中古ビルを購入してリノベーションして住んでいるRC4taniです。
当家は夫婦共働きです。しかも妻の勤務の終了時刻は19時。。
保育園のお迎えのみならず、小学生以下3人の子供たちの夕食は妻の実家でお世話になっています。当家の日常生活が成り立つのは、妻の実家から10軒となりにマイホームを購入出来たことに拠るところが一番大きいです。これを『近居』といいます。
近居でなければ当家の子育て生活は完全に行き詰っています。
マイホームの購入を考える時、新築であったり駅近であったりとこだわりたい点が沢山あるとは思います。しかし日常生活の根幹の部分を上手く回すためには立地(実家に近い)を優先することも大切です。
1.共働きで子供3人の子育て。『近居』に大感謝
当家は都心のど真ん中で子供3人を子育て中。金銭的な苦労は当然ですが、その前に基本となる日常生活を如何にこなすか、これが大変。
幼稚園の送り迎えは原則、私(夫)。出張時は妻が5歳児を保育園に送ります。
その後はおばあちゃん、おじいちゃんが大車輪の活躍をしてくれます。公文への送迎(おばあちゃん、徒歩)、木曜日はプールへの送迎(おばあちゃん、徒歩)、長女の塾への送迎(おじいちゃん、車)などなど。平日は毎日、夜ご飯を子供に与えてくれます。
妻の帰宅時間は19時30分。このタイミングを見計らっておばあちゃんが、子供3人を当家まで送ってきてくれます。
親は子供とお風呂に入れて、勉強を見つつ、お洗濯、掃除などなど。
共働きで生活が成り立っているのは、全て妻の実家から『都心で大変だけど近くに家を構えてくれたら協力できるからね』と子育てサポート可能というお言葉を頂けたことにあります。本当に感謝です。
住宅事情に恵まれた地方や郊外であれば実家で2世帯生活というのも出来ますが、妻の実家は都市型住宅です(3階建てなのである程度広いが2世帯は精神的にきつい)。当家5人家族で妻の実家に住み続けるわけにはいかず、『近居』となっているわけですが、2世帯住宅のストレスもなく親世代からのサポートも得やすい『近居』ってホント理想的だなーと感謝しています。
2.『近居』は徒歩数分がおススメ
妻の母方は車を運転出来ません。そのため徒歩圏内に家を構えることが大前提だった当家のマイホーム探し。結果的に妻の実家から10軒となりに中古で家を手に入れたわけですが、徒歩100歩(ダッシュ1分)の距離って本当に便利です。
子育てしていると小学生や保育園の子供が急に熱を出して家に帰ってきたり呼び出しがあったりしますが、妻が引き取りに行けないことも多く、おばあちゃんが対応してくれます(夜に子供を引き取りに行くのも簡単です)。
土曜日に小学区のPTA役員会に参加するため、保育園児を妻の実家に預けることも頻繁にありますがこれも楽々です(妻は仕事。私がPTAに参加する)。
いざという時、さっと1分で妻の実家に子供を預けることが出来るって本当に助かっています。
妻以上に残業があり出張も頻繁にあるにも関わらず、変なプライドだけはありました。妻の実家に近くなくても生活出来ます!とはじめは考えていました。まぁ、これは全く根拠のないプライドでしたね。
職種によって置かれている環境は様々ですが、子育て世帯で妻の実家が通勤圏内にあるのであれば、『近居』は十分検討してみる価値があります。
「男と両親の関係」と「女性(妻)と両親の関係」はやっぱり違います。
妻が両親と仲良く頻繁に会話して体力面だけでなく精神的に安定している状態は家庭内の状態も安定し好循環を生み出します。
体力的にも精神的にもつらいところがある子育て。
新築に拘らず、物件選択の自由度が高い「中古」に目を向けて『近居』が出来るマイホーム探しが今以上に脚光を浴びれば、政治的な施策以上に少子高齢化対策の有効な手立てだと思います。RC4tani(プロフィール)
3.『近居』の物件探しは新築にこだわってはいけない
さて、肝心の物件探しですが、予算的に十分な方でも『近居』物件の家探しは大変です。
都合良く新築戸建て用の土地が売りに出たり、予算範囲内の新築マンションがベストのタイミングで建設されることは稀です。
ましては実家から徒歩1-2分圏内だとなおさら。
ところが1つだけ視点を変えるだけで全く違った住宅探しが出来ます。
『中古に目を向ける』、ただこれだけ(笑)。
次項目で具体的に説明します。
4.中古物件探しは「足で探す」
1)大人気の近居
上はネットで拾ったアンケート結果ですが、近居の方に実家との距離感について質問したものです。結果は「今のままがいい(近居のままがいい)」を選択した人が84%と凄い結果になっています。同居したいと希望している人はごくわずか(これはこれで、自分が年老いた際に思い出す必要はありますね)
2)新築にこだわると近居は実現しずらくなります
そんな親世代と子世代の理想的ともいえる近居ですが、新築にこだわっているとなかなか実現出来ません。理由は新築と中古では物件数が圧倒的に異なるためです。
皆さんも実家のすぐそばに、引っ越したい時期にお手頃価格で新築物件を手に入れられる可能性はかなり小さいことが容易に理解出来ると思います。
住宅探しは明確に優先順位をつけることが大切なんです。
新築、近居、駅近、安価、広いというような全て好条件という物件などありません。何を優先するかが大切です。近居を実現するには、まずはじめに上で述べた「新築」と「中古」の物件数の違いを押さえた上で、頭を「中古物件狙い」に切り替えることが必要となります。
それでは次項で『近居用中古物件』の探し方について説明します。
3)『近居』用中古物件の探し方
物件の探し方について。
都心・都内で新築マンションの新居を探している方に多いのが、SUUMOなど情報誌に頼った物件探しです。新築マンションはそれでも良いです。
しかし『近居』用の中古物件探しは情報誌などは参考になりません。なぜなら非常に狭いエリアで物件探しをするため、情報誌やネットでは99%が対象エリア外の物件になってしまうからです。
ではどうするのか。
近居用中古物件の場合は、まずは家の周りを隈なく歩くことから始まります。
そうすると新聞報道されているように空き家が多いことに直ぐに気付くことができます(カーテンがない、庭があれば草で覆われているなど)。
次に実家のそばにある、中古戸建を扱っているような地元密着型の不動産屋を訪問してみます。
足で稼いだ物件情報・印象と一緒に『近居』をコンセプトに家探ししていることを不動産屋に伝えます。エリアを限定すればするほど、地元密着型の不動産屋は嬉しくなります、理由は自分の得意分野だからです。
私の感覚では都内や都心ほど、地元密着型の不動産屋が良いですね。何よりも、他の不動産屋には流れないだろうと考えてくれます。
もちろん、賃貸中心の不動産屋でも、地元に根付いていれば中古戸建の物件情報を持っています。
すぐには物件は出てこないかもしれませんが焦る必要はありません。
なぜなら情報誌やポータルサイトを見ながら新築マンションを探しているより、よっぽど差別化出来ている物件探しだからです。競合がいないとは申しませんが、情報誌頼りの物件探しよりは、運命の物件と出会えて購入出来る可能性は天と地ほどの差があります。(現に私が投資用中古物件探しで、今、まさに体験しています)。
新築マンションでは、人気物件は抽選となります(営業マンが差配して「あなただけにこの部屋を」と言ってくることはありますが)。
一方、中古物件には皆に公平であり、物件を欲しいと思っている人には不満な「抽選」はありません、あるのは『早い者勝ち』という単純明快なルールだけです。
月に1回程度でも良いので粘り強く不動産屋を訪問していれば、不動産屋も人間です、情が湧いてきます。優先的に物件を紹介してもらえる確率は高くなります。不動産屋が売主候補から物件の相談を受けた瞬間に、あなたの顔を思い浮かべてもらえたらあなたの勝利です。
不動産屋は、両手取引(売りと買い)を独占的に扱いたいので、売主が複数の不動産屋に相談を開始する前に、あなたに物件を紹介してくるでしょう。
地元の不動産屋と人間関係が出来ればしめたものです。
中古物件はスピードが命です。不動産屋は、売りに出される物件が見つかった際に、直ぐに見込み客のことを頭で考えます。あなたが具体的なエリア・具体的な希望条件と一緒に、駄目だと考えた物件、良いと考えた物件などをリアルなトークで不動産屋に事前に伝えていれば、あなたの顔が不動産屋の記憶に残っているはずです。
具体的な話も出来ない状態で1回だけ不動産屋を訪問した程度では、不動産屋から物件を紹介してもらえる可能性はかなり低くなってしまいます。
5.おわりに/『中古物件』が出てきたら兎に角、内覧する
人生何があるか分かりません。
予算より1割、2割高くても兎に角、内覧を申込みましょう。
世知辛い世の中ではありますが、私のケースのように地元の方に喜んでもらえるなら値引きしましょうと心の広い年配の売主様もまだまだ世の中にはいらっしゃいます(私が物件を買えたのはこのパターンです。詳しくは私のブログに実体験を書いておりますのでプロフィールから20分程度、ブログを読まれて下さい)。
一度きりの人生です、後悔しないよう仕事の3倍頑張って素敵なお家を手に入れたいですね。本日は『(221)夫婦共働き。生活を回すためにリノベーションで『近居』を実現』というお話しでした。
都内で坪400万強1億強の新築マンション買うくらいなら都心のビル一棟コンバージョンして住んだ方が絶対楽しそう、と思ってたら実践者ブログを発見。これは楽しそう。https://t.co/C0yhwoQqlZ
— パパリリ@専業大家&起業準備中 (@paparere310) 2017年12月6日