(129)ビルの外壁リフォーム費用(タイル補修)

中古ビルを購入してリノベーションして住んでいるRC4taniです。

狭小ビルを購入したのが築15年の状態でしたので、内装を事務所仕様から居宅へリノベーションしたついでに外壁もリフォームしました。

初のマイホームが全4面がタイル張りのRC造ビルだったのですが、素人ゆえ相場も良く分からず困りました。ネットで検索しても個人レベルでの体験談は少なく、広告に誘導ばかりされるWebサイトばかりが検索上位に出てきて辟易しました。

今回のブログは「外壁リフォーム」についてです。
マンションの管理組合の理事になってしまった方や、ビルオーナーの方をメインにした記事となりますが、戸建て住宅の外壁リフォームを検討されている方にも役立つように細かく説明してみたいと思います。

外壁リフォーム検討時の不満
  • 外壁塗装の広告サイトばかりが検索上位に表示され、外壁リフォームの体験ブログ記事が見つからない。
  • 検索された外壁リフォームのWebサイトは、氏名、住所、電話番号をアンケートページに入力しないと説明ページすら読ませてもらえない。
  • 都道府県、延床面積、建物種類と電話番号を入力すると、本当にすぐに電話が掛かってくる。Web見積ではなく、電話営業のための番号集めサイトになっている。
  • 「しつこい営業は一切致しません」とホームページに書いてあるが、一切どころか営業が「しつこ過ぎる」
  • 外壁塗装のBefore、Afterが掲載されているが遠目からの写真ばかりで外壁の劣化具合と修復後の状況が判断できない(色が変わったことだけは分かる・・・)
  • 体験者のコメント・レビューが当たり障りのないものばかりで信頼できない。
  • 会社名と顔写真は多く掲載されているが、施工業者の財務状況や年間受注件数などが分からない。

 

このブログでは、私の個人的な外壁リフォームの体験談と勉強した成果を書いていますので、不正確な点があった場合はご容赦下さい。

内容としては、外壁リフォーム費用、タイルクラックや浮き等の外壁タイル補修、屋根修理・修繕と足場費用について、検討する上での工法毎のポイント、施工方法を説明した上で、当家の実績単価費用を説明しています。

早速ですが、私が発注した外壁リフォーム(タイルの浮き補修箇所)の模式図です。築15年の中古事務所ビルの浮いた外壁タイルに費用約100万円でエポキシ注入補修を行いました。

外壁タイルの浮きへのエポキシ注入補修箇所
外壁タイルの浮きへのエポキシ注入補修箇所

当家のタイルはマンションにも採用されている50二丁(目地を含めて50mmx100mm)です。下の映像内(50秒)に字幕説明を入れています、外壁リフォームの対象物件のイメージがつかみやすいと思います。

2階以上のタイルは、45mmx90mmのタイルです(ごく普通のタイルだと思います)
2階以上の外壁タイルは、50二丁(目地を含めて50mmx100mmのタイルで、ごく普通のタイルだと思います)。このタイルの外壁補修を行いました!

外壁補修(浮きタイル補修)した建物外観映像です。

ブログ管理人プロフィール

ブログ著者からのご挨拶/中古ビルのリノベーションブログ(地下室付きRC造4階建て)

リノベーション
こんにちは、RC4taniです。 1973年生まれ。福岡県出身。 総合商社に勤める都内在住のサラリーマンです(40歳代前半)。 東京の高過ぎる地価と住宅事情に絶望していましたが、中古物件購入&リノベーションで念願のマイホームを手に入れました。家族5人暮らしです。 >>続きを読む

目次

  1. 築15年のRC造ビルの外壁タイル状況(外壁補修前)
  2. 外壁タイルの全面打音検査とその結果
  3. アンカーピニング部分エポキシ樹脂注入工法による浮きタイル補修
  4. マンション・ビル外壁の浮きタイル補修費用
  5. 外壁リフォーム(タイル補修)のポイント4つ(まとめ)
  6. 外壁リフォーム工法について
  7. 外壁リフォームのタイミング
  8. 外壁タイル補修を行う決断に至った要素
  9. 外壁リフォームの各種費用
  10. 仮設足場構築の用途
  11. 外壁リフォームの相見積取得のススメ
  12. 外壁リフォームの見積を信頼できる業者から取得する方法

1.築15年のRC造ビルの外壁タイル状況(外壁補修前)

ビルの外壁タイル写真
ビルの外壁タイル写真

外壁タイルの浮き補修の話なのでまずは外壁写真をさっと紹介します。
当家は狭小ビルで1階床面積は35m2です。これが地下から4階までほぼ同じ面積なので延床面積は170m2強です。

私がこのRC造中古ビルを自分で住むために購入したのは築15年の時です。
世間一般では住宅やマンションの外壁補修・メンテナンスは築10年~15年頃が目安と言われています。よってタイミング的にはこの「エポキシ樹脂注入工法」による外壁タイルの浮き補修をリノベーション工事で足場が出来ている時(築15年時)に実施出来て良かったと考えています。

窯業系サイディング(例)
窯業系サイディング(例)

さて、上述写真の通り当家1階の外壁タイルは300mm角の立派な「石板」が貼られています。
最近流行りの窯業系サイディングとは異なる質感があり、結構気にっています。
尚、窯業系サイディングはセメント質と繊維質を主な原料として原料を釜で圧力をかけながら高温成形し養生したもので、型を付けてタイル風にしたり石積みの雰囲気が出せるのが人気です。

また当家2階以上の外壁は50二丁(目地を含めて50mmx100mmのタイル)のタイルが採用されています。昔からあるごく普通のタイルです。

2.外壁タイルの全面打音検査とその結果

1)外壁全面打音検査(打診検査)とは

タイル・モルタル・コンクリート躯体
タイル・モルタル・コンクリート躯体

リノベーションを担当して下さった東京ガスリモデリングのアレンジで外壁タイルの打音検査が行われました。
打音検査は、先端に金属の丸球がある長い棒でタイル面を叩いたり滑らせたりすることで発生する「音の違い(高低差)」でタイルとモルタルの状態を診断します。

2)外壁全面打音検査の結果

2016-10-16_121616

2016-10-16_121631

上のスケッチ2枚は後述する施工完了後の絵です。一言で言えばまさに「タイル全面に浮きが発見された」という状況でした。
施工前スケッチでは、もっと大雑把にこのあたりというような場所指定でしたが、その絵を見て素人ながらに「地震で多くのタイルが落下するより、現時点で浮き補修をした方が安上がり」と考え補修に踏み切りました。

尚、補修費用の見積金額は150万円でした。東西南北合計で、約1,100穴となりました。

3.アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法による浮きタイル補修

アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法
アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

タイルの浮きがある箇所の目地の交点に削孔して、エポキシ樹脂を注入。その後、直径3m、長さ30mmのねじピンを打ち込んで、穴を埋めて終了という補修工事です。

見積ではこの打ち込み本数(1,100本)とボンド使用量等はざっくり多めでの金額(150万円)となっていました。

尚、見積書に記載があった高粘度型注入補修用の充てん接着剤(コニシボンド)の商品型式を伝えておきます。1階程度の高さでご自身で補修される方のお役に立てれば幸いです。

4.マンション・ビル外壁の浮きタイル補修費用

さて今回説明した浮きタイル補修費用です。

外壁の浮きタイル補修費用
名称 仕様・寸法 数量・単価 金額
外壁エポキシ樹脂剤注入 穴あけ・清掃
注入・目地補修
980円/穴x1,138穴 1,115,240円
エポキシ樹脂 E209S/コニシ 6セット
注入ピン ステンレス全ネジピン/3mmx30mm 150本
諸経費 1式 160,000円

見積もりは150万円でしたが、実際に打ち込んだエポキシ樹脂箇所が少なくなり精算時点で約127万円へと減額精算されました。

足場はリノベーション工事の元請けである東京ガスリモデリングが先に設置していましたので、足場代金なしで127万円です。

うーん、将来また10年後頃に同じことをする必要があると考えると、毎月1万円(毎年12万円)程度は貯金しておくがありますね。
マンションに住んだ場合は修繕積立金を支払いいますので、同じことだと考えてコツコツと貯金しろってことだと整理しています。

5.外壁リフォーム(タイル補修)のポイント4つ(まとめ)

1)外壁リフォーム相場

外壁塗装・外壁リフォーム工事の費用価格帯は一般に50~150万円です!

価格帯 50万円未満 50~100万円 100~150万円 150~200万円 200万円以上
割合 6% 32% 30% 14% 18%

150万円を超える外壁リフォームの割合は全体のわずか32%。
つまり外壁リフォームの68%は150万円以下で行われています

よって初めて外壁リフォームを検討される方は『外壁リフォーム予算は最大150万円』と考えて業者探しを開始されていて良いと思います。

150万円を超える外壁リフォーム見積を受領した場合
  • もし150万円超の外壁リフォーム見積を受領してしまったら、「高いのでは」と考えた方が無難です。一旦、外壁リフォームの検討は止めて、改めて相見積を取得した方が無難です。
  • 理由は、業者がはじめは高値を出しておいて、見込み客が価格交渉する素ぶりを見せると、最後は値引きするためだけの暫定価格である可能性が高いためです。

2)足場面積と仮設足場単価総額の計算方法

仮設足場
当家の仮設足場

外壁リフォームをする場合、必ず必要となるのが仮設足場です。
仮設足場は特別なノウハウは必要なく、使用する支柱パネル・吊金具・横継枠・作業床といった部材の組立手間賃と損料から構成される単価からなる既存相場があります。
見積を受領したら、仮設足場費用が相場より高いか安いかをチェックしてみましょう。

A) 仮設足場単価相場は800円/m2

当家の外壁リフォームの仮設足場単価は1,050円/m2でした
一般に施工業者の出し値(相場)は800円/m2程度です。つまり、当家の場合は2割程度、東京ガスリモデリングの管理費が乗せられていたのだと思います(当時はこのような知識はありませんでした)。

B)足場面積の計算方法

足場面積の計算方法

足場面積は家の外周長さに両側0.5mずつを足して計算します。
上の絵のように縦・横が10m、5mの家があった場合、必要な足場面積は11mx6m=66m2となります。

C) 足場費用総額

仮設足場は家の高さより50cmだけ高く組む
仮設足場は家の高さより50cmだけ高く組む

家の高さを6mとしますと足場はこちらも0.5mだけ足し算して6.5mの高さの足場を組むことになります。

 足場費用計算(まとめ) 
戸建て(5mx10m=50m2の住宅)の場合
仮設足場費用: 66m2(平面)x6.5m(高さ)x800円/m2=343,200円
【「施工条件により異なる」 の意味】
実は延床面積は同じでも建物の形が異なると壁の面積が大きく変わってしまいますことをご存知でしょうか?
1階平屋の家で考えますと、正方形の家の方が壁の長さは一番短くなり、長方形がきつくなる程、壁は長くなります。
壁が長い程、施工面積は増えますので費用は高くなります。
なんだか不思議な話ですが事実です(笑) RC4tani (プロフィール
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3)外壁劣化は「外壁交換が必要」と決めつける必要はない

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さて外壁リフォームを検討中の方の殆どは外壁劣化が気になっている方です。
ところで皆さんは外壁劣化の原因をご存知ですか?

外壁劣化の原因は「風雨と紫外線」によるものです。
築20年、築30年経過したという理由だけで、潔く外壁を撤去した上で新たに外壁を設けることも王道ではあります。しかし家主としては大規模工事となる外壁取替リフォームを躊躇するのは当然。

住宅建材において外壁は、素人には取っ付き難い分野です。
そのため(私も含め)素人は技術の進歩を知る由もないのですが、実は家を建てた20年前、30年前から確実に外壁リフォームの技術は進歩しています。最近の外壁リフォーム既存外壁の上から新たな外壁材を張る「後張り工法」が一般的となっています。

4)断熱・遮熱効果の高い材料を使用することで、暖房費やメンテナンスコストが抑えられ長い目で見ると経済的合理性が出てくる

冷蔵庫の買い替え時に電気店で殺し文句として使われる言葉「今の冷蔵庫は省エネが進んでいて10年前の冷蔵庫と比べると電気代が1/3程度なので3年で元が取れます」という言葉。

実は外壁リフォームも冷蔵庫の買い替えと同じです。
暖房費や外壁以外のメンテナンスコストが抑えられることは勿論、家の躯体が長持ちしますので長い目で見ると、適切なタイミングで外壁リフォームをすることはお得なのです。

6.外壁リフォーム工法について

冒頭のエポキシ樹脂注入工法とは別に、次に各種外壁リフォーム工法を説明します。

1)外張り断熱工法

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過去から欧州・北米で広く普及し、北海道などで人気がある外張り断熱工法での外壁リフォーム。内断熱工法による結露が原因のカビや木材の腐食に悩んでいる場合は、容易に気密性を高められる外張り断熱工法で外壁リフォームする手があります。

外張り断熱工法での外壁リフォームは、断熱材付のセメント系ボードを後張りして塗装します。

 外張り断熱工法での外壁リフォーム費用目安 
戸建て(100m2程度の住宅)の場合

  • 材料費:断熱材(屋根・壁)+その他副資材 ≒ 100万円
  • 施工費:条件により異なる

2)通気工法

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通気性が悪く室内に結露が生じているような物件で、外壁劣化が進んでいる住宅では、後張り工法としての「通気工法」というものもあります。

通気工法は、既存の外壁と、新規の外壁の間に通気層を設けることで、断熱・遮熱効果を得つつも通気性を確保する外壁リフォーム工法です。
尚、最近流行りのサイディングを利用する住宅の殆どは、この「外側通気工法」を利用した外壁となっています。

 通気工法での外壁リフォーム費用目安 
戸建て(100m2程度の住宅)の場合
施工費総額 ≒ 100~200万円 (施工条件により異なる)

3)防汚塗料工法

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防汚塗料工法は、既存外壁に光触媒を用いた防汚効果のある塗料を塗布することで、雨の力で外壁の汚れを洗い流す効果を狙った外壁リフォームです。
防汚塗料工法はまだ利用可能な外壁の更なる経年劣化を避けることを目的をしつつ、汚れが付きにくくすることを期待しています。

 防汚塗料による外壁リフォーム費用目安 
戸建て(100m2程度の住宅)の場合
施工費 ≒ 100万円前後 (施工条件により異なる)

7.外壁リフォームのタイミング

中古ビルやマンションオーナーは、内装だけでなく、屋上防水や外壁タイル補修、外壁リフォームについても思案する必要があります。
これらは私のような素人には知見が無さ過ぎて判断のしようがないところですが、物件のオーナーになるからには自己責任で判断する必要があります。不動産取引の難しいところです。

当方も築15年の中古ビルを住宅用に購入するにあたり、まず頭に浮かんだのは「中古マンションの外壁タイルの大規模修繕(外壁リフォーム)」のことです。
中古マンションの場合は管理組合が予め予算を積立て計画的に屋上防水や外壁補修に取り組まれることが多いと思います。その目安となる初回の修繕時期は築10年から築15年頃と言われています。

一方、私が購入する中古ビルの築年数は15年。
前オーナーは全面タイル貼りという結構ハイグレードなRC造ビルを建築されておりますが(笑)、屋上防水と外壁リフォームについては「ほぼ未対応」という状況のようでした(涙)。

まぁ、普通に考えればリノベーション工事を行うこの「築15年」という時期は、絶好の外壁タイルの修理・補修(外壁リフォーム)のタイミングだと思いますが、マンションと異なる点は私には「修繕積立金」が無いという点です(涙)。

(参考例:ホームプロ)戸建て住宅の外壁に直接金属サイディングを貼った例。金額45万円(単独工事の場合)。材料はニチハの「ノースウッド」。いわゆる“外張りサイディング”という分野です。窓周りのサイディングを10年前に補修したものの、もう経年劣化で剥がれてきたので、今回はしっかりと対策をと言う要望だったもの。当初は補修と塗装の組み合わせの予定だったものが、外壁をめくってみると、とてもひどい状態だったので急遽、金属サイディングへ変更したもの。 築21-25年。作業員2名で工期3~4日。物件所在地愛知県。
(参考にしたホームページ:ホームプロ)戸建て住宅の外壁に直接金属サイディングを貼った例。金額45万円(単独工事の場合)。材料はニチハの「ノースウッド」。いわゆる“外張りサイディング”という分野です。窓周りのサイディングを10年前に補修したものの、もう経年劣化で剥がれてきたので、今回はしっかりと対策をと言う要望だったもの。当初は補修と塗装の組み合わせの予定だったものが、外壁をめくってみると、とてもひどい状態だったので急遽、金属サイディングへ変更したもの。 築21-25年。作業員2名で工期3~4日。物件所在地愛知県。

8.外壁タイル補修を行う決断に至った要素

結論としては住宅リノベーション工事中に、浮き外壁タイルの補修、屋上防水工事を行いましたが、以下のような経緯と要素が絡み合い決断に至りました。

A) 外壁タイルリフォーム予算は100万円

繰り返して述べますが、リノベーション工事には常に「予算」というものが付きまといます。
「無い袖は振れない」わけですが、たまたま、私の父親が「住宅購入お祝い」ということで、100万円をご祝儀であげようという言葉をもらえましたので、まとまったお金が確保できることになったのです(このお金が無かったら絶対に外壁修繕は行いませんでした)。

B) 外壁タイル打音調査(打診調査)の結果

リノベーション工事が始まって直ぐに、リフォーム・リノベーション工事を担当された東京ガスリモデリングは、4階建てのビル全体を完全に囲う足場を組まれました。

(当家)4階建て中古ビルリノベーションの足場。4面全てが足場で覆われています。
(当家)4階建て中古ビルリノベーションの足場。4面全てが足場で覆われています。

足場を組むことで、様々なことが出来ますが、その一つに外壁打音検査(打診検査)が可能となります。
外壁の一部に緑色のシールが貼ってありますが、これが外壁タイルに「浮き」が発生している箇所です。
普通の状態では落下の危険性は小さいですが、大規模な地震が発生した場合は剥がれ落ちる可能性が、「浮きが発生していない箇所」と比較すると「相対的に高い」状態となっています。

東京ガスリモデリング担当者より、相当数の外壁タイルに「浮き」が発生していることの報告があり、足場が組まれている折角の機会なので外壁修繕を行うことの提案がありました。

C) 足場が組まれていたこと

地方の戸建てのように2階建て程度であれば、流石に私も外壁修繕は先延ばしにしたかもしれません。しかし物件は4階建てです。
この機会を逃せば、将来、外壁の不具合を調査するためだけでも、わざわざ足場を組む必要が発生します
素人では手に負えない手間暇の掛かる作業ゆえ、気持ち良くリノベーション物件に入居するためにも、物件購入のタイミングでの外壁改修を決断しました。

9.外壁リフォームの各種費用

1)仮設足場架け・払い(仮設足場費用)

実はリノベーション工事前の段階では、「仮設足場架け・払い費用」については全く意識していませんでした。
この仮設足場、4月上旬から6月下旬までほぼ3か月も設置され続けておりましたが、その費用は以下の通りです。

【仮設足場費用】
足場架け・払い:単価1,050円/m2 x 316m2=合計 331,800円(4面合計)
屋根足場   :45,000円/一式

ネットで調べれば直ぐに分かりますが、足場の単価は700円~1,000円/mが一般的です。ただこれは工期の短い外壁塗装や修繕のみの話。
時間の概念を意識した損料で考えれば、私の感覚としては、丸3か月間、足場を組みっぱなしにしていてこの費用であれば「妥当か安い」と思いました。
東京ガスリモデリングの方に3ヵ月も足場を設置したままでは費用面で大変だったのでは?と話した際は、「苦笑い」されていました。

リノベーションという1,000万円を超える工事を行っているわけなので金銭感覚がマヒしている点は否めませんが、逆にシラフに戻れば、外壁補修の仮設足場工事だけで30万円超の出費することを「将来の私」が気分良く受け入れるはずがありません。
精神的な面も考慮しても、仮設足場がある時に一度に修繕・修理工事をしておくことを決断しました。

2)薬液注入工事

外壁補修工事は、具体的には「浮きタイル」箇所を特定して、RC造躯体と外壁タイルとの間に出来た空間への「エポキシ樹脂剤」の注入となります。

項目と費用(見積もりと実績)は次の通り。(以下、全て金額は税抜です)

【外壁タイル補修・修繕工事費用】

  • 打診検査(打音検査) :1式 190,000円
  • 仮設足場工事     :無料
  • 外壁エポキシ樹脂剤注入:980円/穴x2,000穴=合計 1,960,000円(見積もり)
  • 980円/穴x1,300穴=合計 1,274,000円(実績)

見積段階では2,000穴を開けるということで約200万円の見積もりとなっていましたが、最終的には再打診検査の結果、穴開け箇所が減り約130万円で工事を終えることが出来ました。

感想としては、このタイミングで行っていて良かったと思います。今後は自分で修繕計画を立てなければなりませんが、今回の工事で当物件の外壁タイル補修費用の相場を身を持って経験できたことは10年~15年後の外壁タイル補修費用総額の把握と資金計画を立てる上で大いに役立ちます。

3)屋上ウレタン防水・屋根葺き替え工事

屋上部分から4階斜線規制箇所への雨漏りが発生していることは過去ブログでお伝えしている通りです。実は雨漏りの原因箇所の特定はこの5月末時点では出来ておらず、対策としては兎に角、この機会に屋上のウレタン防水を全てやり直すという思い切った決断を致しました。

具体的には次の3箇所の防水加工・対策を行いました。
1)屋上陸屋根の平ら箇所への「ウレタン防水」の実施
2)斜め屋根(ガルバニウム屋根)の補修工事

【屋上防水工事と屋根葺き替え工事費用】

  • 防水工事一式   :600,000円(税抜)
  • 屋根・板金工事一式:550,000円(税抜)
リノベーション前の屋上
(当家)リノベーション前の屋上。15年間、屋外で曝露したエアコンの被覆ケーブルはボロボロとなっていました。
エアコン 室外機 屋上設置
(当家)リノベーション後の屋上。エアコン室外機も新しくなり、エアコンの配管類もプラスティックカバーがしっかり取り付けられ耐候性が高まりました。陸屋根部の防水もしっかり施されています。

10.仮設足場構築の用途

今回の工事を通じて、屋上の防水工事とは関係なく、中古ビルのリノベーションでは仮設足場を組むことで、上述以外にも以下のような作業が出来ることが良く理解できました。

【足場を組むことで実施できる作業】

  1. 屋上エアコンの搬出、搬入
  2. 2-4階のエアコンの排気パイプの外壁に沿った配管作業(後日説明します)
  3. 外壁の打音検査、打診検査、及び外壁修理・修繕工事
  4. 屋外物干し竿の取り付け(後日説明します)

11.外壁リフォームの相見積取得のススメ

ホームプロで参照できる事例の一部。戸建て住宅の外壁塗装(塗装単独工事時の事例。金額100万円)。 前回の塗装から9年が経過し、弾性シリコン系の塗料による再塗装工事。微細なひび割れに強く、長持ちする。 築年数30年以上、工期(全体)で10日。塗装面積175m2。物件所在地 奈良県。
(参考例:ホームプロ)戸建て住宅の外壁塗装(塗装単独工事時の事例。金額100万円)。 前回の塗装から9年が経過し、弾性シリコン系の塗料による再塗装工事。微細なひび割れに強く、長持ちする。 築年数30年以上、工期(全体)で10日。塗装面積175m2。物件所在地 奈良県。

皆さまがご理解されています通り、外壁リフォーム時に行う補修や塗装の価格は、前提条件(家の大きさ・形、外壁やタイル、塗装の劣化度等)によって異なりますので、上述価格はあくまで私が東京ガスリモデリングを通じて経験した価格であるということはご理解お願いします。

リノベーション工事も同じですが、住宅の状態やリフォーム・リノベーション会社のお腹の空き具合によっても価格は変化します。よって複数社から見積もりを取得する作業が非常に重要になってきます。

私も中古ビルのリノベーションのためにリフォーム会社7社より相見積を取得しました。複数社から見積を入手することを実践した人だけ体験できますが、その過程でその業界の「にわか専門家」になれます。業界独特の専門用語も覚えますし、価格の相場観も自然と身に付きます。

ポイントは、ネット業者より1-2社、地元会社より1-2社の複数のお見積りを取得することです。

皆さんも私同様、素人だと思います。素人がプロにつけ込まれる典型的なパターンは1社しか見積を取らないことです。
素人はそれが態度に出るため、プロは優しく声を掛けてきて高値を提示します。
断り切れず言い値で発注したが最後、相場より高い値段で依頼したことになります。

はじめから「全3-4社」の見積が揃うまで発注先は決めませんと自分の心の中でしっかりと決めて、且つ、そのことを見積先にも伝えます。

そうすれば、引き合いをもらった会社は自ずとやる気があって良心的な価格の会社しか見積を出してこないものです(高値しか提示しない企業は比較されることを嫌います。当然ですね)。

屋内中心のリフォーム・リノベーションも、外壁リフォーム、外壁タイル補修、外壁塗装も同じです。
ネット経由でも良し、地元企業でも良し、とにかく複数のソースから複数の見積を取得すると満足いく結果が得られます。

理由は、仕事は決して価格だけではないからです。
「良い担当者と巡り会えるか」
これがポイントです。良い担当者と会えれば価格だけでなく精神的にも満足出来ます。

12.外壁リフォームの見積を信頼できる業者から取得する方法

私は外壁タイルの修繕(打音検査含む)と屋上防水工事は東京ガス100%子会社の東京ガスリモデリングに依頼しました。

相見積先は、野村不動産リフォーム、パナホーム、東急ホームズ、スタイル工房、三井不動産リフォーム、大和ハウスリフォームの6社(東京ガスリモデリング含め7社)から取得しました。

皆さんが聞いたことがある会社ばかりだと思います。
そのような1流会社でも仕事が忙しければぞんざいに扱われることもありました
高値を吹っ掛けられたこともありました

私は外壁修繕や塗装だけを発注したことはありませんが、「外壁リフォーム・外壁塗装工事」はリフォームやリノベーション以上に気分を害する確率は高いと思います。理由は3つ。

【外壁リフォーム・外壁塗装工事が、気分を害する確率が高い理由3点】
 
<理由1>

高所の状態(特にタイル)は足場を組んで検査をしないと分からない。しかし足場を組んだ時点で発注することを決めてしまったことになり、後は言いなりとなるだけ状態に陥る。
<理由2>
外壁の状態は素人では到底理解できない。また作業内容が評価できる(問題が発覚する)のは数年経過したのちとなる。
<理由3>
外壁を担当する会社で大手は限られており、比較的規模の小さな会社に依頼することになり口コミ数にも限界があること。

よって大切なのは、以下のような方法で苦労しながらも信頼できる会社を頑張って見つけることだと思います。

(方法1)地元で評判、若しくは一定規模のリフォーム・リノベーション会社から信頼出来る会社を紹介してもらう。
→理由:リフォーム・リノベーション会社は外壁塗装・補修だけの会社より規模が大きく永く事業をされており、信頼できる会社を協力企業として抱えていること。

(方法2)地方などで人つてで良い話を聞けない場合は、「審査」を売りにしている優良リフォーム紹介サイトを利用する。例えばホームプロであれば、出資母体は以下の4社と大手一流企業であり、社歴も2001年設立と長く安心です。

【ホームプロ運営会社】

  1. 株式会社リクルートホールディングス
  2. 株式会社オージーキャピタル(大阪ガス100%出資)
  3. 西日本電信電話株式会社(NTT西日本)
  4. 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)

私がリフォームの見積もりを依頼した7社のうち、複数社が「ホームプロ」からの見積依頼の専任担当者を配置しているほどですから安心だと思います。顧客の90%が満足しており戸建て・マンション共に成約実績も非常に多いです。

「ホームプロ」のホームページでは「外壁」「屋根」の施工価格帯や事例が多く紹介されています。私が実際にホームプロを利用した際に撮影した画面コピーを元に、見積を取得するまでの手順を説明した記事を参考にされて下さい。

【外壁リフォームの見積取得 関連記事】

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皆さまのリフォーム、リノベーションの参考になれば幸いです。
いつも最後までお読み頂きありがとうございました。(続く。次のページ『(130)上がり框の施工と納まり。リフォーム・リノベーションで作る素敵な玄関』へ

外壁をリフォームしよう

 

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