「中古ビル」を購入してリノベーションして住んでいるRC4taniです。
スケルトンリンベーション時にシステムキッチンを導入するまでに考えたことを説明します。
目次
1.リノベーションで作るキッチン
本日は事務所ビル2階に作った当家のシステムキッチンについて説明します。
全体工程としては、タイルカーペットが貼ってあった事務所2階を一旦スケルトン状態にして、それから「給排水工事」⇒「木工工事」⇒「電気配線」⇒「システムキッチン据え付け」⇒「配管・配線取り付け」⇒「収納棚」などの取り付けという順序となります。
2.内覧時は事務所だったキッチン
私は中古ビルを購入した時、リノベーションという言葉も知りませんでしたが、なぜか「リフォームすればキッチンは出来る」と信じていました。
何はともあれキッチン作りのスタートは事務所仕様の内装を全て剥がすところからです。
リノベーションの開始は、まずは簡易キッチンやトイレ、シンクを壊すところから始まりました。いわゆる、内装解体工事と言われる作業です。当家全体の内装解体費用総額は50万円でした。キッチン部分だけだと数万円の作業だと思われます。
単なる内装解体工事、されど内装解体工事。リノベーション会社によっては52坪を50万円で行ってくれた東京ガスリモデリングがある一方、100万円の見積を提示してきたパナホームリフォームなど各社バラツキがあります。かならず相見積を取得しましょう。
3.RCスケルトン状態にしてから給排水工事を行う
やや手抜き感が否めませんが^^、まずはスケルトン状態にします。
ここから始めにすることは給排水工事です。キッチンで使用する水道ホース、お湯ホース、ガス、排水管を1階から延長してきます。ガス以外の水・お湯ラインは3階に延伸していきます。
当家は4階建てですが4階には水回りはありません。3階までだと加圧ポンプなどなしで水道本管の圧力そのままで給水可能です(直結給水方式)。まぁ、これはリノベーション前に事前に業者に水圧を確認してもらう必要があります。
給水本管からの圧力だけで給水出来ない場合は水道直結増圧ポンプを取り付けることになります(直結増圧給水方式)。
4.排気ダクト用のコア抜き工事
木造建築であれば屋内から屋外への穴あけは造作ないことですが、RC造建物の場合は慎重に行う必要があります。
当家の場合は事務所換気扇の場所と異なる場所にキッチンダクトを設置することになりましたので、壁をコア抜きして排気口を確保しました。これリノベーションで行うとダイヤモンドカッターを使って行うのですが数万円/箇所取られてしまいます(とほほ)。
5.リノベーションでキッチンを設置する際の注意点。給排水スペース
当家は写真の通りコンクリートスラブの上に給排水管を設置しています。
給水ラインに傾斜は関係ありませんが、排水は重力を使って水を自然と低い方へ流すことになります。つあり排水管は傾斜を取る必要があります。
当家はマンションではありませんのでフロア内に上階・下階をつなぐパイプスペースはありません。つまり基本的に排水管は2階、3階の壁から家の外に一旦出して1階まで水を落としていくことになっています。大型ビルであればビルフロア内にパイプスペースがありますが、当家のようにワンフロア35m2の狭小ビルのリノベーションの場合は、排水管スペースが建物のどの場所に設置できるか十分検討しておく必要があります。
当家で言えば、建物の北側に水回りが集約されています。1階で言えばお風呂・洗面所・トイレ、2階はキッチン、3階は洗面所・トイレです。全て北側に設置されています。
仮に何かを南側に設置出来ないことはないですが、先ほどお伝えしたように、排水管だけは傾斜を確保する必要がありますので、床下に配管する場合は床を高くする必要があります。もしくは排水管だけ壁をフカして通すことも出来ますが、居住性が低くなりますのですることはないでしょう。
6.部屋真ん中にキッチンを設置するアイラインド形キッチンの場合は、排水管を十分考慮する必要あり
つまりフロア真ん中にキッチンを設置する場合は、まず考慮しなければならないのが排水管をどうやって処理するか ということになります。
まぁ、これは2階以上のフロアにキッチンを設置する場合ですね。1階平屋建てはそのような心配は無用となります。
7.木工工事でキッチンのフロアとカンターキッチンの土台を作る
続いて行うことは墨出しして正確に床面にマーキングを行うことです。これをミスるとアウト。後で大変なことになります。さて墨出しが終わったら木工工事です。
RC造リノベーションの木工工事は大工さんからすれば非常に簡単な工事。
構造材を取り付けるわけではありませんので、床を作ったりカウンターキッチンを取り付ける木工作業を行うだけ。至って簡単な工事です。
設計図通りに木工作業を行っていきます。
8.システムキッチンの大物から搬入する
細かな工事は別途行うとしてあらかた工事が終わったら搬入が大変なシステムキッチンの取り付けを行います。
一旦、リノベーションで作るキッチンを見ると、システムキッチン交換だけのリフォームって非常に簡単な工事であることが理解出来ます。古いシステムキッチンを取り外して、給排水廻りをある程度整えて、新しいシステムキッチンを取り付けるだけ。
そのシステムキッチンの定価はあってないようなもの。業界情報では材料費は定価の10%程度と聞いています^^
当家は確かパナソニックのシステムキッチンを45%引きで購入しています。
通常は40%引きだと言われて「当家は45%引き」と良い気分になって購入しましたが、リノベーション会社のシステムキッチンの仕入れ値段は定価の何パーセントくらいなんですかね。恐らく知るととてもリフォームやリノベーションをする気がなくなるのかもしれませんが・・。
9.リノベーションで作るキッチン/おわり
リノベーションした家に住んでみると、なんだかもっと完全オーダーメードの家に出来たような気がしています。
キッチンだと、キッチンを構成する引き戸のレールは部材が販売されていますし、高級感を出す扉用の化粧板も販売されています。大工さんの腕次第では天板も天然石の1枚ものを買って据え付けてもらえば、造作キッチンって簡単に作れるような気がしてなりません。
本日は『(229)リノベーションでシステムキッチンを採用!』というお話しをさせて頂きました。
キッチンについては過去記事で『(207)キッチンに住む』という記事も書いていますので併せて読んで頂ければ幸いです。