主任が宅地建物取引主任者の免許証を机上に置き重要事項説明書の説明を開始しました。 次のような項目で構成されています。
- 土地不動産の表示 1)土地/住所、実測面積 2)建物/構造、総階数、床面積、建築年月
- 売主
- 登記簿の記載された事項(土地、建物 それぞれ)
- 建築基準法に基づく制限(用途地域、建物高さの制限、建ぺい率、容積率、接面道路)
- 前記以外の法令(→xx地区計画が記載あり)
- 私道負担に関する事項
- 売買代金(土地代、建物代)
- 手付金金額
- 金銭貸借に関する事項(→融資利用の特約の期日)
正直、これらの説明を聞いて、「内容まで理解できる項目」もあれば、「日本語の意味は理解出来るが、実際それがどのような影響があるのか理解できないもの」もありましたし、「全く意味が分からないもの」など、色々ありました。
私の場合は、建物が建っている用途地域は『近隣商業地域』と説明がありましたが、どのような地域なのか全く理解できませんでした。更に地区計画があり、将来、敷地幅1m程度が道路となる(収用となる。お金がもらえます)と言われましたが、これも、どんな影響があるか予想がつかない事項でした(駐車場の幅が1m短くなるのですが、結果的には影響は軽微と理解しました)。
B主任の説明後、A課長が1枚の紙を持ってこられました。 良く覚えていませんが、『当該物件に申込みします』というものです。
手付金欄は空欄となっています。A課長が以下の通り説明してくれました。
- 正式な申込となる
- 手付金は売買成立となった場合は、RC4taniの支払い金額に充当される
- RC4taniが住宅ローンを組めなかった場合は、手付金は全額返金される
- 売主(建物オーナー)都合で契約を破棄する場合は、手付金の2倍の金額を売主(建物オーナー)がRC4taniに支払して契約解除
- RC4taniの都合で本交渉を中止する場合は、手付金は没収となる
2.当方の判断
まず安心したのは3)についてです。住宅ローンが組めない場合は全額手付金が戻ってくるとのこと、これは助かります。しかし、どうやら、私の気が変わって交渉を中止する場合は、手付金が没収になるとのことなので、手付金の金額が問題となります。早速、手付金の金額を質問しました。
(A課長)物件価格を考慮致しますと、2百万円で如何でしょうか?
「2百万円!?」
貯金はありますが、今まで一度に支払いした経験がない金額です。躊躇しましたが、どうやらA課長は本気で会話されているようです(助言:もし不動産取引をするご予定がある方は、早めに生体認証 キャッシュカードを作るなどして、ネットやATMでの振り込み金額上限を500万円や1,000万円に上げておくことをお薦めします。今後、同様に百万円単位の振込等が多く発生しますので、対応していないと都度、窓口で振り込みする必要があります)。
まさか今日、申込書を書かされるとは考えていませんでしたが、仕方ありません。 覚悟を決め応諾の意思を伝え、A課長が空欄だった金額覧に¥2,000,000円と記載し、私が署名と押印をしました。(続く。次ページ 「(21) 金銭貸借に関する事項(融資利用の特約の期日)」へ)