リノベーション工事は26日目となりました。
現場では3階のウォークインクローゼット(WIC)の造作が開始されていましす。コンクリートスラブから柱を立てている状態の工事状況、並びにウォークインクローゼット(WIC)のサイズと2帖とした理由を説明します。
(雑感)毎日、約200名の方が本ブログを閲覧して下さっております、ありがとうございます。うち、約半数となる100名の方が新規来訪者であり、新規来訪者の約2%(つまり2名/日)の方が、本ブログを不定期ながら再訪して下さっております。
運営者として、1日に1名でも将来、再訪して下さる可能性がある限り、がんばってブログを維持させて頂きます。いつも通り、新規来訪者のためにリノベーションしている建物図面を再掲させて頂きます。
目次
都心で4LDKを探したところ、新築マンションは高過ぎて断念。偶然みつた地下室け付4階建中古事務所ビルを購入することを決断。リフォーム会社7社へコンタクトの結果(5社比較表あり)、「東京ガスリモデリング」を発注先に決定。三井住友信託銀行と住宅ローン契約(リノベーション費用含む)を締結し中古ビルを購入しました。(82)よりリノベーション工事が開始され、解体工事が階段室を除き終わり、内装工事が開始されたところです。
1.リノベーション工事状況
昨日のブログ『(95)その4 水平出し(4階)/リノベーション工事19日目』 では、4月19日(土)に撮影した写真に基づきブログを書かせて頂きました。
妻の実家から徒歩100歩のところにリノベーション現場がありますが、リノベーション時は 出張が多く、残念ながら毎日現場に行くことが出来ませんでした。結果、手元に残していた写真は4月19日(土)の次は4月26日(土)の日付のものしか ありませんでしたので、1週間経過した状況確認となりました。
2.造作ウォークインクローゼット工事開始。1週間経過後(造作WIC)
なぜか1階と2階の写真が残っていませんでしたので、3階から説明させて頂きます。
まずは私の憧れだったWIC(ウォークインクローゼット)の工事風景です。
スケルトンにした床から、壁となる部分の柱がいきなり立ってくるんですね。
今となっては二度と見ることが出来ない状態の写真です。
私が中古ビルを購入した時は事務所仕様でしたので床にはタイルカーペットが敷いてありました。これをはがすと、上述写真のようなコンクリート面が出てくるわけです。
写真では分かり辛いですが、コンクリート面には直接、「墨」で建物の柱を設置する場所が線と記号で記載されています。
私はリノベーション工事が更に1ヵ月程進捗した後に、この「墨だし」作業の重要性というものが理解出来ました。
今後リノベーション工事は、この時点で描いた基準線に従い床や壁が組まれていくことになります。ここでの1mmのずれが、仕上がりの際の1mmのずれにそのまま直結します。こう考えると、「墨だし」はミリ単位での正確性が求められる作業だと言えます。
(墨出し:建築工事において、仕上げ工事の前に、建物の柱の中心線や床・壁の仕上げ面の位置など、工事の基準となる線を構造体などにしるすこと)
3.事務所3階の施工図面
新規来訪者に理解できるように3階図面を再掲示させて頂きます。
図面右下のWIC(ウォークインクローゼット)を大工さんが造作開始されているものです。
こう言っては怒られますが、建物の加重を支える必要のない柱や壁は、非常に細いことが分かります。施主としての感想は「やや微妙~」と思ってしまいました。「え、こんなに細いの? 薄いの?」って感じです。
これが木造家屋の場合ですと、見えている柱が太いだけに余り目立たずに違和感を持たないのもしれません。「コンクリートの箱の中の造作品ってこんなものなのね」、としっかりと理解出来ました。
4.リノベーションするRC造ビル形状はひし形
RC造物件の特権で、建物の形は直角90度を利用した長方形や正方形の形である必要はありません。ひし形をしている建物の四隅は、どのように「直角を取るか」、若しくは「そのまま」にしておくかということの方針を事前に打ち出しておく必要があります。
写真箇所のWIC(ウオークインクローゼット)の場所は、人が常時入るわけではありませんから、直角処理する必要もなく、既存の建物の壁に沿った形で作られました。
図面で見て頂ければ分かりますが、一応、長い辺を基準線としてWICやトイレが配置されています。まぁ、最近のタワーマンションでは三角形の形状のLDKも多く見かけますので、この程度のひし形は、まだ使いやすい方だと思います。
5.2帖のウォークインクローゼット
リフォーム会社の東京ガスリモデリングのご担当2名と、WICの広さを相談しました。写真の通り基本的にはどこに壁を作っても構わないので、1mm単位でWICの大きさを設定できるのがリノベーションの醍醐味だと思います。
基本的には居室スペースを気にして小さなWICとするのではなく、「どーん」とある程度の大きさのWICを作ろうということになりました。
但し、3階は将来、夫婦の寝室と子供部屋の二部屋に分割しますので、将来の部屋割りを意識してのサイズ決めるのが制約条件です。
WICの設置場所と奥行きを決めた後は、幅を決めるだけです。我々は相談の結果、入口ドア(600mm)から入って右側に300mmほど、空間を設けることにしました。妻は当初、「部屋が狭くなる」とコメントしていましたが、人間も相応に幅があります(通常、椅子やドアは600mm幅が計算されています)。
わずか300mm、されど300mmです。この300mmをWIC側に利用することで、WIC内に掃除機のようなものでも置きやすくなりますし、早朝出張時や夜でも、親が明かりをつけて着替えたりWIC内で明かりを点けて行えており、重宝しております。
WICクローゼット内の30cmの幅が、ゆったり度を左右する。
居室に300mm渡すか、収納スペースへ300mm渡すか。家庭毎に考え方は様々です。正解はありません。だからこそ、これが住宅のレイアウトを考える際の面白いところですよね!デザインの我が家の収納面積については、後日、詳しく計算の上、報告させて頂きます。
WIC記事 (71)ウォークインクローゼット(玄関収納)にドアは必要か?
WIC記事 (72)ウォークインクローゼット(WIC。玄関収納)にドアは必要か?その2
WIC記事 (96)2帖の造作ウォークインクローゼット/リノベーション工事26日目
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Closet記事 (100)斜線規制箇所への造作3枚引戸クローゼット(4階)/リノベーション
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クローゼット記事一気読み クローゼット記事(Closet, WIC, WISC)
6.収納リフォーム事例の価格帯
さて3階に造作設置中のウォークイン・クローゼット(WIC)についてお伝えしました。子供3人がいる家庭に限った話ではありませんが、実際に住んでみて、寝室に大型収納があって本当に良かったと実感しています。
当家はリノベーションの一部としてウォークイン・クローゼット(WIC)を造作しましたが、気になる一般的な収納リフォームのお値段はというと、全国対応可能なNTTグループ系のリフォーム会社ホームプロが調べたところ中心価格帯は30~40万円、目安価格帯は10~50万円となっています。
この会社のホームページはリフォーム事例と価格や統計的な情報が多く掲載されていて具体的なイメージを持つことが出来るので、収納リフォームをすべきか悩んでいる方はぜひ参考にされてみて下さい。結構、おすすめですよ。
7. 明日の予告写真
続く。(次ページ『(97)トイレのリフォーム工事と費用(3階)』へ)
リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます