4階建ての中古事務所ビルを購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいるRC4taniです。
本日は、窓からの転落防止用の手すり(住宅用)をリノベーション時に後付けした話です。おすすめの子供の転落防止手すり(ドライバー1本DIY)・転落防止柵(工事不要)・ストッパーも紹介します。
- 子供の転落防止用の手すりの高さって基準があるの? (協会の基準があります)
- 手すりや柵を増設したいけど、自分で取り付けられるの?(取付可能です。)
- 手すりがネットで探しても出てこない(紹介します)
- ネットで購入出来る手すりを紹介して欲しい(紹介します)
- 手すりではなく、転落防止柵が欲しい(柵を紹介します)
- 自分で取り付けると心配なのでプロのリフォーム会社に工事をお願いしたい(2~4万円程度で出来ます)
目次
1.子供の転落防止用の手すり・柵の重要性
1)転落防止手すり・柵は人の重心より高い位置に設置する
私はいつも新聞で子供がマンションのベランダや窓から転落したという記事を目にする都度、心が痛みます。
(例:ご自身の3歳の息子さんが転落されて注意喚起されている例です⇒「こちら」。幸い軽症で済まれていますので安心してお読みください)
理論的には、手すりによりかかったとき、その人の重心が手すりより上にあれば、転落する危険性があります。
ベランダがあるご家庭であればベランダには人が乗れるような踏み台や空き箱、椅子などは極力置かないようにしておくことが賢明ですし、上述例のように窓際にベットを置くことも避けた方が良いです。
尚、日本の指針では日本人の最高身長を平均168cmとすると、手すりの高さは110cm以上あれば一応安全ということになるというのが一般的となっています。
2)当家の窓枠下端の床からの高さはわずか85cm
実は当家が購入した4階建ての中古事務所ビルは、事務所仕様なので採光優先の設計になっており、窓が非常に大きい建物でした(ベランダはありません)。
リノベーションプランを計画中に、東京ガスリモデリングの担当者から窓枠の下端が床から僅か85cmしかないことを早々に指摘されました。
調べてみると当家の窓枠の下端は2階から4階まですべて床から85cmの高さしかありませんでした。
私は身長180cmありますので、試しに窓を開けてみて窓側に寄ってみたところ、体が簡単に窓枠を超えてしまいます。明らかに窓枠下端が重心よりも低い位置にあり危ない構造になっていました。
2.2階以上の窓全てに子供のために転落防止用の手すりを設置
上の図面は4階のリノベーション計画図面です。
4階という高さを考慮すると、窓から転落したら怪我では済みませんので、4階の手すりは床から110cmの高さと130cmの高さの2本にしてもらいました。
さすがに180cmの私でもこの高さに設置してもらうと安心感があります。
また転落防止用の手すりは大人だけの話ではなく、繰り返しますが子供の転落を防ぐためにも非常に大切なものです。
3.窓の内側に設置した転落防止用の手すりたち
1)4階の転落防止用 窓枠手すり(窓の内側)
まずは4階から。4階の大きな窓は手すりの長さが3mを超えましたので、手すりの中間に縦の支えを一本入れて手すりを取り付けました。
ここは子供部屋になる予定なので、丸みを帯びた手すりにしました。
2)4階の小窓の手すり(小窓用)
4階には南と西にそれぞれ滑り出し窓があります。
南向きは斜線規制側の窓なので、窓の外に実は床があり窓を乗り越えても「即」子供が転落とはなりませんが、その先は何も防護するものがないので、子供を牽制のため1本、手すりを設置しました。こうすることで子供でも「外側に行ってはいけないんだな」と理解出来ます。
一方、西向きの方は窓を乗り越えると非常に危険なので手すりを2本にしています(タオルが掛かっていて分かり辛くてスミマセン)。
実はこの窓はそばに椅子や机がありますので、将来的にはあと1本か2本、手すりを追加しようと考えています。自分の人生、子供の人生に後悔しないため、親として万全を尽くしたいと考えています。
尚、こちらの手すりは長さが特注となりますので、東京ガスリモデリングで長さ4m位のアルミ製手すり用のBarを購入されて、窓枠幅に合わせて切断して取り付けられています。
3)窓際にベットを置いたので転落防止用 手すりを内側に設置
子供の安全のためには「窓側に物を置いてはいけない」ことは十分理解出来ます。しかしベットを窓側にしか置けないケースもあります。これが当家の3階です。
3階の窓際はベットがある分、床が高くなっていますので転落を防ぐために転落防止柵は必須となりました。
私は手すり取付の工事は、3階はコストをかなり意識しました。
4階の窓枠で使用することが決まった際、リフォーム工事会社がスクエアタイプ(四角)のアルミバーを意図的に長尺で用意しました。
結果、3階の手摺は長めの手すりを切断して作って下さったので費用を抑えることが出来ました。
こちらも一定の強度を保つため、途中で縦方向に支柱を入れています。
もしかすると手すりの取り付け写真を探されている方がいらっしゃるかもしれませんので、写真を掲載しておきます。
4.窓の転落防止手すりの高さ基準(子供・大人)
一般社団法人リビングアメニティ協会に拠りますと、成人男性の場合は足がかりがないケースで墜落を防止する手すり高さは110cm、幼児・子供の場合は床から高さ80~85cmの手すりが必要とのことです。
5.窓の内側に転落防止 手すり(バー)の取り付け方法
それでは転落防止用の手すりの後付け方法を説明します。
1)窓枠に手すりの受け手側の金物を取り付ける
はじめに窓枠内側に受け手となる金物をネジで取り付けます。
非常に簡単です。
2)手すりに取り付けたカバーをスライドさせる
あらかじめ手すりは窓枠より少し短めに切っておきます。アルミであれば糸鋸で切断できますが、少しずつ試した方が無難です。
手すりを水平にして「カバー」を取り付け金具側(窓枠側)へスライドさせます。
3)カバーと手すりをネジで固定する
最後はネジで「カバー」と「手すり」を固定します。
当家の手すりは普通のネジ2本に加え、非常に小さい六角ボルトでの取り付けとなっていましたが、普通の製品はネジだけで取り付けして十分です。
6.おすすめの転落防止用手すり、転落防止柵、窓ストッパー
当家はリノベーション時にリノベーション会社の方に頼んで、転落防止バーを窓枠に取り付けて頂きました。しかし自分でこのブログに書くために調べてみたら、転落防止バーであればDIYで簡単に取り付けられることが分かりました(笑)
先の項目で説明した手すりであれば賃貸アパートやマンションで取り付けても、取り外す場合もネジ穴程度なので木工ボンドで埋めて色を塗れば、大家さんには分からないでしょう(笑)
転落防止には「手すり」、「柵」、「窓ストッパー」の3つの方法があります。
検討されている内容に応じて採用され、是非、子供の安全を確保してあげて下さい。
1)おすすめの転落防止手すり(ドライバー一本で取り付け可能)
上で説明した転落防止バーです。子供だけでなく大人も安心出来ます。
2)おすすめの転落防止柵(取付工事不要。室内からサッシにはめるだけ)
当家では「手すり対応」しか考えませんでしたが、格子状や柵という形で窓枠全部を覆ってしまう「マドモアセーフ」という製品が画期的です。
引き違い窓のサッシ戸と同じ強度を持つサッシ枠に、軽量で頑丈な格子柵を組み込んだ窓柵です。
取付工事が要らず購入者が室内からサッシレールにはめ込め方式で、子供が窓からの転落するのを防止する製品です。「腰高窓用」だけでなく「はき出し窓」用もあります。
3)おすすめの転落防止 窓ストッパー
定番中の定番でしょうか。背の小さい幼児のご家庭では窓を開けられないようにする というのも一つの方法です。メリットは安価にすぐ対応できる点。
「手すり」や「柵」のように「DIYレベルはちょっと」という方にお薦め!
7.「手すり」取付けをしてくれるリフォーム会社の探し方
住んでいる家が個人所有の住宅やマンションの場合は、子供が成長するまでの10年間は業者の方にしっかりした製品を取り付けて欲しいと考えている方も多いと思います。
そのような方は、お近くのリフォーム会社に頼むのが安心で確実です。イライラすることなく、お金でさっと解決出来ます(数万円の話です)。
私のおすすめは、「NTT」と「リクルート」が運営していて安心感抜群・リフォーム利用者数9年連続No.1のホームプロです。
匿名(地域を指定する意味で郵便番号のみ開示)で見積依頼が出来ます。
備考欄に具体的に「窓に手すりや転落防止柵を後付けしたい」と記載して問い合わせると、対応できるリフォーム会社最低4社(普通は8社)からメールを介して連絡が入ります。
比較検討や質問連絡は匿名のままメールだけで出来ますので便利です。これは本当にお薦めです。
NTT東日本、NTT西日本、リクルート、大阪ガスの4社が出資するリフォーム会社の紹介サイトで利用者数9年連続No.1のホームプロのホームページで「窓の手すり」のリフォーム事例検索が簡単に行えます。
①詳細条件で「手すり 窓」と入力すると約10件の窓へ手すりを取り付けた 簡単リフォーム事例(施工条件、金額、口コミ)が閲覧できます(→私のブログより価値があります 笑)
私、RC4taniが自信を持っておススメ出来る小規模リフォーム事例の探し方です。是非、お試しください。
紹介例としては部屋の内側からの手すり2本取り付けが2万円(大阪)、ベランダ基礎が腐ったので撤去して縦格子の手すりを屋外に取り付けて10万円(埼玉)のような事例が出ています。
少額案件にも真摯に対応されています。NTT、リクルート、大阪ガスのように社会的な信用がある企業系列のリフォーム紹介会社は安心感が違います。
「手すり」のリフォーム事例検索探しは1分、お住まいの地域で手すりを取り付けてくれるリフォーム業者紹介も3分程度で簡単にできます。
当家のように「後付け手すり」をサクッと取り付けてもらって、子供が安全に過ごせる部屋にしてみませんか?
⇒「ホームプロ」公式ホームページ
8.3階建て・4階建て住宅と手すり
子供が転落してからでは悔やんでも悔やみきれません。
親としては絶対に後悔しない家づくりをしたいと思っています。
本日は「窓からの転落防止用の手すりを後付けした」という話でした。(続く。次の記事『(172)ソファがあるキッチン』へ)
4階/子供部屋(10帖)、斜線規制斜め壁への造作クローゼット
3階/寝室(12帖)、ウォークインクローゼット(2帖)、押入れ、洗面所、トイレ
リノベーションブログ著者からのご挨拶/狭小中古ビルを『2割』値引きで購入後、住宅にコンバージョン(リノベーション)して住んでいます